とりつくしま 東直子

とりつくしま (ちくま文庫)

死んでしまったあとの魂が、もう一度会いたい人のまわりにあるモノにとりつくことで、不思議な物語が生まれます。
★★★☆☆

レビュー
図書館で何の予備知識も無く手に取った本。１０＋１編の短編集だけど、冒頭の「ロージン」で引き込まれる。ロージンって、ピッチャーがパフパフする白い粉の袋。最初は何故ロージン！？って笑いそうになるんだけど、最後には納得させられる良い話だった。物に執着する訳ではなく、人に執着する訳でもなく、ただ本当に大切なものって何なのかを静かに訴えかけてくる。他も切なくなったり、やるせなくなったりするストーリーなんだけど、ちょっとロージンで出オチ気味な感じがしてしまった。短編なので読みやすいのでお勧めはしやすい。

読みたい小説はいくつかピックアップしてるんだけどどうも忙しくて、何がどう忙しいのか良く分からないんだけどバタバタして、落ち着いて読書する余裕がない。コーヒー飲みながらごろごろと読書したいんだけど、ごろごろする暇が有ったら出掛けちゃうんだよね。

ブックマーク Sprout/スプラウト【グリーン】 2240GR