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シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

笠ヶ岳 笠新道ピストン 北アルプスの展望台を行く

※コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分注意して下さい。

 

2016年5月29日(日)晴れ
笠ヶ岳に笠新道ルートから登る

 

04:25 新穂高駐車場 無風 7℃

05:35 笠新道登山口 無風 4℃

09:20 杓子平 無風 12℃

10:55 登山道分岐 無風

12:15 笠ヶ岳山頂 微風 12℃

 登り所要時間 7時間40分

13:45 登山道分岐 微風 17℃

14:25 杓子平 無風

17:00 笠新道登山口 無風 17℃

18:15 新穂高駐車場 無風 16℃

 

 

 

駐車場発〜駐車場着 23.9km(内林道8.8km) 13時間50分(休憩含む)
駐車場標高:1081m 最高点:2897m 標高差:1816m 累積標高登り:2168m
道中の飲料水 2.5L(お茶2.0L ジュース0.5L)
着衣(上) 長袖シャツ ウインドブレーカー フリース(未着用) ソフトシェル(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン(中厚)
靴 asoloシェルパGV 冬用ゲイター
他 アイゼン(12本爪) ピッケル ヘルメット グローブ サングラス

 

 

白山の平瀬道へアクセスする林道の冬季閉鎖が解除されたので白山に登ろうと思ってたんだけど、今年は雪が少ない様で大体どんな感じなのか想像がついてしまう。それじゃ行った事が無い山に行こう。笠ヶ岳は昨年テン泊の候補地に検討していた所で、ここに登れば次に登りたい山がなんとなくイメージ出来るんじゃないかと思う。ただ、夏場でも日帰りでこなすには長過ぎる。残雪期なら尚の事難しい。とりあえず稜線に出るまで登れたら良いや、無理そうなら引き返そう、って事にして出かける。

 

 

アクセス
岐阜・名古屋方面からだと、高山市街を抜けて国道158号を東(平湯・松本方面)へ。安房峠道路安房トンネル)手前で国道471号へ左折。道なりに進み突き当りを新穂高ロープウェイ方面(県道475号)へ右折。落石防護の半トンネルの途中に、駐車場へ下りる入口が有る。

 

ルート

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今回のルート。山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

新穂高ロープウェイ付近の登山者用無料駐車場を基点とし、笠新道ルートで笠ヶ岳まで往復。笠ヶ岳へはクリヤ谷ルートも有るけど、今回は日帰りでハードな為無難にピストンする。駐車場から登山口までは約4.4kmの林道歩きとなる為、林道まで下ってしまえばもし日が暮れても戻って来れるという安心感が有る。

 

 

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残雪期は駐車場空いている。登山口寄りに停められる。行程が長いので早めにスタートしたい。登山口までは暗くても歩ける程整備された道だけど、今は4時半で充分明るい。

 

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ほどなくしてビジターセンター。早朝で誰も居ない。登山届提出義務化なので、提出しておく。笠ヶ岳日帰りなんて書くと「山舐めんなよ」って怒られそうで怖い。ビジターセンターの奥に見える険しい山並み。あそこまで登る。いろんな意味でため息が出る。

 

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登山口までは乗用車でも走れる程の整備された林道。誰も居ないなぁって大あくびしていたら「おはようございます!」って走り抜けていく男性が・・・。トレランの格好じゃないけど、何者!?北アルプス怖い。

 

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1時間ほど歩いて登山口。途中橋が2つ程有ってピンクリボンのマーキング?も有って「あれ?登山口かしら?」って惑わされるけど、笠新道の登山口は何も考えずにひたすら林道を歩くと立派な標識が出てくる。

 

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笠新道は急登って言われるけど、そこまでの斜面じゃない。ただ、急斜面をジグザグにひたすら登る。どれ位「ひたすら」かと言うと、登山口から杓子平までコースタイム4時間20分。4時間延々と登る。

 

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雑木林を抜けて展望が開けた。穂高連峰を一望。

 

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眺めは良いんだけどねぇ。あそこまで登るんだろうなぁ。まだ半分くらいかしら。

 

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槍ヶ岳を望む。槍ヶ岳山麓の雪渓、ヤバいな。あそこまで日帰りで歩くなんて化け物レベルだよ。

 

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8時になってロープウェイが動き出した。ロープウェイを駆動するモーター音がここまで聞こえる。

 

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少し雪渓が出てきた。夏道が埋まって分かりにくい。特にルートがターンしている所が雪渓で埋まってると「あれれ?」って悩まされる。

 

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もう少しなんだけどなぁ。少し舐めてた。コースタイム4時間なら3時間位で登れるかとたかをくくっていたら本当に4時間掛かった。

 

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終盤の雪渓をトラバースする。ちょっとおっかない。踏み跡が有るから間違いは無さそう。

 

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 杓子平。スタートから5時間。登山口から4時間。いや、もう充分歩いたやろ。ここで初めて登山者に会う。真っ黒に雪焼けしたソロの男性。縦走してきたらしい。難所の雪渓のルート取りを丁寧に教えてくれた。雪渓を歩く4人組パーティが見える。

 

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笠ヶ岳。いや、まだ相当遠いんだけど・・・。たどり着けるのかしら。

 

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雪渓を登る。右寄りを登り、緩やかな斜面を見当をつけて左にトラバースしていく。結構な斜面。ガチガチでは無いけど気を遣うし、体力を消耗していく。

 

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トラバースしていく。先の斜面をパーティが登っていくのが見える。他にも歩いている人居るんだなぁ。少し安心感。

 

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登ってきた雪渓。結構な斜面。しんどい。

 

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登り切った。ここまで6時間半歩いてる。あぁ、もうやり切った感(*´Д`) これは笠ヶ岳までたどり着けないかもしれない。だけど素晴らしい稜線。

 

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槍ヶ岳一望。凄い山々だな。

 

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焼岳、乗鞍岳御嶽山まで見渡せる。快晴。絶景。

 

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既に絶景で当初の目標地点は達成したんだけど、こんな稜線目の前にして引き返せない。12:30をタイムリミットにして進む。

 

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なにこれ絶景。時間が気になってのんびり出来ないのが残念。先の方に4人組パーティが歩いている。

 

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抜戸岩って言うらしい。岩と岩の間の細い残雪を踏んでいく。

 

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4人組パーティに追いついた。仲間の1人が体力的に無理という事で3人で山頂を目指すとか。僕とどっこいどっこいのペースで何だか仲間入りしたみたい。

 

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山小屋まで来た。山頂まであともう少しだけど、ここまで散々歩いてきたから最後の登りがキツい。

 

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岩場を歩いたら楽かな?って思ったけど、そうでもなかった。

 

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やっとの思いで山頂のほこら。

 

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やったよ笠ヶ岳。登り所要時間8時間。歩き過ぎだよ。でも穂高一望で絶景。

 

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北の方まで見渡せる。稜線沿いに気持ち良さそうな登山道が続いている。向こうのあれ、劔岳かなぁ。

 

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笠ヶ岳山頂から南、焼岳、乗鞍、御嶽。

 

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クリヤ谷ルートは山頂をスルーして南へ下るみたい。マーキングが見える。面白そうなルートだけど、今の時間と体力では無理。

 

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浮かれて槍ヶ岳をバックに写真撮るよ。

 

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時間無いから帰ろ。4人組の3人と入れ違い。荷物を小屋付近にデポしてきたって。そうか、僕も荷物置いてくりゃ良かった!

 

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気持ちの良い稜線なんだけどねぇ。行きはまだ良かったんだけどねぇ。

 

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帰りにあそこまで登り返すと思うとねぇ。ちょっとした登りでさえしんどい。体力使い過ぎた。しかも飲料水不足。昼食をパンにしたのは失敗だった。水分取られて食えない。

 

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雪渓を下る。雪が緩んできたからシリセードで下ろう、って思ってたら意外にスピード出過ぎてそのまま滑落するかと思った。傍から見たら滑落していく怪しいおっさん。

 

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杓子平。雪渓を下ってくる4人組が見える。なんか楽しそうで良いな。

 

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さようなら笠ヶ岳

 

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余韻に浸る暇も無く下る。あそこまで下るのかよ・・・。あとは下るだけとは言うものの、緩んだ雪渓では何度も踏み抜き、岩ゴロの登山道は歩きにくくて疲労と相まって全くペースが上がらない。しかも下りでも喉が渇いて飲料水不足。ペースはガタ落ちで、早く下りたい一心だった。

 

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とぼとぼと下ってきた。笠ヶ岳周辺は切り立った岩肌。そりゃぐるりと回らなきゃ登れない訳だよ。って思ってたら、同日に沢を詰めて登っている人が居た。そんな登り方が出来るのか!

 

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帰ってきた。疲れた。下山の連絡が遅れて子供に心配された。

 

 

ルート

コースタイムは、駐車場から登山口まで1時間、登山口から杓子平まで4時間20分、杓子平から分岐(稜線)まで1時間半、分岐から山頂まで1時間10分の、計8時間。コースタイム8時間なら6時間程度で登れるだろうと考えていたら、キッカリ8時間掛かった。

序盤は急登と言うほどの斜面ではないものの、延々と4時間登り続けるのは結構しんどい。岩ゴロの登山道の為歩きにくく、登りでも下りでもペースが上げられなかった。

杓子平からの雪渓は最大の難関ではあるものの、ガチガチに凍った斜面ではないので残雪期は比較的歩きやすい。視界が悪いとルート取りに悩まされそう。

稜線に出ると開放的で絶景を楽しめる。北アルプスの山々をぐるりと見渡せる最高のロケーション。日帰りではもったいないかもしれない。

登山口手前に水場が有るものの、道中に水場が無い。長い行程と長い急登で飲料水を消費しがち。北アルプスの高山という事と、今まで飲料水が余り気味だったため今回2L持って行ったけど、足りなかった。今回僕は3L必要だった。飲料水を増やせば荷物が重くなって疲労するし、減らせば軽くなるけど脱水症状になりかねない。バランスが難しい。

気温が上がると小バエが出てきた。これからの時期は虫対策も必要かも。

 

感想

 途中で引き返す事も想定して出掛けたものの、結局山頂まで歩いてしまった。絶景の稜線を目の当たりにして我慢出来なかったんだけど、登り8時間は歩き過ぎだった。終盤はただただ黙々と下る事しか考えられず、6時間程度に抑えておかないと楽しいとは思えない。疲労度は上松Bコースで木曽駒ケ岳を目指した時と同等の印象だけど、ルートが明瞭なのと他にも歩いている人が居たという安心感から笠ヶ岳の方が少しマシだったかもしれない。せっかくの絶景をゆっくり楽しむだけの余裕がなかった。会社で笠ヶ岳の話をしたら「日帰りで往復って凄いな」って口々に言われたんだけど、あのロケーションで日帰りはもったいないと思う。山を経験している人なら、速く歩く事が偉い訳ではない事は知っているはず。

行程が長くて下山が遅れるかもしれない、というのは想定していたんだけど、それは僕自身が想定しているだけで家族は知らない。いつも15時位には下山していたので、どうも下山の連絡が無いので心配された。長丁場を歩く時は下山が遅れるかもしれない旨伝えておなかいといけない。

余談で、車のタイヤがダメだった。夏タイヤがチビたので、使い古したスタッドレスを履き潰そうと思っていたんだけど、スタッドレスのくせによく滑る。コーナーでABSが効いたりして「アグレッシブ感が有っておもろいな」なんてのんきな事を思っていたんだけど、帰路で雨に降られて轍の水たまりを走ると呆気なくスリップ(ハイドロプレーニング)する。コレはマジで危ない。ケチらずタイヤ替えよう。

さて、笠ヶ岳に登ったは良いけど、次の目標が見つけられない。今度は何処に登ろう。体力の限界まで歩くのはもうやめよう。と思うものの、しばらくするとまた歩きたくなっちゃうんだよね。バカだね。