シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

環境

FANTICに関する情報はとても少なくて詳しい事が分からないのだけれど、どうも98年頃に一度工場を閉鎖しているらしい。今は一応再開しているみたいだけど、日本国内で部品を手に入れるのは極めて困難な事に変わりない。かろうじて個人的にイタリアから部品を購入出来る人と連絡を取る事が出来た。維持するにはその人だけが頼りというとても危なっかしい状況ではあるものの、なんとか九死に一生を得たウチのFANTIC。今年中には動くんだろうか。
そんな経営が不安定なFANTICに限らず、例えばトライアルでは有名なBETAにしても町のバイク屋さんに行って「BETA下さい。」とか「部品下さい。」と、言ったところで応えてくれるとはとても思えないし、整備してもらうにも普通のバイク屋さんではイタリア製のトライアルバイクに関するデータなど持っていないだろう。今はネットで何でも買える時代だから、トライアルバイクを手に入れることはそれほど難しくない。でも、乗り続けるには相応のメンテナンスが必要で、でも面倒を見てくれるバイク屋さんが無くて、結果、今回のケースみたいに買ったは良いけどその後どうし様もなくなって放置、というケース、少なくないのかもしれない。部品供給や整備面で不安の無い国産車にしようと思っても、今現在国内メーカーはトライアルバイクを製造していない。つまり、トライアルをやろうと思っても、ハード面での環境はロードレースやモトクロスなどとは比べ物にならないくらい劣悪で、こんな状況で日本人ライダーが世界選手権でトップ争いをしているなんて驚異的としか言い様が無い。

トライアルのメーカーって、ほとんどがイタリアかスペイン辺りに集中してる。日本ではオッサンが山でトコトコ遊んでる様な地味なイメージがあるけれど、本当は頭のネジが2、3本ぶっ飛んじゃった様なラテンの乗り物なのかもしれない。安定志向の日本では根本的に受け入れられないものなのかも。