エンジンを始動させると勝手にスロットル全開になる、というトラブルは解決したものの、今度はカブってアイドリングしない。どうもキャブセッティングが怪しいのでスタータージェットを下げたけどまだおかしい、というのが前回まで。
スタータージェットを#100→#75→#50→#40と下げたけど、まだ濃過ぎる印象。だけどもう#40より小さいスタータージェットが無くてこれ以上下げられない。スタータージェットが下げられないのなら、スロージェットを下げるか。
ベータ・テクノ(1995)のデロルト製キャブレターのジェット。真ん中のデカめのがメインジェット、その下の小さめなのがスロージェット、左上の出っ張ったのがスタータージェット。メインジェットはまぁ多分他のキャブ同様半開~全開辺りで働くものだと思うけど、スロージェットとスタータージェットの動作範囲がよく分からない。パイロットスクリューはスロージェットに効く構造の様だけど、じゃあスタータージェットって何?
スタータージェットは下が#40までしか売っていなかったので、スロージェットを下げてみる。元々付いていたスロージェットが#58だったので、適当に#45まで下げてみる。見た感じかなり穴が小さくなる。
始動性は悪くない。アイドリング調整が効かず相変わらず高めだけど、スロージェットを触る前よりは随分マシ。ただ、やっぱりアイドルスクリューを一番緩めても、パイロットスクリューを全閉にしてもアイドリングが下がらない。
プラグは湿っているけど、以前と比べたら随分マシになってきた。あともう少しかな?
スロージェットの#35を購入。#35はスロージェットの最小になる。が、スロージェット#45の時と変わらず、アイドリングが高過ぎて下げられず、プラグがベタベタの状態。
アイドリングが高過ぎて下げられないのは、どこからか2次エアーを吸っているから? インシュレーターは新品に交換したけど、念の為リードバルブとインシュレーターの組み付け面に液体ガスケットを塗布してシールしてみる。
キャブ1次側のダクト(エアクリーナー~キャブ間)が劣化して亀裂が生じている。
キャブ1次側でエアーを吸ってもアイドリングが高くなる様な事はないだろうけど補修しておく。ダクトの新品は購入可能だけど結構良い値段する。最悪キャブASSY交換になるかもしれないので、まずはまともに走れる様にする事を優先させて補修で済ませる。
ジェットニードルが腐食により痩せている。
先日買った中古キャブのニードルを使う。中古キャブは中が劣化したガソリンで酷い事になっていたけど、ニードルは腐食していない様なので洗浄して使う。
これだけやっても症状は変わらない。原因の見当がつかない。バイクの師匠Sさんに相談して、これだけジェットを触らなきゃいけないのは明らかにおかしいよね、という話から原因と思われる個所が分かった。
今回の出費
スロージェット#45 1,000円
スロージェット#35 1,000円
計 2,000円
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