シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

聲の形

 

 

 

映画観てきました。

koenokatachi-movie.com

またアニメかよ。ことけけさんはヲタクですね。って言われそうだけど、はいオタクですよ。でもアニメオタクじゃないですよ。

以前奥さんが「これ(岐阜県大垣市が舞台らしいよ」って言ってコミックを買ってきた。何気なく読んだそのコミックはありきたりな青春恋愛コミックかと思いきや、色々考えさせられた。あと、絵と人物は綺麗。

そんなコミックの映画化。耳が不自由な女の子と、やんちゃな男の子。男の子が女の子をイジめて、その後どうなっていくのか。という話。

作者自体が言っている様に、作者はこの作品で明確な答えを出していない。身障者、イジメ、そういう題材を扱う以上、賛否両論は当然出てくるはずで、明確な答えなど出せやしない。

コミックでも映画でもそうだけど、登場人物がとても上手く描かれている。単に身障者には優しくしないとね、イジメだめだよね、っていう綺麗事で済ませるのではなく、いろんな考え方をする人物を当ててくる。例えば、植野は一見暴言を吐いているようだけど、実はみんなが心に潜めている本音を吐き出しているだけではないのか?とか。コミックでは長束や真柴もエピソードが有ったり、小学校の担任もなかなかだったり、複雑な思いに駆られる。原作も一読されると良し。

死ぬ事を覚悟すれば今までの事が清算されるのか、とか、どうしてあれだけイジメられながら受け入れられるのかとか、映画の結末は「え?」と思えたけど、「レインツリーの国」とか24時間テレビの様に綺麗な面しか見せずに押しつけがましい感動が無い分、僕は良かったと思う。全ての物事が綺麗に解決出来る訳じゃない。答えは、観た人読んだ人がそれぞれで出せばいい。

ちなみに舞台は岐阜県大垣市で、「君の名は。」以上に岐阜県あるある連発でしたよ。正に今観ている映画館が登場したり、養老天命反転地なんて行った事ない人には「なんじゃこりゃ?」だろうに。「君の名は。」も綺麗だったけど、「聲の形」の映像もまた綺麗。何もこんな同時期に公開しなくても良いのに、そうすればもっと評判になったかもしれないのに、と思う。

スッキリ!な「君に名は。」に対して色々考えさせられる「聲の形」。どちらもお勧め。