シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

御嶽山 胡桃島登山口(飛騨側)から

 

 

※コースタイムや状況、使用道具類の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠けるものです。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分に注意して下さい。

 

2018年7月15日(日)快晴
御嶽山に胡桃島登山口から登る

 

 

06:00 胡桃島キャンプ場付近 無風 12℃

07:20 胡桃島/小坂口分岐 無風 13℃

08:40 五ノ池小屋 無風 13℃

09:40 摩利支天 微風 13℃

10:40 五ノ池小屋 微風 16℃

12:15 継子岳 無風 21℃

12:40 五ノ池小屋 無風 19℃

13:40 胡桃島/小坂口分岐 無風 23℃

14:45 胡桃島キャンプ場付近 無風 25℃

 

 

 

 

駐車場発〜駐車場着 16.7km 8時間45分(休憩含む)
駐車場標高:1847m 最高点:2959m 標高差:1112m 累積標高登り:1430m
道中の飲料水 2.7L(お茶2.5L コーヒー0.2L)
着衣(上) 長袖シャツ ウインドブレーカー(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン
靴 adidas SWIFT R Go 
他 サングラス グローブ ストック ヘルメット

 

 週末に山に行ける事になったものの連日酷暑で高山じゃないととても歩けない。前回からしばらく間が空いてしまったので無茶な山行も出来ず、無難に白山か御嶽に登れたら良いなと思いつつも白山は平瀬登山口までの林道が工事中で通れず、御嶽山は吊橋が流されて濁河温泉から登る事が出来ない。何とかならないのか、本当に歩けないのか調べていたら、御嶽の小坂口登山道の通行止め案内に「小坂口と胡桃島口との合流地点までの登山道約2.1km区間が通行止め」と書かれている。あれ?違う登山口から登れるの?って調べてみると、確かにルートが有る。小坂口から何度か登っているけど、胡桃島登山口が有るなんて知らなかった。じゃあ胡桃島から御嶽に登る事にしよう。
目的の山と登るルートは確定したけど、登山口までの道路状況が分からない。先日の豪雨で通行止めになっている可能性もある。胡桃島キャンプ場のwebサイトを見る限りキャンプ場にアクセス出来ないとは書いてないので多分行けるだろう。途中の国道や県道の工事状況も確認して、片側交互通行の個所はあるものの通行止めにはなっていないので出掛けた。

道路工事状況

中部地方道路情報提供システム

道の情報 - 道路規制情報

 

 

アクセス

岐阜・名古屋方面からだと、国道41号を北上。下呂を過ぎて県道437号へ。県道437号へは右折ではなく、国道41号から左へ下って国道下を通る。濁河温泉御嶽山の大きな標識が有る。県道437号から県道441号へ入るけど道なりに直進する形になる。濁河温泉手前1km付近で左折して胡桃島キャンプ場へ。県道の舗装状態はかなり良いけど、鈴蘭高原を過ぎると1.5車線のやや狭い林道を延々と走る事になる。途中工事個所が有るものの片側交互通行で通行止めにはなっていなかった。

登山者は胡桃島キャンプ場の駐車場は使えないので注意。駐車料金を払っても不可らしい。やむを得ず路肩が広めの道路脇に停めた。

 

ルート

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今回のルート。山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

2018年7月時で小坂口(濁河温泉)からは御嶽に登れない。胡桃島登山口を起点とし、小坂口ルートと合流、五ノ池小屋まで進む。摩利支天、賽の河原、三ノ池、四ノ池、継子岳と、御嶽の美味しいポイントはほぼ抑えてきた代わりに結構な距離を歩くハメに、

地図詳細とGPSのデータファイルはこちらを参照下さい。

カシミールから地形図を印刷する手順はこちら

 

 

 

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朝5時位に着いたけど、胡桃島キャンプ場へは21時~6時まで車は入れないと書いてあるので少し仮眠。だけど結局登山者はキャンプ場へ車を停める事は出来なかった。こんなマイナーなルート誰も居ないだろうと思っていたら、意外に登山者居る(と言っても僕の他に4組)。

 

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登山口は一番奥のコテージのすぐ隣に有る。早朝で静まり返ったコテージを抜けていく。アウェー感がハンパない。

 

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おぉ、意外に凄く綺麗な登山道だな。と思ったらキャンプ場利用者用の展望台への道だった。登山道じゃない。

 

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登山道は登山口の左手方向の踏み跡(笑)

 

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ルートに入ってしまえば明瞭。苔むした自然味溢れるルート。急登も無く歩きやすい。途中会ったのは登山口で有ったペアだけだった。

 

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ギンリョウソウが群生してる。不思議な花。

 

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小坂口との合流地点。何度か歩いた事が有るけど、胡桃島キャンプ場なんて気に留めてなかった。

 

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ルートはよく整備されて明瞭。豪雨でも崩落していない。

 

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樹林帯を抜けた。開放的。絶景。ここに来て大変な忘れ物をした事に気付く。子供連れて来れば良かった。こんな穏やかで快晴な日はそうそう無い。

 

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五ノ池に向かって進む。

 

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2時間40分で五ノ池小屋着。3時間程度の行程ならうちの子供でも充分歩けただろうに。悔やまれる。

 

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今回はちゃんとお金持ってきた。お気に入りの山ではお金を使おう。コーヒー500円とチョコレートケーキ500円。コーヒーは都度ドリップしてる。山でこの金額は破格じゃない?

 

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絶好のロケーションと美味しいコーヒー&スイーツ。至福なひと時。あぁ子供連れてこれば良かった。

 

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五ノ池小屋を後に、まずは摩利支天を目指す。五ノ池小屋は石垣が崩れたものの絶賛営業中。

 

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摩利支天乗越に向かう道。日帰りでこんな所を歩けるなんて幸せだ。初めて歩いた時は本当に感動した。

 

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三ノ池は青く輝く。大抵ガスってるから、こんなクリヤな日はなかなか無い。子供連れて来なかった事をこの後一日中悔やむ。

 

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五ノ池小屋の向こうに継子岳。ほんと穏やかで良い天気。

 

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摩利支天乗越から賽の河原を見下ろす。

 

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摩利支天乗越から摩利支天方面へ。摩利支天への本ルートはトラバース気味に進む。ちょっとした岩場だけどマーキング多数有り。

 

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高山植物も多く見かける。

 

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摩利支天。久しぶりに登れた。摩利支天から継母岳を望む。荒々しさが正に継母。一度だけ登った事が有るけど、もう立ち入り禁止区域になってしまって登れない。

 

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摩利支天乗越まで戻り、賽の河原へ。とても神秘的な所。確かに天国に近そうな気がする。

 

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二ノ池まで進みたかったんだけど、お池周りもしたいし体力的にちょっと心配なので引き返す。以前は二ノ池から三ノ池に抜けるトラバースルートが有ったはずなんだけど、どうも見当たらない。三ノ池を周るには五ノ池まで戻らないといけない。仕方なく摩利支天乗越まで登り返す。

 

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摩利支天乗越から五ノ池に下る途中、年配の方が「雷鳥が居るよ」と教えてくれた。ハイマツの茂みに親鳥と雛鳥が居たけど、僕のショボイカメラでは捉えられない。

 

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五ノ池まで戻り、三ノ池周回路へ。

 

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三ノ池を見下ろしながらトラバース気味に進む。この先二ノ池へ向かうルートは崩落のため通行止めになっていた。

 

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三ノ池の中にほこら。

 

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花も咲き乱れ

 

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三ノ池は角度によりハートに見えるって書いている人がいた。三ノ池でハートを見た人は恋愛が成就するらしい。って今適当に言ってみた。願掛けしなきゃ叶わない恋愛など所詮すぐに破局するんだよ、などと言う夢も希望も無い中年オジサンでもハート見れると何となく嬉しい。

 

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三ノ池の次は四ノ池へ。青く美しい三ノ池に比べると四ノ池は地味に見えるけど、こんな高所に川が流れ、滝となって流れ落ちる様は神秘的。

 

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四ノ池。川が流れている。こんな高所で水は何処から来るんだろう。三ノ池から染み出すんだろうか。不思議。

 

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流れ出た川は滝になってる。滝はルートになっていないので落っこちない様に。

 

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疲れたな。ちょっと歩き過ぎだな。軽く食事休憩して継子岳に向かって登り返す。岩ガレだけどしんどいだけで困難ではない。

 

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歩いてきたルートと四ノ池。

 

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コマクサ群生地を抜けて継子岳へ。写真では見えないけど花咲いてます。

 

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継子岳。快晴。絶景。向こうは乗鞍。登山者は一人も居ない。静かな山頂。

 

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継子岳山頂から登山道が続いてる。チャオおんたけスキー場方面のルートらしい。

 

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継子岳から五ノ池、摩利支天方面。ここからの眺めは壮観。

 

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さようなら四ノ池。

 

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五ノ池小屋まで戻り、下る。

 

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下りで二組、4人に会ったけどほとんど登山者に会わない。とても静か。

 

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戻ってきた。疲れた。御嶽は見所が沢山あるから欲張り過ぎた。

 

 

ルート

御嶽山 胡桃島登山口から

2018年7月現在、小坂口登山口(濁河温泉)から登る事は出来ない。吊橋(仙人橋)が流された為だ。かなり大きな沢なので吊橋を使わずに渡渉するのは難しいし、周辺の登山道も崩落しているみたいなのでしばらくは小坂口からは登れない。
しかし、胡桃島キャンプ場を起点とし、小坂口ルートに合流して登る事が出来る。胡桃島起点の場合小坂口起点に比べ約800mほど長くなるが、合流地点までは傾斜の緩い比較的歩きやすいルートなので体力的には大差無い印象。ただ地味で長い。胡桃島登山口から合流地点までは、ルートを見失うほど酷くはないけど他ルートほど手入れがされている訳でもない。比較的しっかりしているのと間違えそうな所はロープやマーキングが施されているので迷う事は無いけど、尾根沿いとか沢沿いの様な明瞭な地形ではないので万一ルートを外すとかなり厄介な事になる。小坂口との合流地点後はとても整備された明瞭な登山道なので迷う事は無いと思う。
胡桃島の登山口はキャンプ場内(コテージのすぐ隣)に有るけど、登山者はキャンプ場の駐車場を利用する事が出来ない。駐車料金を支払って停める事も不可との事。やむを得ず道路脇の邪魔にならない所に停める事になる。また、コテージを通り抜けて行く事になるので、早朝スタートする場合は気を遣う。トイレに関しては聞いてないけど、駐車場もダメならトイレも有料でも登山者は利用不可じゃないかと思う。
小坂口から登る登山者自体が少ない上、胡桃島から登る人は更に少ない。マイペースに静かな山歩きが出来る。
五ノ池周辺、摩利支天、三ノ池周回はよく歩かれており、明瞭で困る事は無いと思う。四ノ池周回路はあまり歩かれていないもののマーキング多数で困難ではない。
大半の登山者は王滝口か黒沢口から登るだろうから、三ノ池、四ノ池周回路は距離が長くなるので敬遠されて歩く人はとても少ない。

 

感想

まず、登り始めてから子供(高校生の娘)を連れて来ればよかったと激しく後悔した。日曜日は珍しく部活も塾も無かったし、こんな穏やかで快晴な日もそうそう無い。天気図はどう見ても穏やかな晴れで、それなら初心者を連れていても森林限界を超える山に登れたのに。空気が薄くなる感覚や森林限界を超える解放感とか、僕が初めて御嶽に登った時の感動を体験させてあげたかった。家でごろごろしているだけなら連れて来れば良かった。別に摩利支天とかお池回りとかしなくても、五ノ池小屋でケーキ食べるだけでも良かったんだ。平地での酷暑とスマホの更新(子供の)で、そこまで気が回らなかった。一人で歩きながらずっと後悔していた。

毎度の事ながら初めて登るルートは駐車場や登山口の状況が分からないのが困る。早朝な上にマイナールートだから周囲に登山者らしき人も居ない(後から数組来たけど)。キャンプ場の駐車場に停めるのかと思ったら、登山者は停められないとの事。山に登らせてもらうんだから多少ならお金を払って貢献出来ればと思うし、空き地が無い訳じゃないから1台500円位で停めさせればそこそこの収入になるんじゃないかと思うんだけど、早朝から行動する登山者とコテージの利用客とでは相性悪いのかもしれない。なら何でこんな所に登山口作ったんだ?とも思わなくもないけど。

 

相変わらず考え過ぎて腰が重い。豪雨の影響で道路は通れるのか?とか、登山道は歩けるのか?とか、考え過ぎて腰が重い。身軽で気楽なソロなんだし、所詮日帰り登山なんだから、通行止めで登山口までたどり着けなくったって、登山道を歩けなくったって、「やっぱダメだったか」って笑って出直せるくらいの軽さで居たい。

 

 

参考

ameblo.jp

singlesmile.hatenadiary.jp

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