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目指すのはジャンガリアンな生き様

 あの夏を泳ぐ/かもめ食堂/うたうひと/ありふれた魔法

あの夏を泳ぐ―天国の本屋

あの夏を泳ぐ―天国の本屋

★★☆☆☆
あらすじ
天国の本屋シリーズ4作目(多分)
スイマーだった麻子が天国に連れて行かれる。
単行本なのであらすじはありません。
レビュー
僕の好きな「天国の本屋」シリーズ。図書館で見掛けたのでかりました。
ただ、期待していたよりも面白くなかったです。似た様な二人のスイマーを天国と現世に分けて展開させていくのは面白いかもしれませんが、天国に連れて行かなければならない切実な理由が無いので説得力が有りません。コーチの「原因」もあまりに呆気ないものだし。今までが面白かっただけに残念です。

かもめ食堂

かもめ食堂

★★★☆☆
あらすじ
レールを踏み外したうらぶれた中年女性達が、フィンランドの片田舎の食堂で、人生もまぁ悪くないよねという話。
単行本なのであらすじはありません。
レビュー
文庫本を買おうかと悩んだのですが、割と有名な小説なので図書館で探して借りて読みました。
なんとも微妙な話です。トントンと話が進むかと思えば、まったりと話が進んだり、結局なんだったんだろう?という結末だったり。まぁ、そういう小説で、そういうのが持ち味なんだと思います。ただ、外国で食堂を出すにあたっての資金繰りが余りにも都合良過ぎて、それだけは興ざめしてしまいます。もっと極貧で良いんじゃないかなと思います。お金が無いのを上手くやり繰りして行く方が面白いと思います。それは残念。

うたうひと

うたうひと

★★★★★
あらすじ
音楽に関わるアーティスを中心に繰り広げられるハートフルストーリー。
単行本なのであらすじは有りません。
レビュー
奥さんが図書館で適当に借りてきてくれた小説で、予備知識も無く期待もしてませんでしたが、これが結構面白かったです。音楽の話というよりもヒューマンドラマ的な小説。ちょっと臭いと思える所も有るかもしれませんが、感動して涙が出ましたよ。
ひねくれた小説が好みの人には合わないと思いますが、単純に良い話を読みたいと思う人にはお勧め。

ありふれた魔法 (光文社文庫)

ありふれた魔法 (光文社文庫)

★★☆☆☆
あらすじ
城南銀行五反田支店の次長・秋野知之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するため、顧客の別荘がある箱根に茜とともに向かう。その帰り、ふとしたきっかけで涙を見せた茜に、智之は胸がつまるような息苦しさを覚える。次第にお互いの距離が近づいていく二人だが・・・。妻子ある銀行員を主人公に、リアリズムの名手が描く、心を深く打つ恋とその人生の行方・・・(本書裏表紙より)
レビュー
ありふれた不倫話です(笑) 中年の恋愛小説なんてどうしても不倫モノになってしまうのは仕方が無いとは思うのですが、不倫を美化して「出会うのが遅過ぎたね」と涙するという訳でもなく、不倫がバレて泥沼化する訳でもなく、なんとも中途半端な印象を受けます。確かにリアリティは有りますが、仕事の詳細な話は興味が無いし、あまりにリアル過ぎて恋愛のドキドキ感とかワクワク感とかそういう印象よりも、いい歳した中年が若い女に浮かれてるというイメージしか湧かなくて読んでいてなんとも痛々しいです。
もう少し何とかしようが有るんじゃないかなぁ。