シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

昔の彼女

バイク関係の知り合いに、思わぬ所でバッタリ会った。十数年ぶりに。
「へぇ、今でも乗ってるんだ。」
「えぇ、まぁ。(乗ってると言うよりは持ってるって言うか、直してるって言うか、トホホってるって言うか・・)」
そんなとりとめのない世間話の間、僕は聞くべきか聞かないべきか悩んでいた事を、思い切って聞いてみた。
「○○ちゃんって、どうしてますか?」
その知人、僕が昔付き合っていた彼女と深い関わりの有る人だった。彼女と別れたのはもう10年以上前で、それから会う事も、連絡を取る事も無かったから、その後の事など知る由も無かった。
「あぁ、今ね、隣町に家を建ててね。」
そうか。マイホームを建てたのか。きっと幸せな家庭を築いているんだろうね。
「親と一緒住んでるよ。」
って、えっ!? 親と一緒!? って、まさかマスオさんって訳じゃなさそうだし、ってことは、まだ独り身!?
僕は、彼女の白馬の王子じゃなかった。今更僕が出来る事は何も無いし、何もすべきではないし、幸せなんて人それぞれで、結婚して家庭を持つことが必ずしも幸せであるとは限らないし、彼女から直接現状や心情を聞いた訳でもないし、でも人並みに幸せであって欲しいと思うものの、そんな事僕が心配することじゃないのに。