シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

ゆとり

連休で帰省した兄と、久しぶりに会った。僕は仕事だったからあまり話せなかったけど、兄の会社では住宅手当がカットされ、給料形態も年俸制になり、残業が給料に反映されなくなったらしい。
奥さんが買ってきた育児系の雑誌。ページをめくると、「子供にはゆとりではなく頑張りを。親には頑張りではなくゆとりを。」と書かれていた。雑誌の内容は、多分誰しも「なるほど」と頷けるものだと思う。それらを実践するべきだという事は分かってる。でも、それを実践出来るだけの「ゆとり」が、今の大人には有るのかな。
給料はカットされ、でも労働時間が減るわけでもなく、夜遅くに疲れきって帰宅したら後は飯を食って風呂に入って寝るのが精一杯。そんな毎日にゆとりを求めるのは酷であって、大惨事を引き起こしたJR西日本の体制は痛烈に批判されているし、批判されてしかるべきだとは思うけれど、でもそういう状況が他人事とは思えない人だって少なくないはず。後からなら誰だって、いくらだって綺麗事は言える。でも、理想や綺麗事だけでは飯が食えないっていう状況に置かれた人の方が多いんじゃないのかな。数秒の遅れも許されない電車のダイヤの様に、みんな「ゆとり」など無いんだよね。
少子化問題とか、教育問題とか、それは深刻な問題で、何をどうすれば良いか、というのは簡単には結論出来ないのだけれど、でも、子供と一緒に晩御飯が食べれて、子供と一緒に寝る事が出来る僕は、とても恵まれているんだと思う。それに感謝しつつ、その「ゆとり」を有効に活用できない自分を反省しよう。