シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 合格しました



子供が志望する高校に合格した。かなりの倍率にもかかわらず、いつもごろごろして大して勉強していなかったから半ば諦めていたけど、合格してよかった。きっと僕が能郷白山にお参りしたお陰だと思う。
子供が希望したのは、かなり特色の有るクラスだった。かといって卒業しても就職に役立つ様なものでもない。就職難な今の世の中に、そこに進学するのは余程物好きな子供くらいだろう。現に去年知人の子供が希望していたけど普通校に進学したし、去年は倍率低かった。
それでも、行けるなら行けば良いと思った。世の中がこの先どうなるかなんて誰にも分からない。今までの世の中の価値観が大きく覆される日が来るかもしれない。四大を出てフリーターとか、ニートとか、そんな話は別に珍しくも無いし、震災の後にみんな思ったはず。大切な人が生きてるだけで充分だって。それなら好きな事をやれば良い。特色科を出たからといって死ぬわけじゃない。
中学の卒業式の祝辞で、みんな言うんだ。夢に向かって羽ばたいて下さいって。だけどさ、多分大半の子供はまだ自分の未来像なんて明確に抱けていないと思うんだよ。自分が何者で、何を目指すべきで、その為にどうしたら良いのか、なんて。そんな事、40過ぎの僕ですらまだ良く分からない。だから、卒業する子供はみな大きな夢を抱いて羽ばたかなければいけないという強迫観念なんて無くて良いと思った。
だけど、好きな事が有るなら、やりたい事があるならやってみればいい。それで上手くいかなかったり失敗したり挫折したりしたら、その時にまた考えたら良い。
やらずに後悔するなら、やって後悔してほしい。
合格がゴールじゃない。これから元気に通ってくれたら、それで充分だよ。