シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

ボーナストラック 越谷オサム

 

ボーナス・トラック (創元推理文庫)

ボーナス・トラック (創元推理文庫)

 

 草野哲也は、雨降る深夜の仕事からの帰り道、轢き逃げ事故を目撃する。雨にさらされ、濡れた服のまま警察からの事情聴取を受けた草野は、風邪をひき熱まで出てきた。事故で死んだ青年の姿が見えるなんて、かなりの重症だ…。幽霊との凸凹コンビで、ひき逃げ犯を追う・・・。

★★☆☆☆

 

レビュー

昔はSFモノが好きだったな。と、kindleで小説を探している時に出てきたもの。評価が高かったのと、あらすじからどういう展開になるのか気になったので読んでみた。

あぁこれが伏線だな。犯人はコイツか!と思ったら全く見当違いで予想を裏切られた。悪い意味で。SFではないのはともかく、ファンタジーとしてもヒューマンドラマとしても中途半端な印象。個性的な登場人物も折角の個性が生かせず薄っぺらい印象で、肝心のラストも「マジか!?」という展開。悪い意味で。難しい事は考えず、単純明快スッキリな小説が読みたい、という人には合うかもしれない。

2004年発行なので15年前のデビュー作と言えばそういうものかな、とも思うけどこれが単行本1500円だと思うと買う気にはならない。評価は人それぞれだから良いんだけど、他人の評価ってあんまり宛てにならないんだな。