記事にはしていないけど先日フロントブレーキのパッドが限界付近まで減ってしまったので交換している。急に気付いたのと仕事で忙しかったので車屋さんに交換をお願いした為記事にしていない。なお、パッドの摩耗に気付いたのは国産車に良くある摩耗を知らせるキーキー音ではなく、強くブレーキを掛けるとガガーという異音と振動が生じたから。ローターが減って段付が出来ている為、ローターの段とブレーキキャリパーがわずかに干渉するのが原因じゃないかと思う。フォードでも摩耗を知らせるキーキー音が鳴るのかどうかは知らない。
で、パッドを交換した後にキーキー音が出る。摩耗限界値を知らせるキーキー音ではなく、何かが擦っている様な音。強くブレーキを掛けた時は出ない。軽く掛けるとキーと音が出る。あと、停車後にフロントホイールが触れないくらい熱い。ブレーキに引き摺りが生じているのか？車屋さんに尋ねたけどブレーキピストンは綺麗で引き摺っている様な感じは無かったという。信号待ちでも惰性で動くし、停車時に手で押しても動くので多分酷い引き摺りは無い。まぁでも折角新品のパッドに交換したのだからパッドが偏摩耗したり過熱でトラブルを起こしても嫌なので一度確認してみることにした。
ジャッキアップしてホイールを外す。フォードＫａのフロントブレーキは廉価なピンスライド式の１ポッドキャリパー。
裏側にあるボルトを２本外すとキャリパーが外れる。レンチは13mmだけど、13mmのレンチを使っても若干の遊びが有る。ロックタイトが塗布されていてかなり強いトルクで締められている。
国産車だとボルトを全部外さなくてもパカッとキャリパーを持ち上げて整備出来る様になっていたと思うんだけど、Ｋａはその様な構造にはなっていないみたいだ。
パッドは交換したばかりなので充分な厚みがある。
ピンスライド部分（銀色の棒）は特に汚れや腐食もなく動作には問題なさそう。
フォードはパーツの至る所にFORDのロゴが入っている。キャリパー本体はもちろんの事、ピンスライドのパーツにも入っている。オイルパンにも入っているし、ワイパーアームまで入っている。これでもかって言うくらい入っている。純正部品である事を知らしめるため？
ピンスライド部分はすっぽ抜ける。シリコングリスで薄く潤滑してから戻す。
ピストンの方もダストブーツの中はとても綺麗だ。こちらも薄く潤滑してみる。
車のブレーキはバイクよりもゴツいのでピストンを手で戻せない。専用のツールを使う。以前子供の車が調子悪い時に自分で確認しようとして大変な思いをしたので予め買っておいた。アストロプロダクツのブレーキキャリパーツールセット。セットではなく万力部分だけのツールでも良かったんだけど価格的にあんまり変わらなかったのでセットを買っておいた。
ブレーキペダルを踏んでピストンを出して、ピストン側面に薄くシリコングリスを塗り、ツールを使って押し戻す。ツールを使えば作業は簡単。ツールは先端のアタッチメントがマグネットキャッチになっているし節度も悪くなくて安い割に意外に良い。ただ沢山有るアタッチメントはほぼ使わない。
ちなみにローターははまっているだけなのですっぽ抜ける（ホイールとホイールナットで共締めされている。なので簡単に交換出来る。
ローターが摩耗して段付が出来ている。今走行距離54000kmくらい。今でも段付が引っ掛かってキャリパーを外しにくい。次はローターの交換も必要になりそう。
整備後に試運転してみると、キーキー音はほぼ収まった（まだ若干出る）。ブレーキの効き具合やタッチは変化は感じられないけど、音が変化したという事はある程度は硬化が有ったのかも。走行後のホイールも相変わらず熱っい。とりあえずブレーキの引き摺りは無いけど、こんなに過熱するならベンチレーテッドディスクの方が良いんじゃないか。以前どこかでＫａ用のベンチレーテッドディスクが売っていたと思うので、交換する時は検討してみる。
今回の出費
ブレーキキャリパーツールセット 4,378円
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