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目指すのはジャンガリアンな生き様

 土漠の花 月村了衛








土漠の花

土漠の花

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を向く。最悪の状況のなか、ついには仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか? なぜ救援が来ないのか? 自衛官は人を殺せるのか? 最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。
★★★★☆




レビュー
他の書籍を検索している時にamazonさんがお勧めしてきた小説。
もう少し緻密な設定が有るのかと思ったのと、展開がちょっとバカ正直過ぎるんじゃないかという印象。圧倒的不利な状況下で逃げ延びる為には、相手の裏の裏をかく位の事はして欲しかった。実戦経験で劣るならば頭脳戦に持ち込むとか。これはまるでハリウッド映画を見ているみたいだ。それでも「一気読み必至」って言うだけの事は有って、本当に一気読みしてしまった。内容は★3、テンポの良い展開で一気読みさせる点で+★。
つい先日安保法案で騒がれていたのに加え、このタイミングでパリでのテロ。銃火器を使った争いがどの様なものなのか考える為にも、一度読んでみると良いかもしれない。