シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

HONDA XR600R フロント周り整備

 

 

前回の続き。エンジン掛かるのを確認したので、走行できる状態に整備していく。

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週末の空き時間では整備を完了出来ない。自宅前の路地にバラしたまま放っておけないので、車庫に後ろ向きに入れて整備する。狭い。車検も切れていない乗れる状態のYAMAHA SRX-6が物置状態・・・。

 

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タイヤを外してフロントフォークを抜く。整備した経験が有る人なら分かるだろうけど、フォークを抜く前にフォークキャップ(先端のフタ)を緩めておかないと、外した後では緩められない。

 

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ステアリングステム(ハンドル軸)をバラす。ハンドル外して、ナットを緩めて下に抜くだけ。ナットは30mmのレンチが必要。

 

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ステアリングステム・ベアリング。良好な状態とは言い難いけど、ダメージを受けている程酷くもない。下側のベアリングを外すのが厄介なので、交換せずに済むのは有難い。良いタイミングだった。掃除してグリスアップして戻す。ステアリングステムのナットの締め加減は、締め過ぎず緩過ぎず。締め過ぎるとハンドルが重くなり、締め足りないとガタが出る。

 

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次にフォークの整備。インナーチューブに錆が出てる。左右共に結構深くまで進行してる。

 

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磨いてみたけど深い錆は取り切れない。幸いストロークする部分はほとんど錆びていなかったので助かった。

 

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キャップを外し、スプリングを取出してひっくり返してオイルを抜く。予想外にオイルが汚れていない。しっかりシールされていたみたいだ。オイルシールもダメかと思ったけど漏れてなさそうだったので交換するのやめた。中のロッドをスコスコ出し入れして内部のオイルも抜いておこうと思ったら、ロッドの先端からぴゅっ!ってオイルが噴き出す(>_<)  オイル抜く為に一晩放置。

 

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新しいオイルを入れる。ヤマハのG-10。XRなのに何でヤマハ?というと、安かったから。本当はホンダのウルトラCOー10なんだけど、定価で3200円位、実売で2500円位する。必要量はフォーク1本当り580ccで、左右だと1リットル缶1本では足りないから2本で5千円。これがヤマハだと1本1600~1700円位で買える。

ただ、ホンダとヤマハではオイルの粘度が違う。比較しているサイトを見ながら検討。

http://motoequipment.web.fc2.com/oilcatalog2.html

http://totobs.la.coocan.jp/data/data_01.htm

 見る限りではヤマハの方が若干柔らかい程度の違いでしかなくて実用に問題は無さそうな気がするんだけど、気になるのはSAE表示がホンダは10Wでヤマハは5Wになってる。5Wと10Wでは全然違うんじゃないか?と思うものの、SAE規格も規定温度によるオイル粘度計測値のはずなんだけど。標準状態を知らないのにイレギュラーな物を使うと正常な判断が出来ないから好ましくないんだけど、5000円と3400円は結構躊躇う。結局値段に負けた。

で、そもそもサービスマニュアルを持っていないからオイル量も油面高さも分からない。ネットで検索してみても出てこない。やっとの事で見つけたのがこれ。

https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=https://4strokes.com/viewtopic.php%3Ft%3D645&prev=search

フォークオイル粘度 10W

'85 ~'87容量:631cc 油面:147mm
'88 ~'90容量:643cc 油面:130mm
'91 ~'92容量:580cc 油面:125mm
'93 -~容量:585cc 油面:125mm

 

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オイルを規定量入れて、ロッドをスコスコ動かして内部にオイルを回して、エア抜きの為に一晩放置。

 

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油面高さを合わせる。XR600Rの92年モデルは125mm。以前油面高さ調整ゲージを作っておいたんだけど、バキューム用のチューブとポンプが劣化して使えない。困ったなぁ何か代用出来る物は無いかなぁって見渡していたら、百均で買った石油ファンヒーターの残り灯油汲み取りポンプが。これで良いや。125mmの所にマーキングしてスポスポ。意外に使いやすい。ゲージとポンプ一体型、しかも超軽量でむしろ調整ゲージより使いやすい。もうコレでええやん。

 

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フォークを組んだら、フォークブーツも劣化しているので交換しておく。92年モデルのパーツリストでは欠品になってるけど、2000年モデルでは部品が出る。92と00ではアウターチューブの部品番号が異なるけど、基本的には変わってないんじゃないかと。つまり00のフォークブーツでも使えるだろうと。やっぱりwebパーツリスト超便利。

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整備とは関係ないけど、フロントフェンダーの固定ボルトに噛ませてあるカラーがアルミ製。普通ならこんな所スチールだよなぁ。ステアリングステムはもちろん、キックアームもアルミ製だし。徹底的な軽量化の結果が、123kgというとても600ccのバイクとは思えない重量。随分とくたびれてしまっているけど良いバイクだなぁ。

 

 今回の出費

純正部品 多摩部品販売で購入

BOOT FR FORK 51611-MN1-671ZD 2,527円×2

フォークブーツ 2000年モデル用 送料は前回と同梱の為無し

 

フォークオイル ウェビックで購入

ヤマハ サスペンションオイルG-10 1,657円×2

送料 380円

 

総計 8,748円

 

 

金が掛かる。でもエンジン掛かるなら走れる状態にしたいというもの。1月に1度登山に行ったっきりで、従来なら雪山行きたくてうずうずしてただろうに、ここ1カ月は週末はXRの整備に全て費やしてる。なのでブログの記事もXRの事しか書いてない。何をやるにしても面倒くさい年頃なのに、何だろうこのモチベーションは。XRに乗って登山に行きたい。

 XR600Rってとても良いバイクで、オフロードバイクの中では結構有名で人気が有る物だと思っていたんだけど、ネットを見ても整備記録がヒットしない。既に自分で書いたブログがヒットする様になってきた。意外にみんな書き残さないのかぁ。サービスマニュアル欲しいけど中古で8千円する。欲しいけど今は他に優先させる物が有るし。