シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

日本製

最近は100円ショップで何でも売ってて、それはそれで便利で助かるんだけれど、特別安くなくても良いけど、特別高級でなくても良いんだけど、でもそれなりに信頼性の高い物が欲しい、と思った時に、以前なら「Made in JAPAN」を選べば良かったのだけれど、それが今はほとんど無い。本当に無い。日本の一流メーカーの製品であっても、大抵はアジア製だ。
かと言って欧米の製品が良いかと言うと一概にそうとも言えず、大体僕はアメリカの製品が好きじゃない。アイデアはとても素晴らしかったりするのだけれど、作りが非常に大雑把な製品が多いからだ。以前、アメリカ製のバイクのマフラーを買ったのだけれど、届いたそのマフラー、ユーザーがドリルで加工しなければいけない代物だった。日本製では、エンドユーザーがドリルで加工しなければ使えない様な製品はまず考えられない。で、「何でドリル?」と、訳も分からずそのまま使っていたら、走行中にマフラーの中身がスッポ抜けた。スッポ抜けたマフラーの中身は後続車に轢かれて、僕のマフラーは取り付けた直後にオシャカになったのだけれど、一歩間違えば大事故にもなりかねず、マフラーの中身が轢かれた程度で済んで良かったのかもしれない。けど、手痛かった。
今の時期、空気が乾燥するから、お部屋には加湿器など有った方がよろしいのだけれど、ウチには以前通販で買ったアメリカ製の加湿器が有る。「風邪をひいたら、ママの優しい手と、○○」で有名なメーカーの加湿器で、メンソールの香りがしてスーハーする気分になるし、外見もキャンディみたいな形をしていて可愛らしいんだけど、そこはそれ、アメリカ製という事を忘れちゃいけない。まず、水を入れるタンクの目盛、通常「これ以上水を入れないでください」という意味で記される物なのだけれど、実際にその目盛まで水を入れると、ヒーターが収まらない。つまり、その限界目盛からヒーターの容量分の水を差し引いた量が最大水量になるという、なかなか図形認識力を試される代物だ。で、水を入れるだけでは加湿してくれない。塩を一つまみ入れるんだけれど、その分量も曖昧。だけど、その塩加減が結構重要だったりする。そして、最大の欠点として、「定期的に手入れしなければいけない」という事が有る。大抵の製品は定期的に手入れしなければならないのだけれど、この加湿器、手入れするのにドライバーを必要とし、しかも、とても定期的に手入れをする事を前提にしているとは思えない構造になっている。手入れするからには、洗浄などで水を使うだろうし、そもそもが加湿器なんだから水を使う製品なのだけれど、防水処理されることもなく電源の端子が剥き出しの状態だったりする。その上、水を加熱するのに電極を用いる方法を取っている為、手入れを怠ると異物が電極に蓄積されてショートする危険性が有り、そういう類の注意書きは日本のメーカーの製品でもよく見かけるのだけれど、でも大抵の場合は「そんな事しねーよ」っていう様な無茶な使い方をした場合などを想定してるのがほとんどなんだけれど、この加湿器の場合、本当に、マジで危険なのであって、「何か変な音がするなぁ。」と思い、ちょっと掃除してみようかと思ってバラしてみると、危うくショート寸前の状態だった。こんな危なくて手入れが面倒くさい製品、日本のメーカーなら絶対に苦情モノだと思うのだけれど、最近近所のホームセンターでも見かけるくらいだから、結構売れているんだろう。そして、多分その数だけ苦悩する人が増えているはずだ。買う側からすれば、商品は安いに越した事は無いのだけれど、いくら安くても譲れない部分は有ると思う。海外で生産された商品が溢れ返る中で、改めて「Made in JAPAN」の良さを実感する。実は100円ショップに並ぶ製品の中にも、日本製の物が有る。頑張れ。Made in JAPAN。