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目指すのはジャンガリアンな生き様

登山で使う温度計を考える

 

 

以前は山行記録に要所要所で温度を記録していた。いつ、どこの山で、どれ位の気温なのかが分かるとウェアや装備、飲料水などの準備に役立つから。それが、使っていた温度計の調子が悪くなり、体感温度と表示温度が明らかに違う様になってしまって最近は記録していない。

それは面倒だからではなく、登山に適した温度計が売ってないからだ。登山用品店ではアクセサリー程度の温度計しか無くて、とても見難い上に測定温度の精度もかなり怪しい。計測機器ほどの高い精度は求めていないけど、結構高い割には使い勝手が悪くて精度も悪い温度計をわざわざ買う気にもならなかった。

今度使うならエンペックスの登山用温度計か、ラドウェザーのマルチメーターかなと思っていたんだけど、今一つ決定打に欠ける。

 

 

 

 

何か良い温度計が無いかなと探しつつもも、どうしても要る物でも無いので何だかんだと2年以上空いてしまった。で、先日たまたま良さそうな温度計を見つけたので買ってみた。

エンペックスのデジタル温度計TD-8431。冷蔵庫用。何が良いかというと、防滴仕様なのと、冷蔵庫で使用する事を想定しているから低温でも確実に動作する(であろう)という点。あと、持ち運びしやすい形状。携帯用ではないけど。

 

ちゃんとした温度計は製品仕様に精度が表記されている。これはプラスマイナス1℃(0~40℃間/それ以外は2℃)。測定範囲は-20℃から+60℃までなので、-20℃の環境でも測定出来るはず。なので夏山から冬山まで使える。難点は衝撃や振動にどこまで耐えられるか。冷蔵庫の庫内に固定して使う事を想定しているから、振動や衝撃の事は考慮されていないはず。かといってポケットやザックに入れていては外気温が測定できないから、露出させて使わざるを得ない。

 

仕様に測定誤差が記載されているからいい加減な製品ではないだろうけど、手元に有ったアルコール温度計と比較してみる。アルコール温度計に対してー1.5℃位。アルコール温度計はシンワの製品で精度は同じくプラスマイナス1℃だけど、棒状温度計は測定対象に浸した状態でなければ正確な温度が測れないとあるので、室温を測る様な物ではないのかも。そうするとエンペックスのデジタル温度計の方がより正確なのかもしれない。となると比較はあまり意味が無かった。正確に室温を測れる温度計が有れば比較してみたい。

 

吸盤を取り外してカラビナに替えると使いやすくなる。冷蔵庫用なのになかなか携帯に優れた形状で表示も見やすい。温度しか測れないけど温度が目的なので余計な機能は要らない。

 

ちなみに、使っていた温度計が壊れた直後は100均の温度計を代用しようかと思ってた。なんかもうコレで良いんじゃね的な。

 

あと、ダイソーで500円で売っていた温度/湿度計+時計付き。500円にしてはクオリティが高い。これをジップロックに入れて携帯しようかと思っていた。

 

ただ、100均で売っている温度計は測定誤差の記載が無いから、精度がアテにならない。そこまで正確な温度を測る必要はないけど、あまりにもいい加減でも測る意味がない。で、今回買ったエンペックスのデジタル温度計と比較すると、意外にもほぼほぼ合っている(差が0.5℃程度)。

 

今後実際に登山で使ってみて使い勝手や耐久性を観察してみる予定だけど、結果的に100均の温度計が意外に精度が良いという事が分かってしまった。エンペックスは1500円位だったから、100均の温度計15個分だよ。毎回使い捨てでも登山15回分。ただ、測定する温度帯によっては誤差が広がる可能性がある。30℃付近は比較的誤差が無いけど、極端に低温になるとどうなるか分からない。

 

温度計といえばガリレオ温度計が好きなんだけどな。見ていて楽しいけどわれものだから山には持って行けない。