エンジンが掛かるのを確認出来たので、ちゃんと走れる様に仕上げていく。今度はブレーキの整備。
まずはフロントから。対向2ポットキャリパー。パッドは割ピンで固定されている。
ディスクはソリッドのフローティングディスク。国産市販車の様にガチガチのフローティングではなく、本当にフローティングでガタガタする。それだけ過酷に使うんだろうか。
フロントブレーキのパッドを外して掃除する。グリメカ製のマスターシリンダとキャリパーがついているけど、この時期のブレーキパッドは他メーカーでも同じサイズで共用みたい。
ブレーキパッド寸法 縦45 横幅35 ピン穴φ5.6 穴ピッチ25
なのでパッドは手に入るから良いんだけど、パッドの固定が割ピン!?割ピンは基本再使用しないんだけど、こんなサイズの割ピンなど持っていない。
割ピン(フロントブレーキ ピンスライド) 呼径4 長さ50
ホームセンターに有るかなぁ。
割ピンの代わりにM4のキャップスクリューに交換してみる。ネジ部分が掛かるとマズいので、M4×60Lのボルトを使って要らないネジ部分をカットする。
割ピンの代わりにキャップスクリューで組む。緩み止めに念の為ナットはダブルナットでロックしておく。
ブラケットをギリギリかわせた。キャリパーの裏側もあまり余裕が無いのでボルトが飛び出すとスポークと干渉して酷い事になりそう。なのであんまり変なモディファイはやらずに素直に割ピンにしといた方が良いかも。
ナットが奥側だと仮に緩んでもスポーク側には飛び出さないだろう。
キャリパーのピストンを掃除して組み戻す。ブレーキフルードを交換しておく。フルードは変色していないので状態はさほど悪くなさそうだけど一応交換しておく。
次はリヤ。キャリパーはブラケットと一体になっているので、ホイールを外さないと整備出来ない。
フロント同様アルミ製のアクスルシャフト。軽い。スネルカム(チェーンテンション調整用のギザギザになったプレート)もアルミなので、調整用のギザギザが変形している。
リヤキャリパーは対向4ポットキャリパー。フロントよりも強力なブレーキがついてる。
リヤのパッド。キャリパー上部のピンを固定しているEクリップを外してピンを抜くとパッドが外れる。
Eクリップ 呼び#4(クリップ溝径φ4)
パッド 横幅55 縦(プレート)36 縦(突起含む)42 ピン穴φ5.4
BETAテクノの1996年式以降はリヤが変更されているらしい。95モデルのパッドが何処にも売ってない。摩耗したらキャリパー毎交換!?
ピストンを動かして掃除して、ブレーキフルードを交換する。ピストンにややフルードのにじみが見られるのと、マスターシリンダーの踏み応えが怪しい。マスターのピストンが抜けているかもしれない。ブレーキパッドとマスターシリンダーの部品は販売先を見つけたけど、キャリパーピストンのシールが売ってない。メーカー製造中止になってる。どうすんだこれ?ピストン径から互換品を探すの?
ぐちゃぐちゃだったハーネス(灯火器類の電線)を整理する為に一旦外した。すごくスッキリ。走るだけならこの状態で構わないので、コース走行は出来る。
外したハーネスを確認しながら何がどうなっているのか紐解いているんだけど、解析して整理するくらいならもう作り直した方が早そうな気がしてきた。ナンバーも取得してウインカーやテールランプも用意して付けるだけなんだけど、何かと面倒臭い。
それでもだいぶ仕上がってきたのでちょっと楽しみ。
今回の出費
ブレーキフルード DOT4 980円
ボルト M4×60L @107円×2 217円
計 1,197円
ベータ・テクノに関する過去記事