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目指すのはジャンガリアンな生き様

 ラン / the straight story

ラン

ラン

★★★☆☆
あらすじ
不幸に見舞われっ放しの女性がランニングを通して再生していく話。単行本なのであらすじはありません。
レビュー
「DIVE!」の陸上競技版かと思って借りてみたんですが、全然違いましたね。一応走ってはいますけど、内容的には「カラフル」に良く似た印象。不幸のどん底の主人公、周囲の幸せそうな人達も、実はそれぞれ抱えているものが有るとか。加えて、結末が完全に読めてしまうのもモチベーションが低下します。
児童書向けの様な印象を受けますが、主人公は一応成人だし、今時の携帯小説に比べると余りに素直過ぎると思うし、どうも中途半端な印象を受けます。


the straight story
著者 村上龍 他
集英社
ISBN 9784087752663
amazon楽天も商品検で索出てきませんが、検索エンジンで出ます
★★★☆☆
あらすじ
73歳のアルヴィン・ストレイトは、兄に会うため、時速8キロのトラクターに乗って6週間の旅に出る…。デビッド・リンチ監督映画をもとに書き下ろした、ファンタジック・ストーリー。
レビュー
映画の宣伝を見て興味が有ったものの、見る機会を逃してしまっていたのですが、図書館に書籍が有ったのでかりてみました。イラストが多用されていて大人の絵本の様です。大人の絵本って書くと何だかいやらしいですね。ついでに巻末に英文もあります。いろいろ使えそうですね。
ストーリー的には可も無く不可も無くといった印象。オールドアメリカンな感じがしますね。文章が英文を翻訳した様な感じがしますが、それを狙って書いてるなら凄いと思う。



さて、前にも少し書いたけど、読書というものに最近ちょっと疑問を持ち始めてしまって、というのも読んで何になるのか?って思ってしまうんだよね。そういう事を考えてしまう時点で既に読書家ではないのかもしれないけど、そもそも僕は読書家になりたい訳じゃないし、最近はただただ「本を読む」という行為のみが重視されてしまって、読んだ本の割には自分の中に何も残っていないという有様。それが自分の小遣いで買った小説なら尚更で、どんな内容だったか思い出せない小説まで出てきてしまいました。時間と金使って一体何やってんだか。読んだ本の数が大事なのではなくて、読んだ後にどれだけ自分に残ってるかが大事なんだよね。これから読む本の選定も大事だし、読み方も大事。僕は先を急いで読み飛ばしてしまう性質なので、もう少し落ち着いて読んだ方が良いかもね。
何も残らない本に金を掛けるのもムダなので、とりあえず目ぼしい本を図書館で借りる事にしています。図書館でタダで借りられるのは良いんだけど、図書館の小説は大抵単行本で、単行本にはあらすじが書いてないのでなかなか内容の判断が難しいです。さわりの部分を読んで判断してますが、自分の好みじゃない小説を読んでしまう可能性はかなり高そう。逆にお金を払わない分気軽に借りられるので、今まで気に留めていなかった本、作家に出合える可能性も高いし、冒頭部分から内容を判断しようとすると読解力とか判断力とか養われそうな気がします。気がするだけだけど。