シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

切ないフレーズ

TVから、流行りの恋の歌が聞こえる。甘酸っぱい感情と、昔の自分を思い出す。
中学の時、すごく好きな女の子が居た。勇気を振り絞って告白したら、意外にも呆気なく付き合ってくれた。本当に純粋に好きだったから、僕は彼女に気にいってもらえる様にいつも背伸びしてた。だけど、背伸びすればするするほど彼女との距離は離れて、結局僕は自分自身じゃないままサヨナラを告げられた。青臭いほど若かった。若いというよりも子供だった。あの時僕は、大切な人に対しては、例え嫌われてもありのままの自分で居るべきだ、という事と、見栄とかプライドよりも本気で一生懸命である事の方が大事だと悟った。
はずだった。あれから20年経ち、今ではもう立派な大人であるはずなのに、僕はいまだに背伸びをしてる。今の生活を守る為に、背伸びをしたまま戻れずにフラフラしてる。多分、僕があの日に戻れたとしても、きっと同じ事を繰り返すだけなんだろうな。今も20年前も、相変わらず僕は僕でしかないから。
切ないフレーズが耳に残った。