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目指すのはジャンガリアンな生き様

フレームザック MOUNTAIN PRODUCTS

 

 

 

フレームザック(中古品)を買いました。

フレームザックというのは、背負子の様な形状のフレーム(主にアルミ製)に収納部(ザック)を追加したバックパック。昭和の時代に一時期流行ったらしい。何故か画像が上手く上を向かない。

 

ザックとフレームは、ピン(アルミ製)とピンの抜け止めのリングで固定されている。ピンは3ヶ所×左右で6本。これでザックの荷重を支える事になる。

 

非常に簡素なショルダーストラップ(肩で背負うベルト部分)と、布切れ2枚のバックパネル。フレームは背中に直接フレームが当たらない様にやや湾曲した形状になっているちょっと凝った作り。

 

エストベルト(ヒップベルト)はただのベルト。登山用の大型ザックは骨盤で荷重を受けられる様に、ウエストベルトは厚手のクッションが付いたしっかりとした物になっている。収納力は高そうだけど、こんなベルトで重荷を背負えるの?

 

フレーム下部は追加の荷物をくくり付けられる様にフレームが出っ張っている。使わない時は畳んで収納出来る様になっている。ちょっと機能的。

 

フレーム下端が切りっ放し。鋭利でちょっと危ない。数十kgの荷を積んでドスンと足に落としたら穴が空くよ。

 

ザック部分。MOUNTAIN PRODUCTSというロゴが付いている。MOUNTAIN PRODUCTS自体は今でも存在しているけど、フレームザックは見当たらない。調べても情報は全く出て来ない。とうの昔に廃番になったみたい。

 

大きな雨蓋を開けると、上にメインの収納部、前面にポケット、下にも収納部が有る。主に二気室構造。左右に2個づつ小柄な収納ポケットがついている。ザック部分だけ見るとキスリングに似ている。相当年季が入った品物らしく、触っていると手が真っ黒になる。

 

掃除する為に分解する。固定ピン6本を外すと、フレームとザックが分離される。

 

バックパネルは紐で固定されているだけなので、これも外す。

 

エストベルトもピン固定なので外し、鋭利なフレーム先端はホームセンターで買ったキャップをつけておく。

 

ザックを洗って組み立てた。サイズ感はこんな感じ。思ってたよりデカい。

 

側面。腰で背負えない分、もう少しショルダーストラップを詰めて身体に寄せた方が良さそう。

 

これに荷を満載したら、僕ではまともに背負えない。ウエストベルトに、車のシートベルトパッドを追加すればある程度は荷重を受けられるかもしれない。が、僕の腰回りが細過ぎて、ベルトのバックルが身体の真ん中ではなくかなり横に寄ってしまう。

ちなみに重量は実測で1.6kg。めちゃくちゃ軽い。当時はかなり高価な物だったのかもしれない。

 

 

何故フレームザック?

背負子が有ったら便利かな?と思っていた。例えばMTBを背負って山を登って、MTBダウンヒルするとか。ただ、背負子は沢山荷物を運べる反面、重い荷物は運べないと思った。普通の背負子はウエストルトは荷の振れ止め程度の物で、大容量の登山ザックの様に腰で支える事は考慮されていないからだ。以前80Lの登山用ザックに20kg程の荷物を入れて背負った事があるけれど、しっかりとした登山用ザックですら僕には20kgが限界だった。ウエストベルトに頼れない背負子では、多分僕では20kgは背負えない。

なので、面白そうだけど(僕には)実用的ではないので買うもんじゃないと思っていたんだけど、通勤用のザック(作業着を入れて持ち運ぶ為の)を探している時に格安の中古品を見掛けてしまった。1,500円。送料含めて3,000円。これ、良いんじゃない。なんなら通勤用でも良いんじゃない?と思って買ってみた。

実際には、通勤用にしてはデカ過ぎた。そして、貧弱過ぎるウエストベルトでやっぱり重い荷物は背負えない(僕には)。設計思想が昭和の時代で、これはキスリングに拡張機能を持たせた様な物だ。今と違って何もかもがかさ張る物ばかりだったから、長期泊の山行には適していたのかもしれない。登山に限らず、バックパッカーには良いかもしれないが、今使うなら普通に大容量の登山用ザックの方が遥かに快適だろう。

MTBを担いで登る時には良いかもしれないけど、やっぱり重い荷重には適していないのと、下る時はこのフレームザックを背負った状態でダウンヒルする事になる。大柄なフレームが木の枝にでも引っ掛かれば転倒するかもしれないし、アルミフレームを背負った状態で思い切り転べば余計に怪我をするかもしれない。なので、これは素晴らしい製品だ、とは言い難い。日帰り登山で適当に使ってみても良いけど、日帰りで使うには大柄過ぎて何のメリットも見出せない。デイキャンプする時にキャリーカー代わりに荷物を運んだりするには良いかもしれない。かさ張るけど軽い物を大量に運ぶとか、重いけど短時間短距離とかなら実用的かも。

面白い製品だし、例えば災害時などでも役には立ちそうだけど、今の所適した使い方が思いつかない。今更だけど、何で買ったんだろう? ただ、普通のザックには入れられない様な物を運ぶ事が出来る。拡張性は有る。工夫次第では無限の可能性は有る。つまり、これは夢とロマンを運ぶザックだ。

 

ちなみに、モンベルの店頭でロガーキャリアを見掛けてカッコイイなぁと思っていた。モンベルの製品はかなりしっかりとしたウエストベルトが備わっているので、重い荷重にも耐えられそうだ。林業で使っている人のレビューが有るし実際に使えるだけの性能は有りそうだけど、価格は2万円を超えるので夢とロマンを運ぶ前に現実を見ることになる。

www.deki-sugi.com

 

フレームザックを愛用している人も居るには居るけど、「大型ザックの代替品として使うならやめとけ」と書かれている。僕もそう思う。まともなフレームザックを買おうとすると、新品の大型登山用ザックが買える位の金額するからだ。ただ、格安で手に入るなら、何か面白い事が出来るかもしれない。猫を入れるとか。

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