シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

落胆

整備したバイクで初めて走った。信頼性の乏しいバイクを通勤に使うのは非常に心もとないのだけれど、とてもいい天気になりそうだったから、とても気持ちよくなるに違いないさ。エンジンを掛けていざ会社へ。
そんなご機嫌気分も、数百mで消し飛んでしまった。乗り難い。乗り難いなんてもんじゃない。ちょっとした試運転では気が付かなかった問題点が次々と僕を襲う。トライアルバイクというものは、スロットルレスポンスもブレーキも非常にシャープに作られているから、とても丁寧な操作をしなければギクシャクして走れない、と紹介するサイトに書いてあったけど、僕も既にバイクの経験は17年にもなるし、人並みには扱えると思っていたんだけれど、「人並み」という表現も曖昧なんだけど、例えれば世の中の様々なバイクを危なげなく運転することくらいは出来ると自分では思っていたんだけれど、とんだ思い上がりだった。ウインカーすら出せません。
これではファッションやイメージで買って後悔する人の気持ちも分かるよ。だけど、それはバイクのせいじゃなくて、自分の運転スキルがあまりに未熟過ぎるからなんだ。だって上手い人は、平坦な舗装路でさえフラフラとおぼつかないこんなバイクでとんでもない所を意のままに走ってしまうんだから。
朝からヘコんだ。でも、ヘコんでヘコんで、その先に進もう。