長女はもう１７才になり、何だか色々思い出しちゃったよ。初めての子供で右往左往した事。オムツ替えたり夜中にミルクあげたりした事。添い寝して僕まで寝てしまった事。毎日歯磨きしてあげてた事。ずっと次女と小の字で寝ていた事。いつの間にやら大きくなって、感慨深い。娘が結婚する時は、絶対号泣してしまう。結婚出来れば良いけど。
男は出産を体験する事は出来ないけれど、育児は体験出来る。数年、十数年と思いがままならない状況が続くというのは、悪い事ばかりじゃなかった。若いうちの苦労は買ってでもしろっていうことわざが有るけれど、苦労なんてしないに越したことはないのかもしれないんだけど、これまでの苦労は苦労した甲斐が有ったというか、子育ては苦労じゃないんだ。そりゃ大変な事も有ったし、殴りたくなる時だって有ったけど、でもそれが無かったら今の僕は無かったはずだ。もっと薄っぺらでつまらない人間だったはず。
子供が生まれたら自分の自由な時間が無くなる。自分の自由になる金が無くなる。それは正しい。でも子供をそういう価値観で見ちゃいけない。そういう事ではなくて、子供を産み、育て、共に生きていくという事は他の物事で代用出来る様な体験ではなくて、それを経験しているかどうかはその後の価値観や考え方を大きく変える。
世知辛いニュースが流れる。世の中の全ての親子が幸せって訳じゃないんだ。娘だって僕の事をどう思っているのかは分からない。だけど、元気で大きくなってくれてありがとう。
パパは幸せです。
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