シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

応援

風邪をこじらせて咳が止まらない僕は、会社を休んで医者に行くことにした。予期せず休みになった僕は、ついでに娘を幼稚園まで送っていく。相変わらずのそのそとのんびりペースで上履きに履き替えて、娘は「ばいばい。」と僕に言う。僕はぎゅーっと抱きしめて、「頑張ってね。」と言った。
幼稚園なんて遊ぶだけじゃないか。何を頑張ることがあるんだ? と、笑うだろうか。いつも娘を送り迎えする奥さんは、娘がいつも幼稚園に行くのを渋ると言う。入り口まで来ているのにのそのそとするのも、その為。でも、僕は覚えてる。昔の事はすぐに忘れてしまう僕だけど、子供の頃保育園に預けられ、母さんが恋しくてわんわん泣いて、「何で泣いてるの?」と、先生に聞かれても恥ずかしくて本当のことが言えなくて、ただひたすら泣きじゃくっていた事を今でもハッキリ覚えてる。
「たかが幼稚園」と思っているのは大人だから。自立するために頑張っている娘に、僕はありったけのエールを送るよ。がんばれ。