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目指すのはジャンガリアンな生き様

ママチャリバイク

 

 

 

よし!乗るぞ!って意気込んで10年ぶりに整備して車検取った僕のSRX。最初は喜んで走り回っていたものの、今年の長引く暑さと週末の天候不順&何かと用事とあって、もう数週間乗っていない。これはヤバい。せっかくオーバーホールしたキャブレターがまた詰まっちゃう。

 SRXはとても良いバイクだと思う。既に製造から28年ほど経つけど、いまだに面白いし、よく走る。ただ、お気に入りのバイクだから気を遣うし、楽しく走れるシチュエーションは限られる。晴れた日の交通量が少ないワインディングだけ走っていたい。幸いうちからそれ程走らなくても快適なワインディングまで行く事が出来る。都市部に暮らす人に比べたらこれでもかなりアドバンテージが有るだろうけど、それでも「いつでも」という訳にはいかない。微妙な天気だったり、雨上がりだったりすると、もうダメ。

 その点、オフロードバイクは使い勝手が良い。汚れても気にならないし、転んでも壊れにくいし、少々傷が付いてもあんまり気にならいし、気兼ねなく荷物をくくり付けたり、ボックス(ケース)を付けたりも出来るし、ポジションは楽だし、意外に速いし。SRXが気に入らない訳じゃなくて、どうしても気を遣ってしまうんだ。それはもう違う物なんだから仕方がない。

そんな事を思っている折、バイクの師匠Sさんが「お前にならアフリカツイン売っても良いぞ」って言うんだ。アフリカツインっていうのはホンダの大型オフロードバイク。かつてパリダカが全盛だった頃に製造されたV型2気筒の750ccエンジンを搭載するデュアルパーパス(舗装路/未舗装路共に走れるバイク)。

使い倒すなら本当に良いバイクだと思う。本格的なオフロードバイクになると、オフロードでの走破性・操作性を向上させる為に長距離が苦痛になったりガス欠になったり積載性が犠牲になったりするんだけど、大型オフの場合はそれらがクリヤされる。代わりに重くて大柄な車体はオフロードでも取り扱いが困難になるけど、スズキDR800に乗っていた事が有るからさして問題じゃないし、本格的にオフロードを走るシチュエーションもそうは無い。アフリカツインはDR800よりも更に重いけど、上質なエンジンと車体で高速走行もオフロード走行も性能は高い。実際にアフリカツインでオフロードをガンガン走っている人達を見てきた。山登りに行く時の足にも出来るし、普段の足にも使えるし、タンデムも楽(ライダーもパッセンジャーも)だし、汚れても気にならないし、荷物も積めるし、しかも速い。これって万能なバイクじゃないか。

だからって買わないけどね。バイク買う程の余裕が無い事も有るし、あの手のバイクはDR800で散々やってきたから良い所も悪い所も良く分かる。趣味の物なら万能は狙わない方が良い。どうせ乗るならもっとバカっぽいバイクだ。

ウチに1台有ったら便利だなぁとは思うけど、そろそろヤバくなってきた車の事も有るし、新しいバイクを買う事は無いかな。