先日仕事から帰る途中で当て逃げされた。
交差点で信号待ちをしていた時の事。丁度交差点の角地がコンビニだったので車が出入りする事を想定して前車から少し車間を空けていた。そこへコンビニの駐車場から大型トラックが出て行こうとした。大型車は想定していなかったから、この車間では出られないんじゃないか？と思っていたらやっぱり出られなくて、大型車の側面ガードパイプが僕の車の右前を擦った。とりあえず僕の車を路肩へ寄せて何とか回避したんだけど、大型車は「プ」とクラクションを鳴らして行ってしまった。
大型トラックが出てくる。とても出られそうにない。自分の後ろは後続車で詰まっているから下がれない。大型トラックの運転手は外人（中東系？）だ。この隙間で出てくるのか。運転は大丈夫なのか。ぶつけられたら面倒な事になりそうだ。と、ぐるぐる考えているうちにぶつけられた。
あぁやっぱりぶつけられた。僕のボロい車で修理代を請求するのも面倒だな。そもそも保険入ってるのかな。とか考えているうちに行ってしまった。
ぶつかった時にトラックも一旦止まっているから、ぶつかった事に気付いてないはずはないのに。外人だから怪しいとは思ったけどやっぱりだよ。コンビニの駐車場に停めて傷の具合を見てみて、何だか呆然としてしまった。
ショックだったのは、こうなる事が予見出来ていながら自分が何の行動も取れなかった事に対してだ。
後ろに下がれないならクラクションを鳴らして相手を止めれば良かったのに出来なかった。
当てられたら下手に動かさずに下りて相手と交渉するべきだったのにとっさに避けてしまった。
当て逃げされたとしても、警察には届ければ良かった。
そもそもドライブレコーダー付けてるので当て逃げの証拠が有るじゃないか。
それらのアクションが何一つ出来ずに、あぁぶつけられちゃったよ、ってしょんぼりして帰って来た。
自分が想定していないイレギュラーな事象に直面した時に、機転が利かない。時間をかければ出来るんだけど、即座に出来ない。それは昔からそうだった。イレギュラーな事だけじゃなく、討論などでもとっさに言いたい事がまとめられないし、突然何か嫌な事があっても咄嗟に怒れない。「もっと良い言い方が有ったのに」とか、「これは怒っても良い状況ではないか」とか、後になってから思う。だから対面での口頭や電話より、考える時間が取れるメールの方が良い。昔からそうだったんだけど、今はより拍車が掛かったみたいで考えがまとまるまでの空白の時間が長い。加齢のせいなんだろうか。
とっさの機転って何かトレーニングのしようが有るんだろうか。脳トレとは少し違う様な気がするけど、頭の回転を速くするなら脳トレも無駄ではないのかもしれない。機転もそうだけど、もう少し何か頭を使う様な事を継続してやった方が良いんじゃないかと思う。面倒臭がっているとどんどん老化していきそう。
