別の人の彼女になったよ。wacciの曲。
2019年なので6年前の曲になるのか。以前幾度か聴いた覚えが有るんだけど、まぁまぁ間が空いたので忘れていたんだけど、先日ふとこの曲のカバーを聴いた。で、思い出した。モヤモヤを。
僕は特別wacciのファンという訳ではなく、たまたま聴いていただけなんだ。でも、wacchiは微妙な恋愛、微妙というのは、付き合って3ヶ月位のまるで世界は二人を中心に回っているかの様なバカみたいに浮かれた感情ではなくて、付き合っているんだけどお互いのバランスが取れていないかろうじて維持している様な危うい関係とかそういう感じのもの。その微妙さを女性目線で表現するのが上手い。
ひるがえって、「別の人の彼女になったよ」。知っている人も居るだろうし知らない人も居るだろうけど、この曲には3人の登場人物がいる。私(女性)、今付き合っている男性、元カレの男性の3人だ。で、その3人の誰に感情移入するかで感想が大きく変わる。
そもそもが、もう歌い出しの冒頭部分でこれはヤバいというのが分かる。「別の人の彼女になったよ」の部分だけで、「別の人の彼女」という言葉からそれが元カレに宛てたものであるのが分かるし、わざわざ報告している(実際に伝えているか、自分語りなのかは問題ではない)という点から元カレに対する当てつけの意味を含んでいるのが分かるだろう。そして、僕が共感するのは「今付き合っている彼」だ。
怒鳴り合いや口喧嘩はしないし、大きな声で愚痴を言ったりもしない。映画を見ても泣かないという点は異なるけど、大切な相手は最大限尊重する。だけど彼女は元カレの事が忘れられないんだ。そりゃモヤモヤするだろう。思わずスキップ(早送り)したくなるけどSpotifyのフリープランではスキップに制限が有る。
以前、ドランクドラゴンの鈴木拓が「多くの女性は真面目で地味なつまらない男を好きにならないんですよ」と言っていたのが印象的で、まぁそうなんだよね。色んな人が居て色んな趣味嗜好があるから一概には言えないんだけど、「何でそんなロクでもない相手と付き合って(結婚して)んだ?」というケースは珍しくはない。恋愛感情は本能的な要素が大きそうだから、理論的理性的に考えた所でどうしようもないんだろうけど。まさにそれを地で行く曲だ。
昭和でバルブの時代って特にそういう傾向が強くて、もてはやされるのはイケイケで面白くて陽キャなヤツで、陰キャでヲタクな人種はなかなか日の目を見ることが無かった。そんな事は遠い昔の話で、結婚して随分といい歳になった今ではもうどうでも良いはずなのに、曲を聴いただけでネガティブな感情を揺さ振られるのはたまらない。
どういう感情にしろ、そこまで揺さ振られるという事は良い曲なんだろう。