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目指すのはジャンガリアンな生き様

 悪夢のドライブ/悪夢のエレベーター/パコと魔法の絵本/ヘヴンリー・ヘヴン

なかなか忙しくて更新する時間が有りませんよ。と、言いつつ本はボチボチ読んでます。

悪夢のドライブ (幻冬舎文庫)

悪夢のドライブ (幻冬舎文庫)

★★★☆☆
あらすじ
売れない芸人・クマは、運び屋のバイトを始める。新たな依頼は、ピンクのキャデラックを高級ホテルまで届けること。ただ運転すればいいはずだったのに、途中で命を狙われたり、謎の家出女子高生に追われたり、トランクから巨大な麻袋が出てきたり・・・。相次ぐ騙しあいと、怒涛のどんでん返しで、驚愕の結末へ!(本書裏表紙より)
レビュー
たまにはコメディっぽいのでも読もうかと買ったんですが、これ良く見たら(良く見なくても)「悪夢のエレベーター」と同じ著者ですよ。「悪夢のエレベーター」を読んでいたら買わなかったと思うのですが、買い置きしてた状態で買い足してしまいました。
ダークな世界を描きながらも陰湿な印象は受けません。こちらはただひたすらにコメディです。解説通り、確かに騙し騙されどんでん返しです。何も考えずに気楽に読みたい時には良いですが、特に残るものも有りません。小説にするよりも、映画やドラマなんかの方が楽しめそうです。そういうのは脚本家だから?

悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)

悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)

★★★☆☆
あらすじ
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレベーターに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込められていた。浮気相手の部屋からでてきたばかりなのに大ピンチ!? しかも、三人には犯罪歴があることまで発覚。精神的に追い詰められた密室で、ついに事件が起こる。黒幕は誰だ? 笑いと恐怖に満ちた傑作コメディサスペンス。(本書裏表紙より)
レビュー
コメディサスペンスとうたっているだけあって単純に笑える内容かと思っていたのですが、後半から雲行きが怪しくなって・・・。まさかそういう展開になるとは思いませんでした。意外といえば意外ですが、もっと笑える内容かと期待してただけに、そういう意味では期待ハズレ。著者は脚本家や劇団主宰者なので、小説もそれっぽい感じがします。

パコと魔法の絵本 (幻冬舎文庫)

パコと魔法の絵本 (幻冬舎文庫)

★★★★☆
あらすじ
とある病院に入院した大富豪の偏屈じじい大貫は、そこで絵本好きな少女パコと出会った。ある日、勘違いからパコの頬を叩いてしまった大貫は、彼女が事故の後遺症で一日しか記憶がもたない病気だと知る。「ねえおじさん、前にもパコのほっぺに触ったよね?」 昨日を失った少女の心に特別な思い出を残そうとした大人たちの、心温まる奇跡の物語。(本書裏表紙より)
レビュー
映画の原作です。ちょっと面白そうなので読んでみましたが、ほのぼのとした展開を予想していたのに衝撃的なラストにビックリ。そうきたかぁ。
面白い内容ですが、分かりやすい話なので、小説じゃなくても映画を見ても楽しめるんじゃないかと思います。

★★★☆☆
あらすじ
恋人と別れてから妊娠に気づいた董子は、その子をどうするかも定まらないまま、四十にして片思い中の従兄の恋を見守るが−−「なまけものの恋」
料理人に転身した繭のもとに、試食と称してやってくる元・先輩社員の男ふたり。三人とも、うまくいかない恋を抱えていて−−「ヘヴンリー・ヘヴン」
会ってほしい人がいるんだ、そう言って弟が連れてきたのは男性。一瞬自分の恋人候補かと思った聡子だが、彼はやはり弟の恋人で−−「彼女の或る日」
”いい大人”と呼ばれる年齢だけれど、なかなか恋はうまくならない女性たちの姿を、あたたかく描く短編9作。(本書裏表紙より)
レビュー
L25(女性向けのウェブサイト)で連載されていた作品のようで、しかも以前失敗したダヴィンチ文庫なのでかなり渋ったのですが、書店で斜め読みした限りでは面白そうな印象だったので読んでみました。
そこそこいい歳した大人の恋愛が絡む短編集ですが、特にドロドロした展開もせず、逆に上手くまとめ過ぎなくらい。安心して読める半面、印象も薄いです。