シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

YAMAHA SRX-6 フロントフォークOH

 

 

 

フロントフォークにオイルがにじんでる。大して乗ってないのに整備するの面倒くさい。金も掛かるし放置しようかと悩んでたんだけど、先日バイクの師匠SさんのYAMAHA MT-01に試乗させてもらってから改めてSRXって面白いバイクだなと思ったのでここは1つ奮起して整備する。

 

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オイルがにじんでいるのも問題なんだけどもう1つ気になっている事が有って、サスが柔らか過ぎてハードなブレーキングでほとんどフルボトムしてしまう。アンダーブラケットの下に筋が見える。ここまでフォークが沈んでる。もう少し硬く締まったサスにしたいんだけど、SRXのフロントサスペンションには調整機構が全く無い。なので硬いオイルを入れてみる。

SRXのフロントフォークは以前も整備している。その時の記事に手順と部品が記録してあるので、それを参考にする。フォークオイルだけ今回は#15に変更する。

参考 フォークシール交換

 

 

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 フロントフォークを整備する為にはフロントタイヤを外さなきゃいけない。フロントを持ち上げた不安定な状態で置いておく事になるので、ブレーキキャリパーやフロントアクスルの様な締め付けトルクが高いボルトは予め緩めておく。

 

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特に、フォークキャップ(フロントフォーク先端のフタ)は予め緩めておかないと、フォークを外してからでは滑って緩められない。この時ハンドルバーのクランプボルトを先に緩めて、フォークキャップのネジにストレスが掛からない様にしておく。

僕が作業する時は、フロントを持ち上げる前にロアブラケットのフォーククランプボルト以外は全部緩めるか外してしまう。ロアブラケットまで緩めるとフォークが抜けて車体が前のめりになって大変な事になるので注意。

 

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以前の整備の時に用意したジャッキアップ工具。SRXはエンジン下にエキパイが通っているから、エンジン部分で車体を持ち上げる事が出来ない。整備の時にエキパイを外すのも面倒くさい。という事でエキパイを避けてフレームを持ち上げる。

 

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ガレージの床面が若干傾斜していて不安定で危なっかしい。仕方が無いので倒れない様に上からも仮に吊っておく。ジャッキアップする際に車体が後ろに逃げない様にリヤタイヤにストッパーを入れておく。センタースタンドが有ればこんな苦労はしなくても済むんだけど、スーパースポーツシングルマシンにセンタースタンドは似合わない。レーシングスタンドが欲しい。車体を持ち上げて、ロアブラケットのクランプボルトを緩めるとフォークが抜ける。

 

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うげっ。フォークオイル真っ黒。新品のオイルは綺麗な赤色をしているんだけど。右側が特にひどい。大した距離乗ってないんだけど、フォークシールが傷むと汚れるみたい。

 

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フロントフォークを分解するにはフォークの中に組んであるシリンダを外す必要が有る。フロントフォークのボトムケースの底に6mmの六角レンチを使うキャップスクリュー(六角穴付ボルト)で固定されているんだけど、これが供回りしてしまって六角レンチでは分解する事が出来ない。普通はインパクトレンチを使って緩めるんだけど、以前整備した時に特殊工具を作っておいた。長い棒の先に23mmに切削したナットをつたけもの。これをフォークチューブに挿入してシリンダの穴にはめた状態にしておいて、ボトムケースのキャップスクリューを緩める。

 

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外したシリンダー。この六角形の穴に特殊工具を入れると供回りしないんだけど、23mmっていうのが厄介。24mmならホームセンターとかで手軽に入手出来るんだけど。

どうせシールを交換するんだから、フォークは完全にバラバラにしてしまう。バラした状態で洗浄して、組み立て。フォークオイルを規定量入れて油面高さを合わせる。後は逆手順で組み立てていく。既に数世代前の構造なので難しい構造ではないけど、組み立ての順番や部品の位置、向き等を間違えると厄介なので組図を確認しながら間違いの無い様に。下の画像は初期型SRX-4の物(サービスマニュアル)なので若干違う所も有るけれど、基本的な構造は同じ。

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サービスマニュアルのデータは下記の通り

YAMAHA SRX(前期型/キック始動モデル)

ヤマハ サスペンションオイル(記載は無いが標準は多分#10)

SRX-4 オイル量310cc オイルレベル152mm

SRX-6 オイル量278cc オイルレベル198mm

 

今回はサスペンションオイル#15を使用し、オイルレベルは185mmにしてみた。

 

今回使用した部品

オイルシール  49A-23145-00⇒4ES-23145-00 @783円×2

ダストシール  33M-23144-00⇒33M-23144-00 @1109円×2

ガスケット   509-23158-L0 @172円×2

オイル     ヤマハサスペンションオイル#15 1L 1690円

計 5818円

 

知り合いの車屋さんにまとめて注文してもらったので、定価より幾分か割引されている。純正部品は購入先により価格が変わるので(ショップのマージン)、参考にする場合は部品番号や価格は発注前に確認して下さい。

前回の整備からそれほど距離を走っていないから、必要最低限の部品しか交換していない。完全に整備するならスライドメタルやOリング等の消耗品は全て交換しておいた方が良い。

部品番号が変わってる。部品の価格も上がってる。ダストシールなんかやけに高い。むしろMT-01の部品の方が安い。今時こんな細いフォークは250ccクラスでも使わないから、他で共有する車両が無くて割高なのかもしれない。30年近く前の車両だから、純正部品が普通に買えるだけマシなんだけど。

 

 

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戻しました。スプリングは変わっていないので相変わらず柔らかいけど、ダンパーの効きは強くなった様な気がする。フロントだけ強くなってもリヤがボヨンボヨンでは走れたもんじゃないと思うんだけど、リヤはユーザーでどうにか出来る様な物ではないから困った。金出せば何とでもなるんだけど、足回りだけ固めても今度は車体に無理が出そう。後期型SRX(セル始動)の車体と足回りが羨ましい。

走りにどう影響するのか試乗して変化を見たい所だけど、用事が有るのでまた今度。

 

 

 

 

このブログの一番のファン

 

 

 

僕がネット上に雑記をアップし始めたのは20世紀末1999年の事で、当時はブログというカテゴリーなど無くて自分のHP上に適当に書いていた。PCを手に入れて手軽にネットにアクセス出来る様になって(と言っても当時はダイヤルアップ回線だったけれど)、そういう混沌とした状況が面白くてたまらなかったんだ。だけど当時は今ほど誰もかれもネットを使う状況ではなかったのと、マニアックなバイクのHPという事でほとんど読まれる事は無かった。

ブログが一般的になってきて、その都度いちいちHP上にアップするよりは予め用意されたブログに書く方が手軽なので、ブログに移行したのが2005年。それから不定期にずっと書き続けている。当初は一日のPVは一桁くらいで、多くて20PVくらい。個人のブログなんてこんなものかな。でもどうせ書くなら一日100PV位閲覧されると良いな。というのが僕のささやかな目標だったんだ。

先日ある人から「よくあんな細かな事を書くね。」と言われた。登山の記事を読んでくれて、そこに書かれた事細かな記事に対してのこと。僕も最初は「山登った。嬉しー!」ってな感じのやたらと写真ばかり多用する日記みたいな記事だった。それが有る程度慣れてくると、書くべき情報ってこういう事ではないよな、と思う様になった。どうせ書くなら日記ではなく、情報を。情報を蓄積してデータベースに。記事を読む立場になるとどういう情報が欲しくなるか何となく分かって来る。まず、何という山のどのルートを歩いたのか。登山口は何処なのか。登山口までのアクセスは?歩行距離と標高差はどれ位で、体力的・技術的にどの程度の難易度なのか。登山者は多いのか。間違えやすい所や気を付けなければいけないポイントは、など。山の景色や花の写真をアップする人は多いけど、それ以前に必要な情報までアップしてくれる人はそれ程多くない。それに加えて、気温と衣類、どれ位の飲料水を必要としたのかを記録してる。それは「僕が必要な情報」だからだ。山行記事のトップに「これは個人的なデータベースだ」と書いているのは何も謙遜している訳ではなくて、本当に自分なりのデータベースにしてる。大体1年前の状況なんて忘れてしまうんだよ。この時期にどの程度の装備が必要で、どの程度の飲料水が必要か、というのはいつもソロで歩く僕にとってはかなり重要な事なんだ。それをついでに公開しているに過ぎない。それは登山に限った事ではなくて、バイクや車の整備、道具や製品のレビューも同じ。僕が必要だと思った事柄を取り上げ、気付いた事や注意すべき点を書く。だから、同じ作業をする時に自分の記事を読み直すという事は時々やっている。その時に足りない情報が有れば次の記事の参考にし、余計な情報が多ければ次の記事では削る。必要な情報が分かりやすく表記されていると、うん。なかなか良い記事だ。と自画自賛する。

時々、「PVを増やす効果的な書き方」的な記事を見掛けたりするんだけど、個人的にはあんまり参考にならない。アフィリエイトとして活用するならよりアクセス数を上げる手法も必要になってくるだろうけど、僕のブログではそこまでの集客力は無い。良い記事を書きたい。良い文章を書きたい。とは思う。でも、結局自分が楽しめる文章でなければ続けられないんだ。

結局僕は、このブログで僕が欲しい情報を、僕が思った事を、僕が書きたい文章で書いている。だから、このブログを一番気に入っているのは僕自身なんだ。まぁ折角ここまで書き続けてきたのだから、これが少しでも誰かに役に立てば嬉しい。

 

 

 

 

キャリアと格安SIMについて思うこと

 

 

 

先日、MVNO(俗にいう格安SIM)に関して消費者からの苦情が相次いでいるという記事を読んで、以前に比べれば業者も増えてSIMフリースマホも入手しやすくなったけれども、いまだに格安SIMは一般的には敷居が高いのかなぁと思っていたんだけれども。そんな折、こんな記事を見掛けたんだけれども。

www.asahi.com

anond.hatelabo.jp

いや、何これ。もはや公然とした詐欺だよね。実質0円サービスやめろって言った所で、いまだにこんなサービスだよ。僕は2014年9月から格安SIMに替えて3年ほど経つけれど、もうキャリアには二度と戻りたくない。以前の料金は割引されて6000円位だった。それが格安SIMで1600円になった。差額は4400円/月。年間52800円。家族4人で年間20万円也。

とは言うもののMVNOは結局キャリアの通信網を間借りしているだけなので、結局キャリアがなければ(キャリアを使うユーザーからの利益がなければ)成り立たないサービスなんだけどね。僕の場合ドコモのネットワークを利用しているから、そういう意味ではドコモには感謝している。だけど、あまりにもユーザーをバカにし過ぎだよね。僕がMVNOに乗り換えたのは、子供の携帯を新規契約する際に何のメリットも享受出来なかったからだ。DOCOMOauSoftbankも。新規の顧客が増えるというのに、しかも家族も使っているのに、だ。それだけならまだしも、「他社からの乗り換え」に対しては莫大なオマケが付加される。他の一般的なサービスでは考えられない事が平然とまかり通っているのは異様だと思わないのか。ユーザーをバカにするにも程がある。これがサービスを維持していかなければいけない費用であれば仕方が無いと思う。でもそうじゃない。「理解していないユーザーからは搾り取れるだけ搾り取ろう」っていうキャリアの姿勢にはうんざりする。

 だけど、みんな有難がって使うんだ。最新の機種に替えるんだ。高いお金を払って。宅配のドライバーとか、保育園の保育士みたいに、もっとお金を払わなければいけないサービスだってあるのに。それは消費者が無知だからなのか。過剰なサービスを提供しようとする企業のせいなのか。正直者がバカを見るのは本当に憂鬱だよ。まぁ僕のお金じゃないから目くじらたてるほどでもないんだけど、何だかもやもやするよ。