バイク関係のゴタゴタが片付いて来たので、以前から考えていたミニキャブトラックのブレース追加をやってみる。
ミニキャブトラックは軽トラックなので、モノコックではなくラダーフレーム構造になっている。ただ前後に伸びる2本のメインフレームに対し、メインフレームを繋いでいる横渡しは細めの丸パイプなので、ねじり剛性は比較的弱そう。フレームは丸パイプだけだけど、荷台部分にもコの字型の補強が入っているので荷台自体が強度部材になっている用。荷台も含めて全体の剛性になってるんだろう。
そこに、もう少し補強を入れてやったらどうなるのか?というのが今回の試み。
荷台を見ると、左右に3ヵ所づつ黒い丸が見える。この6ヵ所の下にラダーフレームが通っていて荷台とフレームを固定している。
黒いゴムキャップを外すとボルトが見える。M10のボルトで使用するレンチは14mm。奥まっているのでソケットレンチとエクステンションバーが必要。奥まっていて緩めたボルトが手では取れないので、マグネットで取り出す。荷台を固定している割には比較的小さなボルトだ。
このボルト穴を利用して横方向にブレース(補強)を追加する。ネジ穴が奥まっているので荷台表面までかさ上げする為のスペーサーと、左右を繋ぐブレースを用意する。
荷台の穴径はφ29なのでφ29の丸棒でスペーサーを作ろうと思ったら、穴がズレてる。荷台の穴と、ラダーフレーム側のネジ穴がズレているので、φ29のスペーサーを作ると穴位置が合わずに取付出来ない。
フレームに対して荷台全体がズレているのかと思って他のネジ穴を見てみたけど、一方向にズレている訳では無かった。なので、歪んでいるのか、誤差なんだろう。
穴のズレ分を考慮すると取付出来るスペーサー径はφ20程度になってしまう。補強に使うスペーサーなので、なるべく径を大きくしたい(力を受ける面積が増えるから)。そこで、φ29の円柱部分、穴のズレの為荷台部分を逃がす溝、ブレースとの組付け面をφ35、という変則的なスペーサーを作る。
いざ組付けようと思ったら、荷台を固定しているボルトが細目ピッチだった。M10のピッチ1.25(M10の並目はピッチ1.5)。スペーサーとブレース分が有るので長さは65~70mmほど欲しいんだけど、細目で長くてしかもキャップスクリューとなると近くのホームセンターでは売ってない。でもネットで呆気なく買えた。しかも結構安い。
組付け。ブレース自体は以前サイクルキャリアとして使っていた物を代用した。荷台表面には凹凸が有るので、僅かに浮かせて荷台を締め付けない様にしている。
で、その後どれ位変わったかというと、分からない。取付直後は神経を研ぎ澄ませてかろうじて何とか「ん・・何となくしっかり感が・・」と思ったけど「思い込み」の範疇を出ない。二日目以降は全く分からない。まぁこの程度で変わるほど貧弱だと荷を満載出来ないだろう。
正直なところ、「荷を積みにくくなっただけ」だった。 ただ、鋼材が有ればブレースを3ヵ所入れてみてどうなるのか試してみたいとは思う。
本当は6ヵ所を利用して日の字型のサブフレームを組みたかったんだけど、そこまで大柄な構造物を作るだけの鋼材が無かった。
出来れば日の字型サブフレームと、それを利用してキャビンを繋ぐロールゲージを組むのが理想(こんな感じ)。ただ、市販品だと30万円くらいするしミニキャブトラック用ではないので補強としては意味が無い。大物過ぎるので自作も難しい。採寸して図面を描いて知り合いの鉄工所に依頼すれば10~15万位で出来るかも。だけどそれだけの金を掛けるなら溶接機と高速カッターを自前で揃えられるかも。それ以前にそれだけの手間と金を掛けてまでやらなきゃいけないのか。つまり、何もしないのが最適解なのかもしれない。
今回の出費
キャップスクリュー M10×70P1.25(SCM) @166円×2
送料 250円
計 582円
イレギュラーなネジでもめっちゃ安くて助かった。自分でメンテしていると色々と助かるのでリンク張っておく。
ミニキャブトラックに関する過去記事singlesmile.hatenadiary.jp