シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

SPECIALIZED VENGE EXPERT(2012) サドル交換

 

 

ロードバイクのサドルを交換する。

 車両はSPECIALIZEDのVENGE EXPERT(2012モデル)で、今まで使っていたサドルは標準で付いているスペシャライズドのサドル。

標準状態から替えたのはタイヤとバーテープくらいで、ほとんど標準状態。フレームもコンポーネントも元々それなりのクオリティなのでビギナーが時々漕ぐ位では何の支障もない。

 

スペシャライズドの純正サドル。白色のフレームに色々のサドルでおしゃれだけど汚れやすい。そしてとても硬い。

 

裏面。カーボン製シェルではないし、レールに錆が出ているので鉄(クロモリ)だろう。ハイグレードな製品ではなさそう。

 

ROMIN EVOというモデルの143mmらしい。ROMINというサドルは今でもラインナップ上にあるけど、改良されている様で恐らく別物。

 

特に問題無さそうなサドルだけど、とても硬い。指で押してもほとんど凹まなくてクッション性はほとんど無い。現行のROMINはゲル内蔵とあるので多少はクッション性が有るんじゃないか。

 

で、新たに用意したのはGORIXのA6-1というサドル。カラーバリエーションが有るけど元に合わせてオールホワイトにしている。

 

価格が2,499円というだけあって、クオリティは望むべくもない。シェルは安価な樹脂製でレールも鉄。

 

クッション性はほどほどに有る。指で押すと多少凹む。ふにゃふにゃという程柔らか過ぎでもない。

 

サドルを交換してセッティングする。スペシャライズドのサドルは座面が若干カーブした形状だけど、GORIXは完全なフラット形状。ネット上の画像では野暮ったいかな?と思ったけど、実際に付けて見るとあんまり違和感は感じない。座ってしまえばほとんど分からないだろう。

 

実際に走ってみた結果

singlesmile.hatenadiary.jp

 

 

 

元々それなりのサドルが付いているのに、何でサドルを交換するのか?といえばお尻が痛くなるからだ。先日乗ったら走行距離が50kmを越えた辺りから痛みが酷くなった。こんな調子ではとてもロングライドなど出来ない。

ただ、ロードバイクの尻の痛みというのは難解で、痛む原因が余りにも多様で、しかも人それぞれ言う事が違うので本当に困る。尻の痛みの原因は僕が理解している範囲で挙げると、

1) セッティング

2) ライディングフォーム

3) 筋力

4) サドル

5) レーパン(自転車用パンツ)

の5つ。

セッティングは自転車の調整。乗る人の身体に合わせて各パーツを調整する。サドルももちろん調整が必要。これがちゃんと自分に合っていないと身体に無理が生じて何処かに痛みが出てくる。

ライディングフォームは乗車姿勢。姿勢によってお尻とサドルの当たり具合も変わるし、身体の動かし方も変わってくる。フォームによって使う筋肉も変化するのでフォームが悪いと長時間乗り続けられない。

筋力は、そもそもがロードバイクを長時間漕ぎ続けるだけの筋力が有るのか。足の筋力だけでなく、上半身を支える腹筋や背筋など自転車を漕ぐのに必要な身体全体の筋力。

サドルは、サドルが自分に合っているか。クッション性は有るに越した事は無いけど、上級者になると別に固くても構わないと言う。何が良くて何がいけないのか、自分にはどんなサドルが適しているのかビギナーが判断するのは難しくて、サドル沼と言われている。

レーパンはレーサーパンツの事。ロードバイクに乗っている人が着ているピチピチパンツだ。あれは只の変態パンツではなくて、お尻から股間にかけてパッド(クッション)が入っている高機能パンツ。これもメーカーや種類によって様々だ。

 

つまり尻が痛くなる要因がこんなに有るから、僕の尻の痛みは一体何が問題なのかが分からない。僕は元々尻の肉が薄くて骨ばっているから、例えば学校の椅子の様に固い物に長時間座っていると尻が痛くなる。骨盤下部の出っ張った骨2ヵ所に体重が集中して薄い尻の肉を強烈に圧迫するからだ。ただ、ロードバイクにある程度乗っている人は大体細身な人が多い。それらの人が尻の肉が厚いとも考えにくい。そうすると体格由来ではなく、他に解決出来る要因があるんじゃないか?と考えた。

上級者はペダルに乗っているのでサドルにはほとんど荷重が掛かっていない、だからサドルが硬くても問題にならない、と言われている。が、僕が長距離乗ろうとすると、常時ペダルにしっかり荷重を掛けていたらヘタレてしまうし、腰や膝が痛くなる。スタミナを温存する為に軽いギヤでゆるゆる漕ぐとサドルに荷重が掛かって尻が痛くなる。つまりどうやったって、身体の何処かに痛みが出てきてしまう。これは慣れで何とかなるのもなのか?

 

丁度会社にガチのトライアスリートが居たので、尻の痛みについて聞いてみた。すると、「良いレーパンを買うと良いかもしれない。」と教えてくれて、続けて「良いサドルに交換すると良いかもしれない。」と言う。僕はてっきり乗り方とか、筋肉の使い方とか、それら複合的な慣れ(身体の使い方)かと思っていたので、そういうアクセサリーで回避する方向で答えが返ってくるとは思わなかった。

が、しかし回答が非常にアバウトだ。〇〇が〇〇だから〇〇にすると良い、みたい明確な理論立てが無いので、レーパンにしろサドルにしろ交換して解決するかどうか確信が持てない。しかもその人のお勧めのレーパンもサドルも2~3万円する。ちょっと試しに、という金額じゃない。

その人の行きつけのショップが有るから、そこで相談して貸出のサドルを借りて試してみると良い、と言わた。そりゃそうだよな、と思う。「50km走ると尻が痛くなる」というだけでは判断のしようがない。車両を持ち込んでショップに相談するのが一番確実だ。だけど、ショップが自宅から遠方なのでなかなか行きにくいのと、綺麗で大きなショップだから多分アポ取って行かないと飛び込みでの対応は難しいだろうという予想と、サドルを合わせるだけでもセッティングやライディングフォームの確認は必要だろうし、そこまでやってやっぱり買いませんとは言えないし、レーパンにしろサドルにしろ2~3万円払う前提じゃないと行けない。かといって近場のショップもなかなか敷居が高い。車両(ロードバイク)の購入を前提に行くならまだしも、ちょっとした用事で本格的にロードバイクやってるショップって入り辛いんだよ。

まぁだからサドル沼なんて言われるんだろう。ちゃんとした知識と技術が有るショップに相談すれば、不具合がサドルに由来する物なのか、サドルが原因ならどんなサドルが良いのかを的確に提示してくれるはずだから沼になりようがない。お金に余裕が有る人が新しい製品を色々試してみたい、と思う事は有るかもしれないが。

 

 

そんな訳で行きつけのショップが無いので、自分なりに調べてみるとスペシャライズドのサドルが比較的分かりやすかった。悩むほど種類は多くないし、自分に合ったサドルの選定方法まで紹介されている(本来は正規のショップで計測しろと書かれているけど)。それによって、大体自分が必要とするサドルが選定出来る。ただまぁスペシャライズドのサドルなので価格は16,500円。これで解決出来るなら買うけど、本当にサドルに由来するものなのかどうかも怪しい状況では躊躇う金額。

なので、とりあえず安価なクッション性の有るサドルに替えてみて、どういう変化が有るのかを検証してみる。少なくとも、クッション性によって尻の痛みが和らぐのかどうかくらいは判断出来るだろう。これで多少でも改善されるならスペシャライズドの自分に合ったサドルを購入を検討する。

加えて、今使っているサイクルジャージはAmazonで買った上下で4千円位の本当に格好だけの物だから、せめてレーパンはちゃんとしたメーカーのしっかりとした物を買おうかと思う。

それらと並行してフォームや筋力の改善を図りたい。

 

せっかくちゃんとしたロードバイクが有るのだから、コンスタントに100kmくらいは走れる様になりたい。