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目指すのはジャンガリアンな生き様

酷暑の中ツーリングに行く理由

 

 

日曜日にXR600Rでツーリングに行ってきた。林道(オフロード)ではなく、普通の舗装路の。このクソ暑い中何でバイクなんか乗らなきゃいけないんだ、と思いつつも出掛けたのは、XR600Rのポテンシャルを推し量る為だ。

整備して車検を通しキャブセッティングしたXR600Rは、これは迂闊な乗り方をすれば死ぬんじゃないか?って思う位の性能だったんだけど、それが客観的な判断なのか、僕の偏った主観的な判断なのか、他のバイクと一緒に走る事で見極めようという狙い。ただでさえ暑いのに酷暑続きで空冷単気筒には厳しい条件だけど、丁度バイクの師匠Sさんとそのツーリング仲間が出掛けるというので同行させてもらう事にした。

同行するのはドゥカティのムルティストラーダ、同じくモンスター、ホンダのCB1300SF等、ロードのビッグバイク。ワインディングもかなり走るメンバーなので、比較するには丁度良い。実際には長いストレートや高速コーナーは厳しくて、中低速コーナーでは余裕が有る。まぁ当たり前だ。46馬力しかないオフロードバイクが、リッターバイクと同じ高速域で走れる訳がない。にしても、長いストレート以外では置いていかれない。ダートを百数十km/hで走れるXR600Rの車体はそれほどヤワじゃない。車体が軽いから加速も悪くない。吹け切るのが早いから、もっと高速寄りのスプロケットに替えれば余裕も出来るだろうけど、オフロードと中低速域が犠牲になるから今の40T位が丁度良いんじゃないかと思う。中低速はまだ余裕が有る。ペースメーカーのライダーの技量で頭打ちになっているから100%ではないにしろ、XR600Rでもまだ余裕が有るから充分ついていける。低速域なら俄然XR600R。

 ただ、微妙なタイミングで強引なパッシングをするとか、高速域は辛いのに中低速域では物足りないとか、僕の乗るXR600Rとは全く噛み合わない。リッターバイクの得意領域とオフロードバイクの得意領域は違うんだから当たり前といえば当たり前なんだけど、そうすると合わせる僕はストレスでしかないし、バイクにも僕にも過剰な負担が掛かって危ない。知らない道を通ったり、安くて美味しい店を教えてもらったり、他のバイクがどんな物なのか知る事も出来て良いんだけど、行先だけ教えてもらってマイペースで走った方が良い様な気がする。

リッターバイクと同行するとパワーに物足りなさを感じてしまうけど、だからと言ってリッターバイクに乗るとそれはそれでつまらなくなるのはもう分かってる。面白くて気持ちが良い速度域が上にシフトしてしまうからなんだけど、そんな領域は一般的な公道で気兼ねなく楽しめるもんじゃない。高速域以外ではやっぱりXRは面白いバイクだと思う(決してスピードが出ない訳じゃない)。