ウチの娘たちがピアノの発表会に出ることになった。昔、まさか自分が子供のピアノの発表会を見ることになろうとは、思いもしなかった。ピアノなんて良いとこのお嬢様がやるもので、子供に華やかなドレスを着せて演奏する発表会なんて自分には無縁だと思っていた。だけど、ウチの娘も地道に、率先して意欲的にという訳ではないけど、嫌々で「もうやめる」と言うことも無くレッスンを続けて、発表会の曲を見事演奏した。
華やかなドレスも、難しい曲目も、プロや音大を目指している訳じゃないのに、ムダでバカバカしいと思ったりもしたけれど、それもピアノに対するモチベーションを維持する1つの手段なんだな。プロでもないのに、何の見返りも無いバイクの草レースに出ることと何ら変わらない。上達の度合いとか、自分の技量がどれだけ通用するのか試してみたい、という気持ちは一緒。
娘はいつの間にか上手になった。左右別々に、しかも違うタイミングで指を動かすなんて、僕には出来ない。だけど、ピアノが弾けたら気持ち良いだろうな。ピアノなんて全然興味が無かったけれど、僕も下の娘(4才児)と一緒に練習しようかな。ピアノもギターも、遥か昔に挫折したクチだけど。