シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

白山 平瀬ルートから御前峰~お池巡りで道迷い

 

 

※コースタイムや状況、使用道具類の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠けるものです。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分に注意して下さい。

 

2019年6月21日(金)曇りのち晴れ
白山に平瀬ルートから登る

 

コースタイムと気温

05:45 平瀬登山口 無風 12℃

07:40 大倉山避難小屋 無風 11℃

09:10 室堂 無風 8℃

09:50 御前峰 無風 7℃

12:10 室堂 微風 10℃

13:10 大倉山避難小屋 微風 13℃

14:25 平瀬登山口 無風 17℃

 

駐車場発〜駐車場着 17.8km 8時間40分(休憩含む)
駐車場標高:1255m 最高点:2702m 標高差:1447m 累積標高登り:1676m
道中の飲料水 1.7L(お茶1.4L コーヒー0.3L)
着衣(上) 長袖シャツ ハードシェル(未着用) フリース(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン(中厚)
靴 adidas TERREX SWIFT R Go
他 グローブ 帽子 サングラス ストック

 

2ヶ月ぶりに登る。本格的な山は3ヶ月ぶりくらい。忙しくてなかなか暇が無いけど、どうしても白山に登らなければいけない理由が有るんだ。

 

ポイント

・登山道までの道路状況

林道(白山公園線)は現時点では問題無い。国道156号は御母衣ダム付近で4ヶ所ほど工事しており片側交互通行になっている。大雨や災害で通行止めになる可能性があるので、行く前に確認は必要。

・アイゼン要る?

雪渓のトラバースが有る。みんなアイゼンは使用してないけど、念のため軽アイゼンが有れば持って行った方が良いと思う。難易度が高い雪渓が出てきた時に「アイゼン持ってないから引き返そう」とはならないでしょう。アイゼン無しで進んじゃうでしょ。アイゼンを使わない事がカッコイイ訳じゃないし、悩んだ時は安全側を選択する。

・虫対策

小バエが多い。特に麓寄り。これからの時期は虫対策が必要。

 

 

アクセス

岐阜方面からだと、国道156号を北上。国道158号との三叉路を左折して国道156号のまま。白川郷の看板を目指して走ると分かりやすい。御母衣ダムを過ぎると白山公園という看板が有るので左折。林道を13kmほど走ると白水湖畔の駐車場に着く。林道はすれ違い困難な細い林道でカーブミラーは乏しい。日中は対向車に注意。

 

ルート

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今回のルート。山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

白水湖を起点に平瀬ルートで登る。後、お池巡りをして帰るつもりが道迷いしている。

地図詳細とGPSのデータファイルはこちらを参照下さい。

カシミールから地形図を印刷する手順はこちら

 

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金曜日に代休で仕事を休んだ。平日だから人は少ない。着いた時は誰も居なかったけど、車が1台増えてる。

 

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薄曇りだけど雨は大丈夫そう。登山道は良く整備されている。誰も居ない。とても静か。

 

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1km毎に真新しい標識が立っている。まだ2/7kmかよ。でもこれで先がかなり長いという事を客観視出来るので、終盤にバテない様ペースを落としていく。

 

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尾根に登ると御前峰と剣ヶ峰が見える。残雪の白山は壮観。6月の白山は最高だ。別に雨でもガスでも良いやって思ってたけど、見えるとやっぱり良い。

 

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開放的な尾根道を行く。風が気持ちいい。

 

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やっと避難小屋。いつもここで8割位は登った気分なんだけど、登山口から室堂まで6.8km、避難小屋まで4kmらしいので、まだ半分強。

 

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雪渓が出てきた。

 

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夏道が埋まってるから、結構むむむっ?ってなるよ。一旦登ってトラバース。

 

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雪山歩き慣れていない人は危ないんじゃないだろうか、と余計な心配。

 

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カンクラ雪渓は大雪渓。

 

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雪渓歩いて登れるんじゃないの?でも室堂に「登山道以外歩くな」と書いてあったから、雪渓歩くと怒られるんだろうか。雪渓は雪崩れが危ないのかな。

 

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登りきって室堂。まだ雪がいっぱい。

 

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スタートから3時間半くらいで室堂着。意外に速い。登っている時はクリヤだったのに、室堂に着いたらガスった。登山者はちらほら。

 

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室堂から御前峰に登る。白山神社の祠。

 

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今回の目的は、おみくじを返納する事なのです。が、山頂の祠にはくくりつける様な所が無い。仕方が無いので帰りに室堂の神社に寄る。

 

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山頂の祠は扉が施錠されているので、お賽銭は隙間にねじ込む。同じ様な事を考える人多数。

 

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ガスってたけど休憩していたら晴れてきた。向こうは大汝峰。

 

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室堂も見えてきた。残雪の白山は良い。

 

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時間と体力に余力が有るのでお池巡りする。剣ヶ峰に登ろうかと思ったけど、室堂に「登るな」と書いてあるのでさすがに気が引ける。

 

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御前峰の標識をスルーして、裏側に下っていく。室堂側の整備された石畳道とは打って変わって火山を思わせる荒々しいルート。

 

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下ってきた御前峰を振り返る。室堂側とは印象が違う。荒々しく見えるけど、ルートは難しくない。

 

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剣ヶ峰の麓の紺屋ヶ池。まだ雪がいっぱい。

 

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御前峰の麓の油ヶ池。池の綺麗なブルーと白い残雪のコントラストが素敵。

 

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翠ヶ池。池の周りを周回したら面白そう。登山道以外歩くなと言われても、今既に残雪で登山道歩けないしなぁ。

 

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こんな感じで夏道が埋まってる。

 

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確かこの辺が千蛇ヶ池だった様な?というかルートが見当たらないんだけど?千蛇ヶ池の脇から室堂へ向かう道が有るけど工事中か何かで通行禁止と書いてある。もう1つお池巡りコースが有るはずなんだけど。

 

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ルートファインディングの練習も兼ねて、歩いてみるか。ルートはこの辺か?と適当に雪渓を見定めて下ってみた。

 

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のが間違いだった。ルートは沢沿い(雪渓)ではなく、雪渓下ってすぐに尾根をトラバースしていく。雪渓ならリカバリー出来るだろうと思ったら、なんともリカバリー出来そうにない。結局登り返してようやく夏道に乗れた。くたびれた。ルートよく分からない時はマメに確認しよう。

 

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お池巡りコースを進み、室堂。雪渓に足跡が無い。直近誰も歩いてないやん。

 

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ルートから間違えた雪渓(右下)を見下ろす。あれではリカバリー出来ん。

 

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室堂で小休憩して下る。白い雪渓と白い雲。

 

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下る。遥か下方に白水湖。1500m登ってきたって事は、1500m下らなきゃいけない。

 

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さようなら白山。

 

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疲れた。昼寝したい。

 

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けど、まだまだ下る。

 

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帰ってきた。車は5台位。道中出会ったのは3人くらい。とても静かだった。

 

花が結構咲いていた。この時期でも花見が出来るんだ。

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山桜。6月の終盤で桜が見れるとは。

 

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ルート

白山 平瀬ルート

よく整備された登山道で、難所もほとんどない。登山者も多く、困った事になる事も少ないとは思うものの、16kmほどの長い距離と累積標高1500m超の標高差で日帰りで歩くにはそこそこの体力が必要。メジャーなルートで比較的チェレンジしやすいけど、距離が長いので道中でトラブルが発生すると困難になる。時間、体力には余裕を持って。また途中に水場は無いので飲料水不足にならない様に。

残雪期の場合は、雪渓が有るのでもう少し難易度が上がる。特に危険個所は無いと言われるけど、踏み外せば滑落する様な個所は往々にして出てくる。アイゼン、ピッケルは要らないけど、軽アイゼンは持っているなら持って行った方が良い。

お池巡り

歩いた事も有るし大したルートではないと甘く見ていた。残雪期はルートが分からず難しい。特にガスや雨天で視界が悪い場合はもっと難易度が上がる。ルートファインディングに自信が無ければ、雪が少なくなるまで待った方が良い。

 

感想

 ここ1年ほどずっと調子が悪い。裏目になったりタイミングが悪かったり、とことんツイてない。まぁそういう時も有るよ、とは分かっているけど、丁度タイミング的に白山におみくじを返し損なった頃からなので、それが原因じゃね?と強引に決めつけてみた。別におもくじを返した所で解決するとも思えないけど、それで何か納得出来たり気が楽になるなら良いじゃないか。だから白山に登りたかった。ところが昨年は登る前に林道が冬季閉鎖になり、6月にようやく林道が開通したはいいけど僕が時間が有る時は大荒れの天気でこれじゃマジ遭難するし、なんかマジでツイてない。もう代休を取って是が非でも白山に登る! 結果、道迷いで散々な目に遭うし、帰りの道中も道迷いするし、なんかほんとツイてないんだけど。これは神様から与えられた試練なのか、はたまた何かのバチなのか?

とは言うものの、道迷いの原因は定番の「思い込み」。地図見てルートが雪渓と同じく左カーブになっているから、雪渓の上を歩けば良いと思い込んだ。雪渓だから多少ルートを外してもたやすく復帰出来るかと思ってた。良く歩いているメジャーな白山で道迷いした経験は、良い自戒だと思う。

この歳で仕事も生活も真面目にやってりゃ時間なんか無いに決まってる。自分の事を何かをやろうとすれば「どうしてもやるんだ」と強く思って押し通さなきゃ出来ないんだけど、自分の事を押し通す為に周りに何らかの影響を与えてしまうとやっぱり考えちゃう。時間が出来たらのんびりテン泊でも、と思った所で、そんな事は何かを犠牲にしなきゃ何時まで経っても出来やしない。

 

参考

残雪+視界不良だと難易度がかなり高くなる。あと、登山者が少ないというのは静かにマイペースで歩ける反面、ルート取りなどは他人をアテに出来ない。その分、登山としてはシーズン全盛の頃とは違って面白い。

singlesmile.hatenadiary.jp

 

オマケ

スマートでも車中泊出来る

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前回の失敗を元に、今回は出発時から寝れる状態にしといた。けど、実際に寝てテストしてなかったので幾つか不具合が。

1)フロアマットが要る

助手席を倒して助手席の背面部に寝るんだけど、助手席背面が鋼板なので痛い。あと鋼板なのでよく滑る。

2)なるべく段差をなくす

助手席背面とラゲッジに段差が有る。薄めのラゲッジボックスを置いてみたけど、若干段差が出来るので寝にくい。あと、駐車はなるべく水平な場所に。

って、考えてみたら、これってテントと同じじゃないか。山岳テントの狭苦しさやミニマムさを理解しているから、別にスマートでも僕は充分だ。独りなら。一人で移動するにはムダが無くて良い。