始動性の悪さはピストンリングの影響かもしれない、という事で分解したもののバルブも悪そうだ、という事で整備したのが前回の話。
singlesmile.hatenadiary.jp一通りの整備が終わったので戻す。
組み立てる際に部品やネジをつけ忘れたり、組み付けの手順を間違えたりするとまたバラさなきゃいけないハメになるので注意しないと。と思っていたのに何度も間違えて余計な手間を食った。とりあえず戻した。
さて、これでしっかりキックの踏み応えがあるはず。思い切り力を入れるとスコっと下がる。でも以前よりはマシになっている。デコンプレバーを使わないとなかなか下がらないので、昔乗っていた1988年式と同じ位の印象。多分これで正常だろう。
が、エンジンが掛からない。プスリとも言わない。2/28の岐阜の最高気温は15℃、実際は少し肌寒く12℃程度じゃないかと思うんだけど、真冬並みの寒さというレベルじゃない。けど掛からない。組み立ててで何か失敗したのか?
翌3/1は最高気温20℃近くととても暖かくて穏やかな日だったので再度始動テストする。何とか掛かる。掛かるけど初爆だけで、アイドリングしない。3/1は用事が有る為確認のみ。
3/2に再度始動テスト。何度かキックして始動するものの、「ボボボ・・」とすぐに止まってしまう。パイロットスクリューを調整してもダメ、アイドリングを上げてもダメ、何度か繰り返して何とか始動した。エンジンが温まるとすぐ掛かる。始動性の悪さは全然解決していない。
電気系はここ数年掛けてやれる事は全てやってきた。エンジンのメカ的要素も今回のOHで直した。あとはもうセッティングしか無いのでは。しかし1988年式では全く苦労しなかったのに、何なんだコレ。
初爆はするのでOHの組み立てや調整に失敗している訳ではなさそう。何度かキックしていると掛かる、掛かるけどすぐ止まる、という症状から考えると燃料足りてないんじゃないの? アイドリングやパイロットスクリューをイジってもダメだったので、スロージェットの番手を上げる。
エアクリーナーボックスの吸気口に純正のダクトを戻したのでセッティングも標準に近い。
スロージェット#62(標準)。これを#65に上げる。
スロー#62でも、走り出してしまえば何の違和感も無い。ただ始動性が悪い。#65に替えてキックするとすんなり始動するけど、エンジンがまだ冷え切っていないので改善されているのかは分からない。しばらく様子をみてみる。が、これから暖かくなるので低温時の始動性の悪さが改善されるのかは分からないかも。
1988年式は抜群に始動性が良くて、キック始動が苦になった覚えが無い。何か他にも要因が有るのかもしれないけど、正直もう何が悪いのか分からない。
試乗して、エンジンは良くなった印象。ツキが良くなりトルクが出ている。ただ、ツキが良過ぎてシビアな路面コンディションの時は逆に扱いにくいかもしれない。とは言え前回乗ってから随分と間が空いてしまっているので、単純に自分の感覚が鈍っているだけかもしれない。しかしパワーもトルクもスロットルレスポンスもズバ抜けていて、こんなモノは砂漠か荒野くらいしか使い切れないんじゃないのか。日本のダートを走るならXR400Rの方がバランス良いんじゃないかと思う。
最近トライアルバイクばかり乗っていたので、XRがやけに重たく感じる。始動テストで何度もキックしていると、キックスピードがみるみる落ちていく。ジジイが乗るバイクじゃないぞこれ。
トータルの出費
ピストンリング XR600R STD97.00mm 11,557円
バルブステムシール 12209-MN1-671 @ 435×4
ヘッドガスケト 12251-MN1-671 2,148円
シリンダベースガスケット 12191-MN1-702 623円
Oリングインテーク 91301-MK4-601 574円
送料 660円
ガスケットリムーバー トラスコ 1480円
耐熱塗料 シルバー 1,740円
耐熱塗料 アストロ耐熱スプレー赤 1,320円
送料 560円
総計 22,402円
いつも純正部品を購入していた多摩部品販売が廃業になってしまったので、今回は別業者から購入している。
初めて利用する業者だったので一抹の不安が有ったものの、レスポンス速いし明瞭会計だし良かった。とりあえず純正部品が購入出来るルートが出来て良かった。
今までの経緯、XR600R関連の記事はこちら