シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 SIMフリー端末は初心者には敷居が高い

MOTOROLA MOTO G XT1033



XT1033の日本語化



XT1033のFOMAプラス化






一連の作業を行って思ったこと
SIMフリーのスマホ(ドコモやau等の携帯電話会社から販売していない物)も一般的になりつつあってショップやネットでも手軽に手に入れられる様になったんだけど、メリットが有る反面、デメリットも大きかった。ネット上の記事ではCPUや画面、カメラ性能等は詳しく解説しているものの、受信する周波数については触れられていない。詳しくない人が迂闊に手を出すと後悔しかねない。




FOMAプラスエリアで受信出来ない」
一番の弊害はドコモのネットワーク上のFOMAプラスというエリアで電波を受信出来ないという事。これは思っていた以上に深刻だった。じゃあ、FOMAプラスっていうのはそもそも何なんだ?というと、800MHzの周波数を使って通信している地域のこと。それに加えてFOMAという2100MHzを使う旧来のネットワークが有る。既にFOMAのネットワークが有るならFOMAプラスは要らないんじゃない?って思うかもしれないけど、800MHzの電波は障害物の影響を受けにくく、2100MHzの電波よりも届きやすいという利点から普及させているんだと思う。そこで、ドコモの通信網のサイトを見てみよう


ピンク色の部分がFOMAエリア、黄色の部分がFOMAプラスエリア。地図を見る限りでは通線出来る範囲はほとんどピンク色の部分で占められていて、FOMAが使える地域ならスマホの使用は問題ないよね。って思ってたんだけど、実際はそうじゃない。電波が極めて弱くなる。



この症状から、FOMAがカバーしている地域でもFOMAを補完する様にFOMAプラスの電波が使われているんじゃないかと思う。元々FOMAプラスに対応している端末を使っていれば、そんな事わざわざ意識せずに使える。だけどFOMAの電波しか入らない機器だと、電波の入りが極端に悪くなるんじゃないか。そしてこれが結構日常的に支障が出るレベルで、なんて事無い普通の場所でもデータ通信が滞るっていう様なケースが頻繁に起こる。別にLTEじゃなくても3Gが使えれば充分って思ってたんだけど、頻繁に滞る3Gなんか使えたもんじゃない。



この症状がMotorolaに限った話ならまだしも、海外メーカーのSIMフリー機種はもちろん、SONYのSIMフリー端末までも同じらしい。SONY製といえど日本国内で販売する事は考えていないから、国内の電波事情に合わせる必要もないという事なんだろう。だからSONYを買えば良いという問題でもない。アップルストアで買うiPhoneはどうなのかは知らないけど、そういう店頭で正規販売している製品は恐らく日本国内で使える仕様になっているんだと思う。恐ろしく高いけど。



それで、じゃあどうしたら良いかというと、先日書いた通り、「開発者向けのツールを使ってPCからスマホ内部のデータを書き換える」というIT初心者には絶望的とも思える作業をしなきゃいけない。作業が出来れば使える。出来なければ折角のハイスペックもムダになる。この辺りの詳細が、ネット上の機器の紹介では触れられていない。



他のSIMフリー端末が初期設定のまま使えるのかどうか知らないけど、「FOMAプラス化」で検索すると色んなメーカーの端末の情報が出てくるところを見ると、国内正規販売されていない製品は総じて同じなんだと思う。僕のMotorolaの場合、日本語表示にするのも一苦労だったし、それに加えてFOMAプラスが使える様に変更する作業まで加わって、こんな物初心者が手を出すようなもんじゃない。周りの知人友人にはとても勧められない。



ただ、キャリア端末(携帯電話会社が販売している端末)じゃないと、ムダなアプリが入っていないから物凄くスッキリしているし、動作も軽快。そう思うとハイスペックにしておきながら自ら足かせをかけている様なキャリアの端末に魅力は感じないなぁ。とりあえず、これでやっと普通に使える様になったよ。



追記
プラスエリア化で電波は掴む様になったけど、時折通信しなくなる時がある。受信状態を示すアンテナ表示もデーター通信表示も正常なのに、ブラウザ等がずっと読み込み状態のままになる時がある。一旦リセットすると動作するみたいで、調子が悪い時はシグナルリフレッシュのアプリでリセットする様にしている。
そんなデータ通信不調と、あとやっぱり3Gでは通信速度が遅くてイライラするケースが多々有る。オフラインやwifi環境なら良いけど、ヘビーユーザーではなくてもちょくちょく使う訳だからLTE対応のモデルの方が良かったというのが本音。