シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

感覚と感動と

 

 

 

マウンテンユニサイクル(山道を走る一輪車)をやりたくて始めた一輪車。練習を始めてから、一輪車は暑い時に乗る物じゃないって事が分かった。自転車ですら暑い時には乗りたくないんだから、それよりももっと速度が遅くて効率が悪い一輪車など夏場に乗れたもんじゃない。なので、ここしばらくは全然練習していなかったんだけど、9月も半ばになってようやく暑さも和らいできたので久しぶりに乗ってみた。

多分、3カ月ぶり位じゃないかと思う。それだけ間が空いてしまったらもう乗れないかもしれない。あれだけ練習したのにまた振り出しに戻るのか。と、思ったら意外に乗れる。身体が感覚を覚えてる。練習を始めた頃はまるで乗れる気がしなかったのに、今では間が空いても普通に乗れる。ちょっと感動した。

 正直な所、最初の頃の様なモチベーションではなくなってる。山道を走るなら、自分で走るトレイルランニングか、自転車で走るMTBの方が遥かに効率が良いし、それならさして苦労する事無く出来るし、満足度も高い。対してマウンテンユニサイクルはトレランやMTBとは比べ物にならない位マイナーなジャンルだし、そもそもが一輪車にかろうじて乗れる様になった今でも山道で乗れるとは到底思えない。それに、超マイナー故に専用の一輪車はベラボーに高価だ。

それでも、一輪車に乗ろうと思う。上手くなりたいと思う。誰にも理解されないし、共感もされないけど、ハナからそんな事は期待しちゃいない。誰かの為にやる訳じゃないし、褒められたいからやる訳でもないんだから。

周りからは到底理解されず、自分でも想像出来ない行為は、きっと自分でも予想出来ない感覚と感動をもたらしてくれるんじゃないかって思う。全てが電子デバイスで緻密にコントロールされてどんな操作でも破綻することが無い現代のマシンでは感じる事が出来ない、自分の一挙一動が全てで一瞬のワンミスで失敗してしまう行為っていうのは、極めてプリミティブだけど決して手放してはいけない感覚であり、求め続けなきゃいけないものだと思うんだ。

40も半ばを過ぎた今でも、まだ僕には知らない物事で感動する余地が残されてる。