シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

TLR・TLトライアル大会

 

 

 

大垣市上石津のトライアルコースで行われたTLR・TLトライアル大会に参加してきた。上石津グリーンライダーズクラブ主催のイベント。

 

上石津にトライアルコースが有るというのは聞いていたけど初めて来た。今回は行きつけの車屋さんが「一緒に行こう」って言うので行く事にした。何でクリスマスイブの寒空にオッサンと寄り集まってバイク乗らなきゃいけないんだ、と思わなくもないけど特に何も予定が無かったのでオッサンと寄り集まってバイクに乗る。

 

今回はホンダTLRというもう40年くらい前の車両を使ったイベント。ただの走行会かと思って気軽にOKしたけど、コースを走って採点する大会形式だった。マジか。

以前TLRに乗っていた時期も有るけど僕は既に手放してしまっていてトライアルバイクは持っていない。車屋さんがTLRを貸してくれるというので、それで参加することに。

 

僕はセクション3で転倒して早々に壊してしまってリタイヤしてしまう。転倒の際にクラッチレバーホルダが割れてしまった。お陰でゆっくり写真が撮れますよ。

 

急な坂を上った先で180度ターンする。TLRは性能が低くて乗り難いのに、みんな上手く操る。

 

車屋さんは最近GASGASのトライアルバイクを買ったので、それで参加。新しいマシンはTLRに比べれば随分と乗りやすいけど、それでもビギナーがコースを走るのは難しい。

 

一応大会なので優勝者には謎の木製トロフィーと優勝賞品の自然薯が授与された。アットホームだなぁ。

 

参加賞はシイタケとミタニ・スポーツ(トライアルショップ)の謎のグリス(モリブデングリス?)。

 

 

正直なところ乗り気ではなかった。トライアルはビギナーは絶対に転ぶから、他人のマシンは使いたくないからだ。先日御嶽のオフロードコースをTLRで走って散々な目に遭っているから、走る前からどうなるかは目に見えている。それにトライアルのクラブは閉鎖的なイメージが有って参加し辛い。それでも車屋さんが「どうしても」と言うので参加する事にした。

実際には、参加して良かった。やっぱり転倒して早々に走行不能にしてしまったんだけど、周りの人達が物凄く親切だった。割れたホルダーの予備が有るからこれに付け替えて走ろう、と言ってくれたんだけど、これ以上他人のバイクや部品を壊すのは避けたかったので固辞した。代わりに車屋さんがメインで乗っていたGASGASを代わる代わる乗って走らせてもらった。

上手い人はとてもスムーズに走るから一見簡単そうに見えるけど、自分で実際に走って見るとてんで走れない。オフロードバイクに関しては多少は腕に覚えが有るものの、全く話にならない。基本的な操作がおろそかなのと、激坂やタイトターンが連続するコースにビビってしまうからだ。

コース走行が体験出来た事も良かったんだけど、トライアルに関して色々教えてもらえたのは良かった。周りに本格的にトライアルをやっている人が居ないので、詳細な情報を得る事が出来ない。乗り方やコース取りだけでなく、マシン整備やトライアル車メーカーの事まで、本当に詳しく教えてくれた。

トライアルは以前から欲しいとは思ってる。ロードバイクもオフロードバイクも本格的なマシンを買ったところでもう僕には手に負えない。トライアルも全く手に負えないんだけど、速度は出ないから死ぬ事は無いだろう(多分)。そもそもトライアルはバイクの基本操作を極限まで突き詰めた様なものだから、当然バイクの扱い方が上手くなる。トライアルにそこそこ乗れる人なら、オフロードバイクロードバイクに乗るのも上手いはず。ゲロアタックやハードエンデューロ等を走る際も、トライアル的なテクニックは必須になってくる。

だけど、トライアルバイクはなかなか売っていないし、売っていても高額だし、走れる場所も無い。ほぼボランティアに近い形なのにこうして走る機会を提供してくれるクラブが有る事はとても有難いことだと思う。

反面、コースを使ったイベントにも関わらず参加台数が7台というのも寂しい。トライアルはとてもマイナーなジャンルだから仕方が無いとは思うものの、みんなとても親切でフレンドリーな人たちばかりだったので、もっとすそ野が広がると良い。ビギナーがもっと増えれば、僕も車屋さんももっと参加しやすい。

とはいえ、他人のマシンを放り投げながら走るのはやっぱり良い気はしない。そのうち自分のマシンが入手出来れば良いけど、また何か機会があれば乗ってみたいとは思う。