コミックを無闇に買うとかさばって邪魔になるという事を以前書きましたが、邪魔になる上に1度読んだきり読み返さないものも多くて何だか勿体無くて、そんな訳で少々気になるコミックが有ってもそれを本当に買ってまで読むべきかどうかかなり悩む様になりました。本当に手元に置いておきたくなる様なものなら良いのですが、一度読んでそれっきりならマンガ喫茶で読むとか、電子書籍とか、実際に書店で買わない方が良いんじゃないかと思うからです。
そんな訳で、ここの所ずっと買おうか買わないでおこうか悩み続けていたコミックが有ります。ビッグコミックの「岳」というマンガ。山登りの話です。
- 作者: 石塚真一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04/26
- メディア: コミック
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結局思い切って買ったんですが、読んでみて、これはとても素晴らしい作品だ。2千円ぽっち出す事に悩み続けていた浅はかな僕を許してください。と思えるほど良かったです。山登りというよりは山岳救助の話なので、どの話も登山でのトラブルが中心です。毎回毎回遭難です。で、よく死にます。既に死んでいたり、救助の途中で死んでしまったり、パーティの仲間が死んだり、助かる見込みが絶望的な仲間を置き去りにしたり。もちろん助かる話も有るのですが、とても残酷でとても過酷で、だからリアルです。そして、どの話にも秀逸なエピソードがあります。山登りのマンガで泣けるとは思わなかった。
いつか山登りが出来たらいいなぁ。