シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 小秀山  「小学生でも登れる」って鵜呑みにすんなよ









コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。


2014年6月8日(日)曇りのち雷雨
小秀山に登る
二ノ谷ルートから登り三ノ谷ルートで下山する


06:20 乙女渓谷キャンプ場 無風
07:45 夫婦滝 無風 13℃
09:25 二ノ谷/三ノ谷登山道分岐 無風 11℃
10:45 小秀山山頂 無風 12℃
登り所要時間 4時間25分
11:40〜12:05 兜岩 無風 13℃
12:25 二ノ谷/三ノ谷登山道分岐 微風 12℃
13:55 三ノ谷登山口 無風
14:25 乙女渓谷キャンプ場 微風






駐車場発〜駐車場着 11.6km 8時間5分(休憩含む)
駐車場:標高933m 最高点:標高1981mm 標高差1048mm 累積標高1164m
道中の飲料水 2.0L(お茶1.0L ジュース0.5L コーヒー0.5L)
着衣(上) 長袖シャツ ウインドブレーカー(未着用) 防水風防パーカ(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン
靴 トレランシューズ





またまた今週も山に行けるとは思ってなかったんだけど前日の晩になって不意に行ける事になって、もう、出掛けられるなら予め言ってよ。ぷんぷん(´∀`)なんて笑顔で怒りながら急遽考えた行き先は小秀山。天気が微妙だからがっつり歩く高山はヤバいけど、かといって近辺の低山は暑いしヒル出るし、小秀山は丁度良いかな。
以前御嶽山で会った山岳ガイドの岡田さんもお勧めだったし、山友のMックマさんも去年登ってるし、僕もいっちょ登るで!




アクセス
岐阜方面からだと、下呂方面を目指して国号41号を北上。下呂の手前で国道257号へ右折。しばらく進んで乙女渓谷へ向かって左折。キャンプ場や登山口の看板が有ったと思うんだけど定かじゃない。キャンプ場まではほぼ1本道だけど国道からは2、3回曲がるのでナビか地図で確認して下さい。キャンプ場の駐車場は有料(500円)。付近の駐車場も有料と書いてある。






今回のルート
山旅ロガーでGPSのログを取り、カシミールで表示させています。
地形図を作りたい場合は、カシミールから地図を印刷する手順をまとめたのでそちらを参照下さい。
小秀山に登る極一般的なルート。二ノ谷から登り、三ノ谷から下山する。


乙女渓谷キャンプ場の駐車場。広い。広いのは良いけど有料とは知らなかった。天気がイマイチなせいか、登山者の車は見当たらない。準備していると他県ナンバーの3人パーティが訪れただけ。二ノ谷の登山道はロッジの横を抜けていく。三ノ谷は林道をそのまま進んでいく。準備して6:20 二ノ谷へGO!


ルート全景とコースタイム。山頂までの標準コースタイムは240分(4時間)。


綺麗に整備された木道を進む。雨上がりだから超滑る(>_<)。でも丁寧に滑り止めテープまで施されてる。


綺麗に整備された木道なんてつまんねー。って思ってたら、いやはや予想していたよりも遥かに凄い。切り立った狭い渓谷を滝を見なが延々木道が続く。なんじゃこれは!


展望台。これまた木材で綺麗に作られてる。どうやらここから夫婦滝が見えるらしいんだけど、あいにくすっかりガスって何にも見えない。


しばらく進んで避難小屋。避難小屋とても綺麗なんだけど、随分麓寄りなのね・・・


途中ガレの急登とかを経て、そうかもう木道はお終いか。


って思ったら再び木道。切り立った崖を木道。画像では分からないけどかなり高い所を通ってる。一体誰がどうやってこんな所に木道作ったんだろう。ここまでくると感動すら覚える。


岩のガレ場を過ぎると、旧夫婦滝展望所。もやの向こうに2つの滝が見えた。すげー!思ってたよりもすげー!


夫婦滝の男滝。落差の有る豪快な滝。


夫婦滝の女滝。何とか間近で見えないかと頑張ったけど、見えそうで見えない。女滝って言うだけあってさすがのチラリズム(*´Д`)=з


夫婦滝の看板見てびっくり。随分歩いた気でいたけど、まだ2km(全体の1/3)しか歩いてない。しかも歩きやすい木道で。夫婦滝を過ぎるともう木道は無い。岩の荒れた急登。地形図を見た時に、谷から小秀山に向かうにはかなりの斜度が有る斜面を登っていかなきゃいけないっていうのは明らかだった。


木製の渡り梯子が掛けてあるんだけど、わざわざ足場が掛けてあるって事は危険な個所なのよね。で、濡れてると滑りそうでスリリング!


急登を経て、男滝の上に出てきた。晴れてたら凄いかも。


しばらく歩いて孫滝。男滝の上流にあたる。ここから沢とお別れ。


沢とお別れって事は急登なのよね。ここからが本番。しんどい。思ってよりもがっつり歩く。


鎧岩(だったっけ?)。先っちょに登ってみたけどさして良い眺めでもなかった。


不意に晴れてきた。良い眺め。


歩いてきた二ノ谷。結構深い。


結構登って、ようやく有名なカモシカ渡り(岩場)に辿りついた。そこそこの高さがあるけど、岩や木の根で足掛かりが豊富だから難易度は高くない。


まぁこんなものかな。って岩場から顔を出すと、あれれ、この先にも岩場が有るよ。「小秀山」って書かれた看板には「↑」って書いてある。崖に向かって(-""-;)


いやぁ、まぁ、でも、Mックマさんは小学生の子供連れて登ったって言うしさ。って、超高いんだけど!(´□`。)  しかもほぼ垂直なんだけど!。(´д`lll)


鎖&ロープ無しの岩場は坂本谷で散々登って来たけど、ちょいとビビる。よく小学生で登ったな。あぁそう言えば「劔岳に登る練習で」って言ってたっけ(´∀`)あははは・・・


カモシカ渡りを抜けた後も急な岩の痩せ尾根を登る。急な上に歩きにくくてペースが上がらない。ようやく三ノ谷ルートとの合流地点まで来た。時々寄り道しながらとはいえ3時間ほど歩き続けてる。気分的には既に頂上なんだけど・・・


まぁでも三ノ谷ルートと合流後は快適な登山道だろう。って思いきや甘かった。意外に結構がっつり登る(*´Д`)=з


不意に開けた。そして、不意に晴れてきた。


あぁ良い眺め。乙女渓谷をぐるりと囲む様に尾根が続いてる。


岩場。兜岩の下。ここから岩登り。看板には「最大の難所」と書かれているけど、カモシカ渡りに比べたら大した事は無い。岩登りルートと断崖横断ルートが有るって書いてあるんだけど、断崖横断ルートが何処なのか分からなかった。岩登りルートはグリーンのロープが張られているから分かりやすい。


岩登りルートを経て兜岩。断崖なのです。


全く登山者居ないので、じゃあ記念撮影でも。セルフタイマーだとお約束で間に合わない。でも転げ落ちていく姿じゃなくて良かった。


兜岩を過ぎると急登が無くなる。ほどなくして第1高原。絶景のパノラマなんだね。多分(-""-;)


傾斜は無くなるものの、倒木が多い。


林を抜けて第2高原。開放的。


傾斜は無いけど雨上がりでぬかるんでいて歩きにくい。


小秀山の小屋が見えた。・・・意外にまだ結構あるぞ。


残雪。ほんの僅かだけどまだ残ってた。標高2千m近いからね。


最後の登りを経て山頂付近の避難小屋。


避難小屋、ちょー綺麗。


避難小屋のすぐ先が山頂。
10:45に登頂。登り所要時間4時間25分。寄り道しながらとはいえ結構時間掛かった。そしてあいにく視界不良で何も見えない。山頂は虫が多く、避難小屋はとても綺麗だけどMックマさんが「出た」って言うもんだから1人でくつろぐ度胸も無く、もう少し虫が少ないくつろげる場所までそそくさと下る。下る途中、駐車場で会った3人パーティとすれ違った。兜岩まで戻って昼食。


昼食を済ませて下り始めると、トレラン風のカップルとすれ違った。結局今回見かけた登山者はこれだけ。下りは三ノ谷ルートを使う。二ノ谷に比べたら非常に歩きやすいものの、時折ザレ、濡れた岩、濡れた木の根などのスリッピーな個所が有るから気が抜けない。


登山口まで下りて林道を歩く。林道ゲートを抜けてキャンプ場を目指す。
もうすぐ登山口っていう所まで来た時に、不意に落雷が有った。その後雷雨。雷近い。超おっかない。僕は既に随分下っているから良いけど、こんな状況で山頂付近や見晴らしの良い所に居たら動けない。丁度山の神様のほこらが有ったので軒先でカッパを着させてもらって、みんな無事に下れます様に(´人`)ってお願いして帰路へ。





ルート
二ノ谷ルート
綺麗に整備された木道が続く。自然の中に人工の構造物なんて。って最初は思ってたけど、これだけの木道は一見の価値有り。夫婦滝まではハイキングコースとうたわれているので比較的歩きやすいものの、一部岩場を通過するのと、木道は濡れると極端に滑るから、サンダルやヒールで歩くのは止めた方が良い。
夫婦滝を過ぎた辺りからガッツリ急登りが始まる。岩場で歩きにくいものの、適度にマーキングされていてルートを見失う事は無かった。有名な「カモシカ渡り」は、予想よりもおっかなかった。他人の記録でよく「見た目より登りやすい」とか書かれているけど鵜呑みにしない方が良い。岩登りが苦手な人は無理しない方が良い。というのもカモシカ渡りは既に随分登って来た地点に有るから、そこから引き返す事も困難になるし、痩せ尾根の途中に有るから迂回路も無い。
全体的には変化に富んでいて、なおかつガッツリ歩けるから満足度は高かった。
分岐(二ノ谷/三ノ谷)から先もしばらく急登りが続く。兜岩を過ぎると平坦になって歩きやすくなる。


三ノ谷
林の中をつづら折れに進む登山道。明瞭で間違えそうな個所は丁寧にロープや標識が設けられていて、道迷いする可能性は極めて低い。二ノ谷に比べたら遥かに歩きやすいものの、ザレや濡れた岩、濡れた木の根など滑りやすい所も散見するから、気を抜くと転ぶ。歩きやすい反面、名所や眺望の良い所はとても少ない。





二ノ谷は変化に富んでいて予想よりも面白かったし、歩き応えの有るルートで満足出来た。花もちらほら見かけたし、野ネズミ、リス、ウグイスを見かけたりして、植物や動物の観察にも向いていると思った。晴れていれば尚良かったんだけど、天気がイマイチなせいか登山者は少なく、とても静かでマイペースな山歩きが出来た。
ちなみに、カモシカ渡りについて再度Mックマさんに「子供は普通に登ってたの?」って尋ねたら、「普通に登ってた」って言ってた。子供だから大人だからっていう偏見じゃなく、僕も所詮普通のおっさんにしか過ぎないんだからおごらない様にしようと思った。

下山途中、もうすぐ登山口という所まで来て不意に落雷が始まった。登山中に雷に遭った事が無かったから今までピンと来なかったけど、山の雷チョーおっかない。麓の林の中だからまだしも、見晴らしの良い場所だと怖くて動けないと思う。下る途中、3人組のパーティと若いカップルとすれ違ったけど、みんな無事に下ってこれただろうか。今回はたまたま寄り道もせずに早めに下ってきたから良かったものの、時間的にも体力的にも余裕が有ってしっかりと装備を持っていたとしても、落雷によって数時間足止め食ってしまって下山できなくなる、なんて可能性も有るんだ。1つ勉強になった。