シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

ありがとうの一言

 

 

 

快晴の週末に出掛けられないのは辛い。登山にしてもバイクにしても自転車にしても、何をするにも絶好の週末なのに。出掛けられない理由は子供の送迎などの用事が有るから。子供ももう大きいんだから、自転車なりバスなり何だって一人で移動できるだろうけど、僕が送って行く事が習慣化してしまった。

せめて代休を取って平日に独りでのんびり出掛けようか、と思ったら上の娘が頭痛が酷くて医者に行くというので病院に連れて行く事になった。幸い大した事は無く一安心だけど、僕の代休はふいになった。今週は下の娘の学校見学に付き添い。

仕事で潰れたり子供の用事で潰れたり、ここの所まともに週末出掛けた事が無い。不自由過ぎて色々思う所も有るけど、子供に対してはそんな事おくびにも出さない。僕が休日に自由に出来ない事で不機嫌そうな顔をしたり、「子供のせいで」などと言えば委縮してしまうからだ。もっと身勝手で押しが強い性格ならまた違うだろうけど、子供たちは控えめな性格だからきっと僕に対しても遠慮してしまうだろう。不機嫌になる位なら、最初からやらなきゃ良い。子供の用事を優先させるなら、そんな素振りは見せちゃいけない。表情やちょっとした言葉使い等で大人の感情を子供たちは敏感に感じ取るものだし、感じ取れば距離を取って壁を作る。

 バイト上がりの上の娘を迎えに行くと、迎え有難う。病院に連れて行ってくれて有難う。と、言われた。そっか。親に対してもちゃんとお礼が言える様になったんだ。習慣でも当たり前でもなく、子供は子供なりにちゃんと分かってるんだ。ありがとうの一言で、全てが報われた気がした。

女の子なんて中学生にもなれば父親から離れるものだと思ってたのに。それでも頼りにされている間は応えるよ。そして僕は今日も子供を迎えに行く。