入手した時は不動状態、整備した後もイマイチ調子が悪くて、特に冬気温が低いと全く始動出来ない。その後あれこれ手を尽くしダイレクトイグニッションで点火を強化したにも関わらず始動性が悪くて、これはもう燃調の問題じゃないのか。新品のキャブ(社外品)まで購入したけど調子は変わらず、そんな折前から探していた部品が入手出来た。

エアークリーナーボックスのダクトだ。エアクリーナーボックスの吸気口についている部品。パーツリストでは、CAP,IN.DUCT と表記されている物になる。
このダクトで吸気口を絞っているんだけど、同時に吸気エアーの整流を行っている。ダクトが無いと吸気エアーが渦を巻いてしまいスムーズに流れない。特に低回転域で乱れてしまう。
車両を入手した時点で、このダクトは取り外されていた。じゃあ買って付ければ良いじゃないか、と思いきや欠品で購入する事が出来ない。オークションで探してもダクトのみは出てこないし、エアークリーナーボックスは出品されても軒並みダクトが付いていない。海外サイトを調べても、それらしき部品を見つけられない。

半ば諦めていた時に、たまたま見つけた。ようやく入手出来たけど、エアークリーナーボックスASSY、12,000円也。欲しいのはダクトだけなんだけど、手に入らないのだから仕方が無い。

XR600Rのエアークリーナーボックス吸気口。ダクトが無くて、ただ穴が開いているだけ。

入手したダクトを付ける。吸気口に差し込むだけ。

ダクトによって吸気口が絞られるのでセッティングも変える必要がある。

キャブセッティング用のジェットは以前購入した物が有る。ダクトを戻したのだから、ほぼノーマルに近い状態だろう。
変更前
スローJ #65
メインJ #156
変更後
スローJ #62
メインJ #152
ノーマルの標準ジェットサイズだ。これで試走してみて詰めていこうかと思ったら、ノーマルのジェットですこぶる調子がいい。低回転でのトルクも細っていない。むしろ身体が置いて行かれるほどの力強さを感じる。しかもフルスロットルにしてもちゃんとスムーズにパワーが出る。始動性も良い。これだよこれ。XRのエンジンはこれだよ。もう何年もの間悩まされ続けたきたので、これで調子が良くなるのなら12,000円かかっても悪くは無い。
始動性が悪く、アイドリングや低回転域でいまいちスムーズじゃなかったのはこのダクトのせいじゃないか。これで冬でもちゃんと始動出来ると良いな。
今回の出費
エアクリーナーボックスASSY 12,089円
送料 2,100円
計 14,189円
昔乗っていたXR600R(1988年式)もダクトが外されていてすこぶる調子が悪かった。右折の為に減速してスロットル全閉にすると、そのままエンストする様な状態でたまったもんじゃない。キック始動のバイクに乗って信号のド真ん中でエンストする恐怖を感じた事が有るか? 減速時はスロットル全閉にせずに微妙に開けた状態でコントロールするという大変な思いをしていたけど、その後ダクトを付けたらめちゃくちゃスムーズになった。
今のXR600R(1992年式)もダクトが無かった。何故みんなダクトを外すのか。カタログデータでは46psしか無いとはいえ非力とは思えないし、特にスロットル開度が大きい時は暴力的な加速をするのでこれ以上パワーを上げても手に負えない。ダクトを外す事でピークパワーは上がるかもしれないけど、低回転域で不安定になる様では使い物にならない。特にこんなデカい単気筒エンジンなんだから、ダートを走るならもちろんの事、ちょっとしたツーリングでも低開度での扱いやすさがとても重要なのに。きちんとセッティングを煮詰めればスムーズになるのかもしれないけど、僕が入手した2台はとても煮詰められた状態とは思えなかったし、そもそもダクトが無ければ整流出来ないから低回転域でエアーは乱れるだろう。ダクトを外して、下から上までちゃんとスムーズに回るセッティングが出来ている人ってどれだけ居るんだよ。バイクの師匠Sさんは「エアクリーナーボックスを切って完全にオープンにしてしまえば乱れない」と言うけど、砂塵が舞う中で走るオフロードバイクでフルオープンに出来るはずもない。
僕は標準状態で充分なので、ダクトを外すメリットは何も無いと思ってる。というか、外しても良いけど外した部品はちゃんと取っておけよ。
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