シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

BETA テクノ(1995) 試走(ツートラ)

 

 

 

とりあえず一通りの整備を終えたもののクソ暑くてとても乗る気にはならないんだけど、バイクの師匠Sさんが「直ったか?乗りに行くぞ!」と言うものだから重い腰を上げる。

 

 

待ち合わせ場所で集合し、じゃあ行くかと走り出した直後にクラッチが切れなくなった。どうやらレバーとマスターシリンダーピストンの間に有るプッシュロッドが脱落して無くなった様だ。プッシュロッドが無いのでレバーを握ってもマスターシリンダーピストンを押す事が出来ない。

何でこんな物が落っこちるんだよ。クラッチが切れないトライアルバイクなんか乗れる訳がない。と諦めて帰ろうと思ったんだけど、バイクの師匠Sさんと同行者の車屋さんが何としてでも直そうとする。たまたま近くに有ったホームセンターで適当なスリーブを買って代用する。完全には切れないけどエンストはしない程度には復旧した。

 

近くの荒れた林道を走る。トライアルバイクで林道走行なんてイージーだろう、と思ったらとんでもなかった。延々とごろごろの岩場でまともに走れない。頻繁に休憩する。

 

古くて程度も悪かったベータ・テクノだけど、思ったよりまともに走る。半年も苦労して整備した甲斐が有った。

 

が、気付いたらウインカーが無くなっていた。M6の取付けネジ部分で折損している。まぁAmazonで買った安物だったからな。

 

もうすぐで麓という所でパンクした。タイヤも劣化が酷くてひび割れしていたんだけど、チューブも相応に古かったんだろう。これもまぁ想定内か。

 

本来ならちゃんと試走して細かな不具合を潰してから出掛けるんだけど、同行者が居ればトラブルが起きてもリカバリーしやすいので試走も兼ねて乗って来た。クラッチは想定外だけど、ウインカーやパンクは想定内というか、まぁ仕方がないよねというレベル。致命的な故障やトラブルは無かったので確認するには良い機会だった。

 

感想

荒れた林道はほとんど座って両足を着いてバタバタしながら乗っていた。とてもスタンディングでは乗れなかったんだけど、トライアルバイクって座っても乗れるんだ、というのが驚き。これは上れないんじゃないか?という場面でもスタックせずに上るし、これはまくれる(フロントが浮いて制御出来なくなる)んじゃないか?という場面でも浮かずに進んで行く。以前乗っていたホンダTLR200は呆気なくスタックするし、無理するとまくれてしまうから、ちょっとでもハードな路面になるとライダーが積極的に体重移動や抜重しなきゃいけないんだけど、ベータ・テクノは何も考えなくてもバイクが走ってくれる。朽ちたタイヤと抜けたサスでもちゃんとグリップして進んで行く。あぁちゃんとしたトライアルバイクって乗りやすいんだなぁと変な所で感心した。

ベータ・テクノは圧縮比が高くてキックがめちゃくちゃ重い上に、キックアームが車体の左側に有るんだけど、これも慣れた。普通はキックアームは車体右側に有るんだけど、左キックは案外蹴りやすい。というのも、車体の左横に立ってキックアームに乗っかれば良いから。何回かエンストしたけどエンジンの掛りも良いし、平坦な場所(もしくはバイクがずり落ちない場所)なら再スタートはあまり苦にならなかった。

以前乗っていたファンティック247はエンジン特性がめちゃくちゃピーキーで手に負えなかったんだけど、ベータ・テクノは乗りやすい。暴走する様な事もないし、あぁエンストする、という場面でも粘って止まらない。

総評としてこれはなかなか良いバイクなんじゃないか、と思ったんだけど、何だかめちゃくちゃガソリンが減る。めちゃくちゃ燃費悪くね?ガソリンタンクも3リットルくらいしか入らないから、ツートラ(コース走行ではない、ツーリングトライアル)は厳しいんじゃないか。

 

とりあえず大きな問題も無くちゃんと走れたので、タイヤを交換しようと思う。

 

 

 

 

ベータ・テクノに関する過去記事

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