シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 克服

リンクを辿っていると、「理系のための恋愛論」というコラムにたどり着いた。女性に不慣れで不器用な男性に対するレクチャーみたいなものか?と、読んでみると、身につまされる事例が多々出てきてイタい。
僕は何時の頃からか、多分高校生位から女性に対して妙に不慣れになってしまった。高校は理系の男子クラスだったし、そのまま理系の大学に進み周りは男ばっかりで、就職先も機械とオッサン相手の仕事で、僕はその不慣れさを克服できぬまま過ごしてきてしまった。いや、多分「克服できなかった」のではなく、「克服しようとしなかった」んだと思う。こんな僕が結婚できたのは、今思えば奇跡的かもしれない。
先述のコラムの1つに著者の父親の一面が書かれているのだけれど、凄い。これが全て真実だとしたら、(家族側から見た)理想的な父親像かもしれない。僕も頑張っているつもりだけど、自分で服を選んで買ったりしないし、食事の会計は奥さんだし、カニの殻をむいたりしないし、そもそもカニなど食わせられないし、そんな違いをまざまざと見せ付けられて、僕はこのままではいけないんじゃないかと思った。
僕は工場の中で機械相手の仕事をしている。女性と会話する機会はほとんど皆無で、機械に対する知識と、それを操作する人、管理する人との最低限のコミュニケーション能力さえあれば別に困らない。困らないから変えようとする気にならない。自分を変化させるのは、膨大な労力を必要とするから。だけど、それじゃいけないんだと思う。それは僕が女の人と仲良くなりたいからじゃなくて、人見知りが激しくてロクに会話も出来ないような父親を持つ娘がかわいそうだからだ。僕が逆の立場なら、そんな父親は尊敬できないと思う。
別に面白い会話をしなきゃいけない訳じゃないんだ。ただ当たり前の会話を当たり前に出来るだけで良いんだ。それだけで良いんだけど、それは僕にとってとても大変なことなんだ。だけど、せめて変えようと思う事は必要だと思うんだ。