オークションに出した僕のバイク、ソフトバンクもビックリな予想外の注目度。間違えて終了期間を短く設定してしまったにも関わらずアクセス件数は軽く3000を超え、ウォッチリスト登録数は100近くまでいった。恐らく普通のバイク屋やバイク買取業者では二束三文にしかならないであろう僕のバイク、全国的に見れば欲しい人は沢山居る希少車なんだと今更ながら実感した。それなら僕のHPももっと閲覧してくれりゃいいのに。
だからといって売ってしまうのが惜しくなった、という事も無く、元々僕は「珍しいから」とか、「他人が乗っていないから」などという事はどうでも良くて、整備やカスタマイズの面から考えればむしろ広く出回っていた方が都合が良いし、要は僕自身が楽しいかどうかが一番重要なこと。
DRが楽しくない訳じゃない。朽ち果てるまで乗り続けるつもりで、執着しない僕がそこまで思うのも珍しいこと。だけど、僕は分かったんだ。「冒険する」という事は、凄い速度で走るとか、未知の土地を走るとか、海外のレースに参加するとか、そういう事だけじゃなくて、それはバイクに限らず「今まで自分が出来なかった事に挑戦すること」だと思うんだ。
トライアルバイクが手に入ったからといって、すぐにスタンディングスティルやウイリーが出来るとは思えない。だけど、そんな出来ないことに挑戦すること、新たな世界に踏み出すこと、つまりトライアルは僕にとって冒険なんだ。
大切にしてきた愛車を手放すことに、一抹の寂しさはある。だけど、僕はこれから始まる新しい冒険の世界にワクワクしてる。