読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 伊吹山 笹又谷(さざれ石公園)から










コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。




2016年1月23日(土)曇り
伊吹山に登る(笹又谷 さざれ石公園から) 






06:55 林道脇 無風 -3℃
07:55 林道終点駐車場 無風 -5℃
09:55 ドライブウェイ出合い 無風 -1℃
12:10 ドライブウェイ山頂駐車場 無風 -1℃
13:40 ドライブウェイ出合い 微風 -1℃
14:25 林道終点駐車場 無風 -1℃
14:55 さざれ石公園
15:05 林道脇 無風 1℃








駐車場発〜駐車場着 10.8km 8時間10分(休憩含む)
駐車場:標高346m 最高点:標高1343m 標高差:997m 累積標高:1259m
道中の飲料水 0.7L(お茶0.5L コーヒー0.2L)
着衣(上) 長袖シャツ ウィンドブレーカー マイクロフリース(未着用) 防風防水パーカ(未着用) ULダウン(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン(中厚)
靴 冬対応登山靴 アイゼン(12本) ワカン
他 ゲイター グローブ ヘルメット ピッケル ゴーグル フェイスマスク




かねてより伊吹山の東尾根(ドライブウェイに沿って東に伸びている尾根)を歩きたいと思っていたんだけど今年はかつてない暖冬で伊吹山もなかなか白くならなかった。先週になってようやく麓でもかなりの降雪が有ったから、そろそろ歩けるかな。天気予報が微妙で、昼過ぎから下り坂、その後猛烈な寒波か来るって事で早めに行動して早めに戻ってこないといけない。




アクセス
国道417号線から県道32号、春日方面(西)へ。途中左折して県道257号、さざれ石公園方面へ。さざれ石公園まで進み、駐車場から林道に入り、林道終点の駐車場まで。駐車場は5、6台停められる。県道257号線は関ヶ原まで抜けているけど、現在雪の為通行止めで関ヶ原から抜ける事は出来ない。雪融け時期でも工事の為通行出来ないと思う。
例年に比べると積雪量はかなり少ない。クロカン四駆なら終点の駐車場まで上れるかもしれない。乗用車四駆+スタッドレス又はチェーンで林道中腹までは上れそうだった。僕は使い古しのスタッドレス+マーチ車高が超低いのでさざれ石公園すら行けず途中の道路脇に停めて歩いた。







今回のルート
山旅ロガーでGPSのログを取り、カシミールで表示させています。
春日村のさざれ石公園を起点に、笹又谷を登り伊吹山ドライブウェイに出る。そこから尾根に取り付き山頂へ向かうという予定だったけど、状況が悪くて尾根は一部しか歩いていない。








集落が有るので県道257までは何の問題も無く通れる。県道からさざれ石公園への林道も貯水タンク付近までは問題無い。その先は僕の車ではスタックして登れなかったので道路脇に停めて歩く。午後から天気が下り坂なので早めにスタートしたいんだけど、明るくなったのは結局7時前。途中で引き返すかもしれない。






10分ほど歩いてさざれ石公園の駐車場。貯水タンクから先も思ったより雪が少ない。車の轍がある。






林道も山も想像以上に雪が少ない。いつも真っ白だった谷が白くない。林道もチェーン巻けば登れたかもしれないと今更ながら後悔する。






林道を登っていくと、不意に野生動物が。あれ?鹿じゃない。カモシカじゃね?伊吹山カモシカ居るの?






何故か林道に鮮血が(-""-;) 点々と続いてる。なにこれ?ヤバい?熊とか?って一瞬思ったんだけど、林道沿いに引き摺った跡が続いているので狩猟かも。そういえば、車の轍が無いからココまでは車入ってないんだ。






スタートから1時間で林道終点の駐車場。車も無いし、誰も居ない。でも直近歩いたと思われる人の足跡が有る。






歩いてきた林道。何だかもう充分歩いた様な気分(*´Д`)=з 林道を忠実にトレースした訳ではなく、畑をショートカットする道が有る。






ここからが本番。笹又谷を登っていく。積雪が少なくて藪。ペースが全然上がらない。まさか1月下旬に藪漕ぎするとは思わなかった。






しかも結構な斜度。体力消耗する。






やっと藪が無くなったけど、傾斜がキツい。尾根まではもうすぐなんだけど、なかなか出れない。






尾根に出た。まさかの笹薮。積雪少ないったらありゃしない。






先にドライブウェイ出合いが見える。尾根も雪が少ない。苦労して登ってきたのに、これでは尾根は歩けない。






歩いてきた麓の畑と林道が見える。スタートから3時間、林道終点から2時間。もう充分歩いた気分。






ドライブウェイに出た。例年なら3月下旬位の積雪量じゃないの。






天気が穏やかなのは良い予想外。日差しは無いけどガスって無いから遠くまで見通せる。能郷白山と白山。






伊吹山山頂から東に伸びる尾根の正式な名称が分からないので、便宜的にここでは1st・2nd・3rdと呼ぶ。1stは丁度ドライブウェイ出合いの正面1206.3m地点。3rdは1310m地点に向かう最も険しい部分、2ndはその中間。1st尾根は雪が少なくてとても歩けそうにないからドライブウェイを進む。去年泣きながらしがみついていたのは、下の柵ではなく、崖の上の落石防護ネット。どんだけ積もってたのか良く分かる。






意外に穏やかな天気。琵琶湖が良く見える。対岸の山まで見通せる。しばらくは天気持ちそう。






伊吹山山頂方面。風もほとんどなく、ガスってない。






静馬ヶ原も笹薮が完全に出てる。






これでは余りにもイージーで、いやいや僕はドライブウェイを散歩しに来た訳じゃない。とりあえず2ndの尾根に登ってみる。行けるか行けないか、実際に間近で見て判断したい。駐車場みたいな広場から尾根に取り付く。






大した尾根じゃないけど、雪の状態が悪くてキツい。笹又谷を登る時にも苦労したから予想はついたものの、つぼ足では太ももまで埋まる。しかも急斜面。アイゼンの爪でズボンの膝上に穴を空けてしまった。つまり一歩踏み出すのに足を膝上まで上げないと進めない。全然はかどらない。






ワカン履いた。少し楽になったけど、それでも結構埋まる。






3rd尾根。これを登ればほぼ山頂だけど、鋭く切り立ったナイフリッジ。左右後ろどちらに転んでも滑落する。今のコンディションではとても僕の体力が持たない。






ナイフリッジのコルに三角点が有る。よくあんな所に設置したな(笑) とりあえず三角点まで行って、3rd尾根が歩けるレベルなのか眺めてみる。






三角点から3rd尾根を見上げる。適度な積雪量と適度な雪質、風が無くてガスってない等、全てベストな条件なら登れるかなぁ。でも1ミスで滑落=遭難。






風は無いし見通しも良いし、天気は良いんだけどな。雪が悪かった。尾根を戻るのは億劫なので、ドライブウェイに向かって崖を下る。実はなんとこの尾根にピンクリボンのマーキングが有った。歩いている人居るんだ。で、崖に向かってマーキングが。って事は多分登り降り出来るんだろう。






崖に落石防護ネットと、そのワイヤが設けられている。それを伝ってドライブウェイに下りてきた。






3rd尾根は歩けなかったから、ドライブウェイ経由で山頂を目指す。ここも積雪量は少ない。






誰も歩いていない。僕の足跡だけが続く。ドライブウェイの駐車場で正午。天気予報は午後から下り坂だったから本当ならここで引き返した方が良いんだけど、ドライブウェイは積雪が少なく歩きやすい&悪条件でも迷わないという事と、天気は相変わらず穏やかで遠くまで見通しが良い為しばらくは大丈夫そうなので山頂を目指す事にした。んだけど、もう少しで山頂という所でワカンのベルトが切れた��(゚Д゚) 靴を固定するベルトではなく、ワカンの輪に横渡しているベルト。1回目の使用で、しかもまさかこんな最深部でワカンが壊れるとは。ヤバい。これで天候崩れたらマジで遭難する。非常用のロープでくくってそそくさと下る。






慌てて下って来たけど、相変わらず琵琶湖の対岸まで良く見える。しばらくは穏やかそう。






ドライブウェイ出合いから笹又谷に向かって下る。微妙な積雪量と微妙な雪質で歩きにくい。






下りは登山道(夏道)を辿った。藪も急斜面も無く歩きやすい。登りも登山道を辿るべきだった。






林道終点の駐車場まで下って来た。天気は終始穏やかだったのが救い。ここまで下ればもう遭難する事はないかな。






でもまだまだ下らないといけない。スノーシューの足跡が有ったので、誰かスノーハイクしていたのかも。もしくは畑の人?






林道をショートカットする登山道が有るんだけど、さざれ石公園のビジターセンター建屋と堰堤の間に登山口が有った。こちらの登山道ははっきりしてきて綺麗。いつももっと手前で取り付くから今まで気付かなくて、今回初めて通った。






踏んだり蹴ったりだったけど、とりあえず無事に戻ってきた。






ベルトが切れたワカン。本来横渡のベルトは2本有るんだけど、その1本が切れた。これが切れると靴がぶらぶらになってしまって踏ん張りが効かない。反対のワカンも切れかけだった。使い方が悪いのかなぁ。






で、非常用のロープで縛って歩いてきたんだけど、意外に普通に歩ける(笑) 元々シンプルな構造だから壊れても容易にリカバリー出来るかな、という思惑は有ったんだけど、壊れること前提っていうのもどうなのよ。浮力が低くて今回の様な軽い雪質だと非常に疲れるし、壊れるし、どうしようかな。






で、転んだ拍子にストック曲がった(-""-;) ワカン履いてても膝位まで余裕で踏み抜いて、そして草や木の根にワカンが引っ掛かる。雪上はダブルストックじゃないと著しく体力を使うからほとんど必須だし、ツェルト張る時も要るし、ほんとに踏んだり蹴ったりだった。







ルート
伊吹山 さざれ石公園から
春先は花の観賞で登る人は多い。一般的な南斜面の登山道に比べると登山者は少ない。登山道入口が分かりにくい。伊吹山山頂へはドライブウェイを通らなければ行けず、開通後は歩くことが出来ない。無雪期は伊吹北尾根へ向かう事が出来る。去年は3月中頃にドライブウェイの除雪作業をしていたから、伊吹山山頂を目指すなら例年なら3月下旬から4月上旬だと思う。自分で歩いておいてなんだけど、積雪期に歩くのは止めておいた方が良い。雪崩や滑落の危険性が有る。



伊吹山東尾根
ルートは無い。積雪期なら条件が良ければ歩けるけど、絶えず滑落の危険性が有る。一番難しいのは今回歩いていない最も伊吹山山頂に近いナイフリッジ。他の尾根も傾斜がキツイ個所は有るものの、もの凄く切れ立っている訳ではないので登りやすい。途中マーキングが有ったので歩いている人は居ると思うけど、こんな所だから自分で考えて行動しないと本当に遭難する。



参考
伊吹山ドライブウェイ 2015年3月 積雪期
http://d.hatena.ne.jp/single779/20150314







感想
前回山に行ったのは11月で2ヶ月も空いてしまって、ハイキングレベルの山行から間を空けていきなり雪山でガッツリっていうのは少々躊躇われるのと、経験が無い未知のルートでしかも険しくて困難が予想されるという事、加えて天気は午後から下り坂という事で、良い条件が何も無い。猛烈な寒波が来るって言うし、万一行動不能になって日没までに下れなかったらいくら装備を整えたとしても死んじゃう。本当ならこんな条件下で行くべきじゃないんだろうけど、かと言ってお茶を濁すような山行では満足出来ないだろうし、状況を見ながら行ける所まで行って、ダメそうならさっさと引き返すという事で出掛けた。山頂が目的ではないから、悪条件で引き返すのは全然悔やまれない。
結果的には予想を遥かに下回る積雪量と雪質の悪さで非常に難航した。でも、それもまた良いかなと思う。何も考えずにハイキングで歩ける所なら、わざわざ独りで意気込んで行かなくても良いから。微妙な雪の歩き難さとルートの取り方、ワカンの歩き難さと壊れやすさ、待望だった尾根の困難さ、そういうのが分かって、これはこれで楽しかった。歩行距離も累積標高も大した事は無いけど、本当にがっつり歩いたので登頂は出来なかったけど満足。
さて、次は何処を歩こう。