購入後4000kmほど走ったのでオイルを交換する。いつもはNAエンジンなら大体5000kmを目安に交換するけど、今までどれ位のスパンで交換してきたのか、納車整備の時にどんなオイルを使ったのかが分からないので少し早めに交換してみる。
パジェロミニのサービスデータを探すとこんな感じ。
オイルグレード 5W-20（ターボは10W-30）
オイル量（オイル交換のみ） 3.3リットル
オイル量（オイルフィルタ交換時） 3.5リットル
オイルを抜こうと思って下を覗いてもドレンプラグが見えない。あれ？どこだ？と思ったらスキッドプレート（アンダーカバー）を外さないとアクセス出来ないらしい。スキッドプレートはボルト4本で固定されている。後部2ヶ所と、左右の牽引フックの奥に2ヶ所。奥まった個所に有るのでソケットレンチとエクステンションバーが必要（12mm）。後端2ヶ所は固定穴がＵの字になっているので固定ボルトは緩めるだけで良い。スキッドプレート自体は薄い鋼板製なので重くない。
スキッドプレートを外すと中央下部にオイルパンが見える。ドレンボルトはM14でレンチは17mm。車高が高いので物凄く作業しやすい。
古いオイルを抜く。4000km走っているのにやけに綺麗だ。まだ透明感が有る。ちなみにメーターは89000km。
あとは新しいオイルを入れるだけなんだけど、給油口が少し奥にあるのでジョッキから注ぐ時にうっかりこぼしてしまった。給油口のすぐ脇にエキパイが通っているので漏らしたままにすると火災になりかねない。注ぐ時はウエス等で養生しておく。
オイルフィルターも交換する場合は、新しいオイルを入れる前にフィルター交換も行っておく。オイルフィルターはエンジン左側面に有る（赤丸部分）。
左側面からアクセス出来るので、リフターが無くてもユーザーで交換出来る。汎用レンチではなく、ソケット形状のフィルタレンチでなければエキパイが邪魔で作業出来ない。ソケット形レンチと短めのエクステンションバー、ラチェットレンチで作業するとやりやすい。エキパイの下側に有るので火傷しない様に気を付けなければいけないのと、少量だけどオイルが出るので外す前にフィルター下部にウエスを差し込んでおくといい。オイルフィルタ交換時は補充量3.5Lとなっているけど、ほとんど出ないので3.3Lでも良さそう。補充量は一度エンジンを掛けてオイルレベルの確認をしながら適度に。
オイルは車屋さんから量り売りで売って貰っているWAKOSの業務用オイル。４Ｌで2,700円位。市販向けカタログには載っていない製品だと思う。ベーシックなグレードのオイルだけど高性能エンジンで高負荷掛ける訳では無いので普通に運転する分には問題無いし調子良い。
車のオイル交換などわざわざ記事にするほどの物でもないのでいつもは書かないんだけど、抜いたオイルが余りにも綺麗だったのでびっくりした。記事にするつもりじゃなかったのでカメラを用意してなくて、ちょろちょろ出ている画像しか撮れなかった。
普通はもっと黒く濁るはずなんだけど。高速で6千回転をキープしたり、国道で5千回転まで引っ張ったりしているのに、この綺麗さは何だ。前オーナーがかなりマメに交換していたんだろうか。ネットで他のパジェロミニオーナーの記事や動画を見ても、普通に黒く濁って汚れているので、この型のエンジンが特別汚れにくい訳でも無さそう。それに、オイルはエンジン内部にスラッジを溜めない様オイル自体が汚れを取り込む様に出来ているので、黒くないから良いというものでもないんだけれど。でも、もしかしてとても良い車両を買ったのかもしれない。
オイル交換のタイミングは？
3000kmでオイル交換している人も居れば、車検毎で良いだろって言う人も居る。オイル交換のタイミングは対象の車両や使用状況、環境にもよるので人それぞれだと思う。僕は大体5000kmを目途に交換している。それを推奨するつもりもないけど、一応それなりに思う所が有るからそうしている。ちなみにとある知人は車検毎に交換していたけど、さすがにエンジン故障していた。車種（エンジン）や使用状況により一概には言えないけど、年１回位は交換した方が良いだろう。
僕は仕事で機械設備の修理やメンテナンスを行っている。車と製造設備や付帯設備は全然違うけれど、オイルで潤滑している機械においてはオイルの管理は機械を正常に運用する為には非常に重要だという事を経験している。特に熱が加わる設備は顕著だ。
具体的には、オイル交換をサボるとオイルが劣化する。著しく劣化したオイルは潤滑不良を起こし、機械が動かなくなる。その状態まで達すると完全にオーバーホールしなければ復旧出来ないし、それでも完全に正常な状態に戻すのは不可能に近い。潤滑が必要な部分がダメージを受けるだけでなく、オイルが劣化して生じたスラッジが潤滑配管や潤滑経路を詰まらせる。全て分解し洗浄すればある程度は回復するけれど、完全に取り除くのはかなり難しい。
劣化したオイルのまま走行を続ければ、エンジン内部にスラッジが堆積していく。オーバーホールしてもなかなか取り除くのが難しいのに、フラッシングや洗浄剤、添加剤等を使って取り除くのは無理だ。多少は効果はあるだろうけど、長期間オイル交換されず蓄積されたスラッジがそうやすやすと取り除ける訳がない。そうはいっても、そんなにマメに交換しなくても壊れずに走るじゃないか、と思う人も居ると思う。壊れずに走る、という事が目的ならそれでも構わない。国産車の耐久性は極めて高いので、オイル交換をサボった所でなかなか壊れない。ただ、そういうエンジンが調子良くて本来の性能を発揮しているか、異音や振動は無いか？と言われればそうでもないはず。
そういう理由で僕は5000kmで交換している。完全にオイルが劣化する前に、なんならオイル交換毎に新しいオイルでフラッシングするくらいのつもりでやってる。3000kmではさすがに短過ぎるし、8000～10000kmでは使い過ぎだと感じる。実際に使用済みのオイルの成分を分析している訳では無いので客観的な判断ではないけど、劣化してからでは遅い、一度劣化させると厄介、という事を考えれば5000kmあたりが妥当なんじゃないかと思ってる。必ずしも5000kmではなく、使用状況や車種によって多少はアレンジするけど、それでも4000～6000kmの範囲でやってる。パジェロミニは市街地走行でも高回転まで使うので5000kmが妥当かと思う。うちのメインカーのFORD フィエスタは1.0Lターボでちょっと頑張って加速しても3000rpm位しか使わないからエンジン負荷はかなり低そうだけど、ターボエンジンなので5000kmにしてる。もう少し伸ばせるかもしれないし、夏場は様子を見ながらもう少し早めにするかもしれない。そんな感じ。
トヨタの純正オイル開発者のトークがなかなか興味深かったので参考に。
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