キャブレターをOHし、イグニッションコイルをダイレクトイグニッションに交換してスパークが強化されたのを確認したにも関わらず寒いと始動しない。気温が低いと始動性が著しく悪化するのは、もう点火系の問題では無く燃料系の問題なんじゃないか。とはいえキャブレターのOHはもう何度もやっているし、目立った汚れや詰まり、損傷も見られない。だけど掛からない。ならばキャブレター本体を交換するしかない。
中古のキャブを購入してもそれが完調な物かどうか分からない。FCRなどの高性能キャブに交換するのが一番手堅いのだけど、高性能キャブはとてつもなく高い。シングルキャブだけどとんでもない値段する。それに純正キャブの性能に特に不満が無いというか、これ以上高性能になっても持て余してしまう。なので純正キャブ相当で構わないのだけど、それだけの金を掛けるべきかどうかが悩ましい。
と悩んでいた所、ネットで色々調べていたらXR600R用のリプレイス用キャブが売っていた。
ｅＢａｙで売っているXR600R用キャブ。ただしケイヒン製ではない。メーカー名も生産国も表記が無い。多分中国かどこかで作られたコピー品ではないか。しかし外観は純正キャブとそっくりでメーカー表記が無い以外に違いが分からない。そして驚異的な価格、7,772円。とんでもなく安い。送料を含めても13,500円。そんな金額有り得るか？今時カブのキャブでもそんな値段では買えない。と思いつつも、それ位なら失敗しても諦めがつくかと思って試しに買ってみた。
あまりにも安かったので詐欺なんじゃないかと思ったら普通に届いた。右が純正キャブ、ケイヒン製PDφ39。左がｅＢａｙで購入した謎のコピーキャブ。外観は見分けがつかない。
外観は7,700円のキャブとは思えない。本当にケイヒンとそっくり。ケイヒンのロゴが無いだけで見分けがつかない。いくらコピーでも7千円でこれは作れないだろう。バルク品とか製造途中のNG品の横流しとかだろうか。
ジェット類はどうなってるんだろう？って思ったらちゃんと付いている。
メインジェット ＃152
スロージェット ＃62
既設のジェットがMJ＃156、SJ＃65なので、大きく外れていなくてちゃんと無難なジェットがついている。フロートも見た目は同じ。
ニードルジェットホルダ。上が純正で下がコピーキャブ。精度が分からないので純正を使いたいのだけど、ホルダの先端が僅かに違うのでメインジェットだけ付け替えてホルダはコピー品を使う。
全く同じ外観で同じ寸法なのですんなり付く。
アイドル調整のネジ精度が若干悪いかな？程度で、特に粗悪な感じはしない。これで7,700円って驚異的な金額。唯一スロットルバルブ（ピストンバルブ）が純正は金属製だけど、コピーキャブは黒い樹脂製だった。純正キャブだと多分コレの５倍くらいの金額するだろうし、もう買えないかもしれない。ちゃんと使えるなら心強い。
組付けが終わった所でエンジンを掛けてみたけど掛からない。点火する気配も感じられずプスリとも言わない。なんやねん。キャブじゃないのかよ。
もう少し暖かくなったら再度始動チャレンジしてみる。掛かれば実走行で問題が無いか確認する。
今回の出費
キャブレター（詳細不明） 7,772円
送料 5,721円
計 13,493円
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