シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 標高2800米 樋口明雄










標高二八〇〇米

標高二八〇〇米

標高3,193メートルの南アルプス北岳山頂―高山病に罹ったらしい小学5年生の息子・涼が訴えた頭痛で、早めの下山を決意した滝川。高度が下がるたびに、行き交う登山者たちの口から発せられる「携帯電話不通」「相棒クライマー行方不明」という言葉。そして、置き残された登山用具、無人状態のテントと山小屋…。標高2,800メートル以下で、立て続けに起こる怪異現象に父子は?名うてのホラー作家がアウトドアをメインの舞台に描く、新感覚サスペンス短篇集。
★★★☆☆





レビュー
タイトルと表紙から山岳小説かと思ったら、アウトドアを交えたミステリーだった。9つの短編からなるミステリー小説。ドキドキする展開も有るものの、今ひとつ説得力に欠ける印象。例えば表題作のテーマで納得させるだけのものを書こうとすると、それだけで単行本1冊の文章量になっちゃうんじゃないかと思う。最後の日に何をするか、とか、良いテーマだとは思うんだけど。
僕は何の予備知識も無くこの作品を読んだけど、著者はミステリーが主ではなく冒険・アウトドア系作家らしいので、機会が有れば他の作品を読んでみたいと思う。













ブックマーク Sprout/スプラウト【グリーン】 2240GR

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