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BETA テクノ(1995) キャブレターセッティング その2

 

 

 

 

エンジンを始動させると勝手にスロットル全開になる、というトラブルは解決したものの、今度はカブってアイドリングしない。どうもキャブセッティングが怪しい、というのが前回まで。

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現状のキャブについているジェットは

 

メインJ #88

スローJ #58

スターターJ #100

 

対して中古で入手したキャブのジェットは

 

メインJ #88

スローJ #62

スターターJ #75

 

スターターJが異常にデカイのがついている。これが不調の原因じゃないか? スローも若干違うんだけど、違いが微妙なのでどちらのキャブが標準でどちらのキャブが変更しているのかが分からない。とりあえず明らかにサイズが違うスターターJをなんとかしてみる。

デロルト製キャブのジェットはトライアルショップでは購入出来なかったけど、ヤフオクで出品されていたので購入してみた。

 

ヤフオクで「デロルト ジェット」で検索すると売りに出ている。既設のスタータージェット#100(左)と、購入した#75。もう見た目で穴の大きさが違う。25番も違うんだからまぁそりゃそうだよな。

 

スタータージェットにはOリングがついている。ジェットの先端部分がフロートチャンバの穴に収まる構造になっているから。が、既設のジェットのOリングは硬化して外せそうにない。外すと切れる。仕方がないので適当なOリングをはめておく。

ジェットのOリング溝は、φ3.7 溝幅2.0mm。なので、線径φ2.0mm、内径φ3.5mm位のOリングなら使えそう。

 

スタータージェットを#75に変更して始動してみる。なんとか始動はしたけど、やっぱりカブり気味でスロットルを開けていないとエンストしそうだ。パイロットスクリューを全閉にしても、アイドリング調整を目一杯にしても変わらない。

何だよ変わらないじゃないかスタータージェットじゃないのかよ、と諦めてスロットルから手を離すと、あれ?エンストせずにかろうじてアイドリングしている。でもかろうして止まらない程度で安定はしていない。明らかにカブき気味だ。

 

プラグを見るとやっぱりベタベタ。ベタベタなのは変わらないけど、前はアイドリングせずにすぐにエンストしてしまったので、スタータージェットを交換した事による変化は見られた。#75でもデカ過ぎるって事だろうか? しかし購入した車両、ヤフオクで買ったキャブの車両ともにベータ・テクノが2台共スタータージェットを変更しているというのも考えにくい。スタータージェットなんてセッティングで触る様な物でもないだろうに。それともジェット以外に燃調が濃くなり過ぎる要因が有るんだろうか。

 

解せないけど、スタータージェットを絞る事で良い方向に変化したのでもう少し絞ってみる。

今後はスタータージェット#50を買ってみた。左が元の#100、右が購入した#50。当然穴の大きさは半分になる。

 

が、組み付けるだんになってジェットを間違えたのに気付く。これは既設のスタータージェット。先端がかなり出っ張っていて、Oリングがついている。Oリング部分がフロートチャンバの穴に収まる構造になっている。

 

今回購入した#50のジェットは短くてOリング溝も無い。

 

失敗した。確認不足だった。ムダ金を使ってしまった。と思ったけど、よく見ると短いジェットでも液面には届きそうだ。車体を大きく傾けたりしなければ、この短いジェットでも動くんじゃないか?#50のジェットが適切かどうかも分からないので、とりあえず組んで始動させてみる。

 

短いスタータージェットでもちゃんと始動した。始動性が格段に良くなってキック3回くらいで始動する。ちゃんとアイドリングして安定している。今までアイドリング調整ネジを目一杯締め込んだ状態(アイドリングをかなり上げた状態)でなければ止まってしまっていたのに、アイドリング調整ネジが効く様になった。

ただ、まだ濃過ぎる印象。もしかしてネットで検索した時の#27.5が本当に正解なのか? それにしては#27.5から#100や#75に変更するのは明らかにやり過ぎだろう。そうすると元々のジェットの番手は#75前後なんだろうか?

 

スタータージェットの#30が購入出来れば良いんだけど、出品者に尋ねても最小が#40になる。#40でもまだ大きそうだけど、それより小さいジェットが入手出来ないのでとりあえず#40を購入して組んでみる。

始動性は良い。キック2,3回で始動する。アイドリングも#50に比べて軽快なんだけど、今度はアイドリングが高過ぎる。アイドルスクリューを完全に戻してもパイロットスクリューを全閉にしてもアイドリングの回転が高過ぎる。下げられない。これはこれで問題だ。プラグを外して見るとベタベタではないけど少し湿った感じ。


#40より小さいスタータージェットが売っていない。ジェットを探している時に、#60がドゥカティ用で売られているのを見掛けた。という事はベータ・テクノのスタータージェットも#60前後でもおかしくはないのかもしれない。これだけジェットの番手を変更しなければいけないのは、他に何か要因が有るんだろうか?

スタータージェットがこれ以上下げられないので、やむを得ないのでスロージェットを下げてみる。それでもダメならキャブレターをミクニ製に交換してしまうか。あんまりお金掛けたくなかったんだけどなぁ。


作業が進まなくなった。不具合の原因が分からないから作業のしようが無いからだ。「エンジンが掛かる」という車両でここまで苦労するとは思わなかった。以前長年放置されたFANTIC247を整備した時もこんなには苦労しなかったのに。

 

 

今回の出費

スタータージェット#75  1,200円

スタータージェット#50  1,000円

スタータージェット#40  1,000円

 

計 3,200円

 

 

続く

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