シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

別山 石徹白(いとしろ)から一ノ峰~三ノ峰経由 ピストン

※コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分注意して下さい。

 

2023年8月13日(日)晴れ
石徹白(いとしろ)登山口から別山に登る

 

05:05 石徹白駐車場

06:30 避難小屋

07:25 銚子ヶ峰

08:15 一ノ峰

08:50 二ノ峰

09:30 三ノ峰避難小屋

09:40 三ノ峰

11:15 別山

12:35 三ノ峰

13:05 三ノ峰避難小屋

13:20 二ノ峰

13:50 一ノ峰

14:40 銚子ヶ峰

15:30 避難小屋

16:45 石徹白駐車場

 

駐車場~駐車場:22.0km 駐車場:957m 別山:2399m 標高差:1442m 累積標高:2116m
道中の飲料水 4.3L(お茶3.0L/スポドリ1.0L/コーヒー0.3L)
着衣(上) 長袖シャツ シェルジャケット(未着用) カッパ(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン
靴 adidas SWIFT R Go 
他 帽子(虫よけネット) グローブ サングラス

 

 

アクセス

石徹白の大杉を目指すと分かりやすい。岐阜方面からだと国道156号を北へ。白鳥の道の駅を過ぎて県道314号へ左折(ウイングヒルズスキー場、満天の湯の看板を目安に)。道なりに進み、突き当りを右折して県道127号へ。白山中居神社に突き当たるので、神社左脇の林道へ。林道を道なりに進むと駐車場と登山口が有る。神社から先の6kmほどは、すれ違い出来ない細い林道&側溝、川に転落の恐れ。対向車に注意。駐車場は舗装された比較的大きな駐車場。トイレ有り。

 

 

ルート

今回のルート

山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

何故かオリジナルサイズの画像にならないので、詳細地図とGPSデータはこちらを参照下さい。

石徹白登山口を起点とし、銚子ヶ峰~一ノ峰~二ノ峰~三ノ峰を経由して別山まで。同じルートで戻る。

 

林道は細いけど駐車場は綺麗。石徹白から歩く人は多くない。車が3台くらい。

 

駐車場の先の登山口。向こうの小屋はトイレ。

 

石徹白の大杉。ここまでの階段が地味にしんどい。大杉は本当に大杉で迫力がある。

 

銚子ヶ峰までは明瞭で比較的歩きやすい道。人が少ない山深い登山道をソロで歩くので、鈴を2個持ってきた。チリンチリン鳴らしながら歩く。

 

おたけり坂だけは急登。

 

おたけり坂を越えると避難小屋。静か。

 

避難小屋から、これから目指す稜線が見える。

 

稜線に出た。開放的でテンションが上がる。遥か彼方に別山が見える。

 

むちゃくちゃ良いロケーションでぞくぞくする。こんなに素晴らしいルートなのに登山者はとても少ない。前後に誰も居ない。

 

2時間半くらい歩いて銚子ヶ峰。別山は遠い。

 

これから歩く一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰。開放的で素晴らしいルート。歩く人は少ないけど、しっかり刈り払いしてあって歩きやすい。

 

西に湿原が見える。朽ちた湿原入口の標識が有るけど、入口らしきルートは見当たらない。

 

一ノ峰に向かって登り返す。高低差はさほどでもないけど、低木が有って地味に登り難い。

 

二ノ峰はガッツリ登る。でも開放的なルートなのであまり苦にならない。

 

三ノ峰(の手前)に向かって登る。丁度序盤で追い抜いて行ったソロの男性が下ってくることろだった。三ノ峰まで行って引き返してきたそう。みんな歩くの速い。

 

三ノ峰(の手前)。たくさん花が咲いている。開放的でとても気持ちが良い。

 

不意に避難小屋に出た。避難小屋から先は登山者多いかと思ったらとても少ない。盆休みはみんな歩かないのか?

 

三ノ峰に向かう。笹薮なんだけど。こんなに藪じゃなかったのに。

 

三ノ峰。女性二人組しか居なかった。別山遠いなぁ。見た目の印象では銚子ヶ峰から三ノ峰と変わらない距離感。ここで引き返すか、別山まで歩くか。

 

三ノ峰の時点でまだ9:40。まだ充分に時間が有るし素晴らしいロケーションだからつい別山まで足を延ばしてしまうけど、これで後に悲惨な目に遭う。時間が早いとはいえ出発も早かったから既に4時間半以上歩いている。

 

別山平。登山者は居ない。

 

御手洗池は水が少ない。

 

別山山頂まであともう少しというところでガスった。

 

別山山頂。珍しく誰も居ない。何も見えない。トンボが沢山飛んでる。

 

白山(御前峰)方面は稜線が少しだけ見える。こちらも開放的で素晴らしいルート。

 

めちゃくちゃトンボが居る。もう少ししたら里に下るんだろうか。前回歩いた時は羽虫が酷かったけど、今回はほとんど居なかった。トンボのおかげ?

 

別山から下る途中、ふと斜面を見ると人が居る! 滑落か!?と思ったらクライミングみたいだ。沢を詰めて別山の南壁に取り付いているみたいだ。こんな所登れるんだ。

 

三ノ峰の避難小屋まで戻って来た。ガスってはいるけど天候の崩は無い。後は下り基調の明瞭なルートなので休憩して食事を摂るけど吐き気がして気持ちが悪い。歩き過ぎて体力を消耗し過ぎた。

 

三ノ峰まで下れば後は下るだけ、と思いきや縦走路なのでかなりアップダウンがある。体力消耗し過ぎて登り返すのがしんどい。

 

折角の開放的なルートが、もうただひたすらに「早く下りたい」としか思えない。

 

眼下に避難小屋が見える。まだかなり下るけど、銚子ヶ峰のルートは歩きやすい緩斜面が多くて助かった。

 

下ってきた。完全に体力を使い果たしてしまったので、とても「無事に」とは言い難い。



ルート

石徹白登山口~銚子ヶ峰

手入れされた明瞭なルート。急登も少なく、岩ゴロでもないので歩きやすくてペースを維持しやすい。避難小屋から先は一変して開放的な笹薮を抜けるルートになって楽しい。銚子ヶ峰からは別山を望む事が出来て素晴らしい。

銚子ヶ峰~三ノ峰

歩いている人は少ないものの、白山の縦走ルートで明瞭。迷う心配は極めて少ない。目立つ危険個所も無く開放的な尾根道を満喫出来るけど、結構なアップダウンを繰り返し、三ノ峰に向かう場合は結構な登りになるので体力は必要。

一ノ峰→二ノ峰→三ノ峰と登り基調になるものの、一ノ峰への登りが低木と急登で歩きにくく一番キツかった。二ノ峰、三ノ峰は比較的歩きやすくて開放的な分、気分的には楽。

三ノ峰~別山

素晴らしい眺望のルート。登山者も多い。石徹白からにしろ上小池からにしろ、三ノ峰まででかなり歩いているので、残りの体力と時間の管理を。

 

 

 

感想

盆休みに時間が有ったので何かしたい。自転車で乗鞍に行こうかと思ったら、昨年からずっと通行止めが続いている。麓では暑くて漕いでいられないし、近場の低山も暑くて歩けない。かといって高山は人が多そうだし、どこか静かに歩ける所が無いか考えて、石徹白から別山に向かう事にした。石徹白は白山縦走路の南端に位置するけど、主要な頂(別山や御前峰)へははかなり距離が有るので歩いている人は少ない。

ルートの選定は良かったんだけど、別山までは歩き過ぎだった。以前も歩いた事が有るし、もっと過酷な行程を歩いた事もあるので「少し位無理しても大丈夫だろう」と過信したのがマズかった。失敗した要因は2つ。

1つは熱中症の疑い。最初はエネルギー不足(シャリバテ)だと思っていたけど、別山に登る途中で足が攣ったり食事休憩で吐き気がしたりした事を考えると熱中症になりかけだったのかもしれない。結局下山するまで気持ち悪いままだった。空腹加減に関わらず定期的に補給するかゼリー等を活用した方が良かったし、高山で気温が高くないから油断してスポーツドリンクや塩飴も足りていなかった。

2つ目は歩き過ぎて体力を使い果たした。過去の経験から歩けるだろうと判断したけど、見ると過去の履歴は7年前だ。老化もするし最近まともに運動もしていないし、完全に過信した。行動不能までは至らなかったけど、駐車場に辿り着いたら座り込んでしまったし、しばらく休憩しないと車の運転も出来なかったのでほとんど体力の限界だった。単純に歩き過ぎて体力を消耗したのが原因だと思っていたけど、原因が熱中症だとすると適切な対応をしないと休憩だけでは回復しないので厄介だ。

良かった点は、飲料水にスポーツドリンクを含めた事。いつもはお茶しか持っていかないけど、今回は4L中の1Lをスポーツドリンクにしていた。熱中症対策にもなるし多少はエネルギー補給にもなるし、もっと比率を上げた方が良かった。飲料水が全部お茶だったらもっと酷かったかもしれない。

あと、早めに駐車場に着いたけど周りには本当に何もないのでむちゃくちゃ星空が綺麗。「綺麗だなぁ」って数分眺めているだけで流れ星を3回見れてちょっと感動した。早めに行って星空を眺めるのも一興。

歩いた山行の詳細なデータを残しておくのは参考になって良い。過去のデータと比較しても、終盤以外は歩くペースはさほど変わっていない。筋力が落ちているというよりは持久力が落ちているっぽい。あとは気温の影響も有るかもしれない。温度計が壊れたから最近は気温を記録していないけど、温度も記録しておいた方が良かった。

 

なかなか時間が取れないから歩ける時にガッツリ歩きたいと思ってしまうけど、それは若くて体力が有る場合に限る。歳食ってからそんな事をすると身体が壊れる。気持ち良く楽しく歩ける程度に留めておかないといけない。体力に余力が無いと苦痛なだけでなく、トラブルのリカバリーも出来ないし、足元がふらついて余計なトラブルを招きやすい。折角の素晴らしいルートが今回はただひたすらに苦痛なだけで終わってしまったけど、これはこれでとても良い経験をしたと思う。ここまで体力の限界を感じた事は今まで無かった。経験していないから「少しくらい無理しても大丈夫だろう」って思ってしまう。過去に散々歩いて来た経験も過信に繋がる。そういう意味で、今回痛い目を見たのは良い経験だったと思う。体力の限界を超えるとどうなるのか身をもって体験出来た。今後の戒めにしたい。

ちなみに一晩寝たら膝痛と体力は回復したので、膝や腱や筋肉を傷めた訳ではなさそう。二日後に酷い筋肉痛がきそうだけど。

 

 

参考

singlesmile.hatenadiary.jp

singlesmile.hatenadiary.jp